見出し画像

カナダの小学校で驚いたこと。②

前回は、OECDの2018年学習到達度の読解力調査で2位のカナダの公立小学校について、驚いたことについて書きましたが、今回は、教えてくれる“先生方“について驚いたことを書いていきたいと思います。

1.先生のストライキで学校が何日も休みになる

先生たちの組合がとても強いため、その待遇改善・賃金交渉をめぐり時の政府と組合幹部とが交渉をします。交渉がうまくいかないと、先生達はストライキをします
コロナ前には、断続的に1ヵ月ほど続くストライキあり。当然、学校はお休み。学習カリキュラムは遅れないのか?と不安にもなりましたが、その後コロナがやってきて全て水に流れました。

また、12歳以下の子供は1人で家に置いて置けない法律ゆえ、親は仕事に行けずに困る困る。。
しかし、政府に申請すれば、ベビーシッター代が一律支給されました。

2.先生が、毎日定時に帰る

日本では先生たちの長時間労働が問題になっていますが、こちらカナダでは教員組合がとても強いため、仕事の内容・時間がきっちり決まっているようで、基本は定時に帰ります。
16時過ぎには、先生達の駐車場には、車が見当たりません。

例えば、日本と違うのは、
①自分のお昼休み休憩がある。子供たちの昼食時間には、子供たちと一緒には食べず、代わりにサポートの人が来て子供たちの監督をしてくれます。
②教室の掃除をしない(同様に子供達も掃除しません)。

教えることに特化できる、仕組みがある。また、教える学年もほぼ毎年固定のようです。(コロナ後には変更あり)

3.先生は、保護者宛のプリントを配らない

上記2.と重なりますが、学校からの連絡・お金の支払い・子供の個人情報入力等の庶務に、先生はほとんど関与しません。ぜんぶオンライン上での処理(特にコロナの後)。また、ここらへんの担当窓口は、教育委員会や学校事務、校長・教頭先生です。

例えば、
学校からのお便り→ 全校保護者宛に一斉Eメール
子供の出欠席→専用アプリに各自入力。又は、学校事務の留守電に伝言を残す
子供の個人情報入力、お金支払い→ オンライン上で入力、決済。

保護者が皆アクセスできる環境にあることが不思議。

英語の苦手な私にとっては、Eメールやサイトを使ってくれると、すぐに意味を調べられるので、とても便利です。

4.先生も移民

娘の担任は、30代後半の女性の先生。10歳の時にポーランドから移民してきたそうです。東欧諸国が経済的に苦しかった時に、両親・親族が将来を考え、カナダに移民することを決断したのでしょう。

この先生の移民する過程の話、涙なしでは聞けません。
まずは先生の両親だけが先にカナダに渡り、生活の土台を築く。その間、当時8歳前後の先生と弟はポーランドに残り、農場の祖父母に身を寄せる。そして、やっと1年半後に、弟と2人だけで飛行機に乗ってカナダにやってきたそうです😭

このように、移民1世の先生もいるので、英語もいろんなアクセントがあり、カナダならではかな、と思います。

終わりに、

思いつくままに、書いています。。
次回は、先生の裁量の範囲が広いこと、みんなが堂々と先生へ賄賂を渡すこと、カナダの先生って実際どうなの?ってなことを書いてみたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?