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「推し」ってすごい言葉なんだよnote

オタクたちよ、今日も元気に「推しが尊い」と叫んでいるか?

こんにちは。
「推し」という用語について、あまりにも多様化・活用が進みすぎていることに思いをめぐらせ、ふと路地裏で立ち止まってしまう面倒な女です。

「推し」というと、本来は「推薦する」の意味の「オし」、「推量する」とかいう意味の「スイし」だと思うのですが、
現在我々が使う「推し」は、「誰を応援する/好くのか」という意味の絶対的なことばとして存在しています。

実際に私は、前回の「ヒプノシスマイクという半端ないコンテンツ」でも「推し作り期間」というワードを使いましたが、
その「推し」という、世間で至極当たり前に使われることばに着目してみたくなったわけです。

1.「推し」の汎用性がチョモランマ並み

表現が妙に古臭いのは置いておいて、オタクたちが「私の主食は米ではなくコレです」と言いながら差し出してきそうなワード、それが「推し」です。

少し記憶を遡ってみましょう。
「推し」が多く使われるようになったのは、AKB48の登場がきっかけであり、そのファンの間で使われていたためだと一般的に認識されています。
無論、この認識については様々な意見があると思われますが、ここでは話が脱線してあらぬ方向まで進みガソリン切れになりそうな予感がするため、割愛させていただきます。

で。
とにかく今のオタクたち、挨拶をする勢いで「推し」と呟く。とにかく「推し」。「推し」関連のラインスタンプとかめちゃくちゃあります。たまに無意識に買っています。

そして先述したように、「推し」はアイドルオタクたちが日常的に使っていたワードなわけですが、とにかく今では、使われる範囲がバカ広いのです。

・アイドル(男女ともに)
・アニメ・ゲームキャラクター
・俳優
・声優
・アスリート
・アナウンサー
・ミスコン
・メイド
・キャスト
・コスプレイヤー
・飲食物

と、並べてみましたが、たぶんこれ以上にあるはず。
さっき検索してみたら「マクドナルドの総選挙」とかあったし、ハンバーガーもアイドルなんですね。私はフィッシュバーガーを推します。

2.「推し」ということばによって培われるオタクどうしの絆

ある思想をツイートする際、「推し」とことばがあるだけで、共感が得やすいと思うのは私だけでしょうか。

たとえば、
例1)私は太郎を応援していることを誇りに思っているし、だからこそ太郎に迷惑がかかるようなことはしたくない
というつぶやきがあったとしましょう。
とても素敵なファンの方ですね。
このつぶやきに対しては、「太郎が好きなんやな」「太郎は君の愛する人なんやな」「私も太郎好きだから、その気持ちわかる」といった反応が返ってくるでしょう。

しかしここで、
例2)私は推しを応援していることを誇りに思っているし、だからこそ推しに迷惑がかかるようなことはしたくない
と呟いたとします。
たぶん、前者よりも後者の例のほうが広く共感を集めやすいのではないでしょうか。

「推し」ということばは普遍的なので、その思想を自分の思想と照らし合わせやすいのです。しかも、それが国民的アイドルであれ、メイドカフェで働いている女の子であれ、憧れているサークルの先輩であれ、ソシャゲのモブキャラであれ、規模はなんでもいいのです。
とにかく「推し」ということばだけで共通認識を得られるっていうことです。

「推し」ということばがなかったら、その「推し」の属性、たとえば「メンバー」とか「歌手」とか「キャラ」とかで表現したり、最早例1のように名指しで言うしかないのだから、「推し」ってとても使いやすいことばなんですよね。汎用性がチョモランマ。便利すぎて&コスパよすぎて、自分、まだビビってます。

そして、オタクはとにかく「推し中心」の生活を送っているので、それを分かち合う戦友の存在は大きいです。

3.「推し」ということばによって広がるオタク市場

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私には女性向けソシャゲの情報が主に入ってくるため、そのほかのジャンルが今どんなムーブメントにあるのかがわかりかねるのですが、
ただひとつ言えるのは、上記のようなソシャゲが人気を博すためには「推し」の要素がこってり濃密に関わっていなくてはならないということです。
だって、「推しがいてナンボ」の楽しみ方を提供されているわけですから。
むしろ、それがないと公式は儲からんわけです。

さらに、「推し」は長期間にわたってその効果を発揮しています。
ロングセラーの作品では、概念さえあれど、連載・放送当時にはなかった「推し」ということばができたことで、ファンたちは「このキャラが好き」と気軽に表現できるようになりました。

実際、バスケ漫画として有名なのは『スラムダンク』と『黒子のバスケ』かな、と思うのですが、
『スラムダンク』が連載されていた頃と『黒子のバスケ』が連載されていた頃では、ファンの楽しみ方がまた少し違うと思う(違ったらごめんなさい)し、根本的に楽しみ方は一緒でも、現在のほうが「推し」要素は強くなるんじゃないか、と思います。
私もかつて、黄瀬くんのスマホ画面シートを買って意気揚々と貼ったものの、ホコリが入りすぎて即お陀仏にした経験があります。悲しかったです。

今のスポーツアニメはキャラで売ってる節もあるから、やっぱり「推し経済効果」はスゲエんです。本当にそう思います。

〜すべての推す者たちへ〜

とまあ、以上、だらだらと私の推しワード論を語ってきました。
そして基本、書こうと思ったことに関してはグーグルで検索をかけてみるわけですが、

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「推し」に関連する検索キーワード、面白いです。
「推し 尊い」に関しては、画像が欲しいのか、尊いとはどんな気持ちなのかを知りたいのか、はたまた尊すぎて思いのやり場に困り思わず検索バーに入力せざるを得なかったとか、いろいろな理由によると思うのですが、
「推し 定義」「推し 複数」というキーワードにあるように、
とにかくみんな「自分は推しを推していいのだろうか」「ここまですれば推しているといえるのだろうか」「これはルールに反することではないのだろうか」「あいつがしてることは私の推し定義に反するけど、一般的にはどうなん?」と少なからず周囲を気にしていることが窺えます。

そこで一言。

推してこ。

そして、

人に押し付けんとこ。

もちろんお金を落とさないとそのコンテンツは消えていきます。推しにお金を使う人がいるからこそ、コンテンツが成り立っているとも言えます。
だけど、お金を使うことは決して義務ではありません。
あの人はお金を落としているから偉い人、お金を落とさないからダメな人、なんてことはないわけです。
(私なんてバリバリの非課金勢だし最近ハマりも悪いしグッズもさほど買わないほうです、これだけ語っておいて。何かハマりてえ〜)

結果、自分の精神のバランスと、優先順位とをしっかり決めてから、レッツ楽しい推しライフ!

以上!


すごく当たり前のことを書いているんですど、改めて自分の実体験とか周りを見ていて思ったことを振り返って文章にするのは、結構骨が折れました。
ことばがあるからこそ生まれる概念、面白いね〜〜〜〜。
楽しかったです。
10代(中学生とか)ってどんな風に使ってるんだろ。あんま変わらんのでしょうか。

※2020年11月10日、ところどころ修正しました。このnoteは今でも時折いいねいただけて嬉しいです。ミキコは生きています。

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日々感じたことをつらつら。勉強したり、飲んだり、アニメ見たり、遊んだり。人生はギャンブル精神で生きています。