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誰かに応援されてると感じれること

自覚があるのですが、私は若干承認欲求が強めです。自分のことが結構好きで、結果ひとりで頑張ってきちゃっています。誰のことも頼ることも出来ないくせに、承認だけは大勢の人にしてもらっていたい…という。これは親の育て方が強く影響していることもわかっています。

大人になってからは信頼している人から、褒められて応援されて、君なら出来る、凄い凄い、絶対大丈夫だよ、と言われ続けることで底力みたいなものが湧いてきて、少しくらい高い壁だなって思う事でも乗り越えれてきた私がいます。

この歳になって、こんなふうに逆にこれからは人を応援したい!と思えるようになるまでには、何度も何度も応援してくれる誰かに背中を押されて前に進んでくることが出来ました。確実に一歩一歩階段を登りながらやっとここまで、です。

ひとり娘なのに父が全く褒めてくれなかった

同級生を見渡すと、女の子というだけで父親に甘やかされて可愛がられて、欲しいものを何でも買ってもらってる子ばかり目についていました。何故うちは全く違うんだろう?って。弟が2人いますが、むしろその弟たちよりも、最初に色々なことにぶつかる第一子の私への風当たりが結構強かったんです。

まず、良い成績を取っても、学年で絵や作文が表彰されても、凄いね、って父に褒めてもらった事はありません。大学を2カ所受けてどっちも通った時も、私立なんて大学じゃない、そんなのは専門学校と変わらない、行ってどうするんだ?って褒められるどころか、怒られる始末。欲しいと思ったものを買ってもらった記憶もほぼ無いに等しく、唯一ピアノだけは、小2から言い続けて小5でやっと買ってもらったのですが、ピアノを習い始めるのには少し遅すぎるな…って子供ながらに思ってしまっていました。

資格も就職も同じでした。周りが褒めてくれても、1番褒めてもらいたい父親に何をやっても認めてもらえることはなかったんです。彼は、そんな資格くらい取れて当たり前だとか、人生は一生勉強だから、と言うばかり。ずっと専業主婦だった母はめちゃくちゃ褒めてくれましたけど…その褒め言葉は、申し訳ないけどその頃の私にはなんの価値もなかったんです。

新入社員のころ、先輩たちに褒められまくる

しかし、晴れて社会人になった私は、4つの課で構成された営業組織の中で業務課に配属されるんです。大体2名ずつくらいで同期が各営業の課に配属されていってる中、業務課は私のみ。諸先輩方や上司に可愛がってもらい、やたらと褒めて育てていただき、尊敬できる目上の先輩たちに褒められる事で、こんなにやる気になることなんだ…と気づくんです。

何をやっても認めてくれなかった父に育てられた私が、何をやっても、さすが!とか凄い!とか持ち上げてもらえる新人社会人になって、やる気と勇気と自信をもらうんですね。自分が何でも完璧にできるっていったん思い込む年頃でした。

浦島太郎からキャリアパスを見つけるまで

そんな最初の会社で社内結婚をし、転勤族の妻になった私は、いったん扶養家族の範囲内でしか仕事をしなくなります。当時同じエリアでの社内結婚はどっちかが違うエリアに行くか、会社辞めるかだったので、私は会社は辞めてしまいます。派遣やバイトで家の転居と共にコロコロと仕事を変えながらも充実した日々を送るのですが、ある日自分はやっぱり仕事と奥さま業の両立ができない人であると気づきます。相手に全然問題ないと言われれば言われるほど、自分で自分の首を絞めてしまう、、そんな苦しい状況に陥ってしまい、自分が楽になるために独りに戻ります。

と、同時にその頃地方にいたのですが、東京に戻り、某外資人気企業でフルタイムの派遣からやり直しに入ります。英語力も落ちてましたし、仕事のカルチャーも真逆なところから戻ってきましたから、何もかも浦島太郎状態でのスタートでした。年齢的にももう30代半ばに手が届こうとしてました。

お陰様で良い上司や仲間に恵まれ、会社とも直接契約となり、グループアシスタントとして楽しく勤めていただのですが、そんな居心地の良いカンフォタブルゾーンから一歩踏み出す勇気が出るまで、ずっと助言と応援をしてくれる人がいました。今思えば、あれこそコーチングをしてもらっていたのだな、と最近よく振り返ります。そのお陰で転職が決まり、コーポレートコミュニケーションのマネージャー職に着くことになり、そこからまた現職で3つ目になりますが、経験を積んで同じ職種で歩み続けて来れています。

あの時、アシスタントで自信も経験もなかった私に、私の経験値がただのアシスタント業ではないということや、それまでのキャリアの見せ方をアドバイスしてもらい、途中転職活動がうまくいってない間も、大丈夫大丈夫あなたは出来る人なんだから、って呪文のように言い続けて応援してくれたメンターさんがいた事に、15年近く経った今もめちゃくちゃ感謝をしています。あの時、褒めて応援をしてもらっていなければ、底力出すことも無く今の私は居なかったんじゃないかな、と思います。

応援してもらえてると実感出来るだけで人は変われる

その後もずっと、人に応援してもらってやる気を出している私がいます。父の影響で誰かを頼ってスイスイと上手に生きることが出来ない私は、ただただコツコツと自分のために時間やお金を投資して頑張ってきました。一生懸命頑張っていても、挫けたり自信をなくしたり、途中で大病も患いましたし、やる気がなくなる日もあったりもしました。でも、いつもそんな時でも、頑張ってることを褒めてもらって、お世辞でも凄いって言ってもらって、みんなに応援してもらえていることで前に進めている自分が今日も居ます。

やっぱり頑張ってる人ほど、そんな自分をずっと誰かに見ててもらいたいし、応援していてもらいたいですよね。

だから、まさに“Pay It Forward” の精神で、これからは私が誰かの前進のために、少しだけ背中を押してあげたいと願っています。日々私の原動となっている、信頼できて尊敬している人たちからの応援を、今度は私からあなたに。


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