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美しきバルール1ー24

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10代に出会った様々な人たち=個性的なバルール。凛が絵画を書き始めるまでの話。
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#高校生活

美しきバルール10 焼けた農場

「農場が火事になりました」ある夜のミーティングで寮長が告げた。 前回までの話↓ 林が放火…

美しきバルール11 マユちゃん

ある日、休学中の大学生というマユが入所した。美術大学でデザインを学んでいるそうだ。 前回…

美しきバルール12 断食と副産物

ここでは全国から集まった大人と子供が共同生活を送る。目的は社会復帰と更生。 前回までの話…

美しいバルール13 寮と高校生活

凛の通う定時制高校は、夕ご飯がわりに給食が出る。 前回までの話↓ 高校生とはいえ、昼の仕…

美しきバルール14 金色のカエル

凛の姉、早紀はずっと優等生で通っていた。姉妹の祖父母は4名とも教職についており、親戚もほ…

美しきバルール15 刺激的な日々

元ヤクザの加藤と不良少年(と数名の少女)に混じっての仕事は、凛にとって驚きの連続だった。…

美しいバルール16 人生初の仕事は、、

凛は造園業に配属される前、数ヶ月作業所に通っていた。 前回までの話↓ 施設には、造園業とビルメンテナンスの仕事のほか、そのどちらの仕事も難しい人が通う内職をする作業所がある。 子供も大人も何もしないでプラプラするというのは施設では最も許されないことだ。凛は当時13歳だったが、正式な配属が決まるまでという条件で作業所に通うことになった。 人生初の仕事は封筒貼り。報酬はなんと一枚5銭!(2枚でやっと一円になる)だ。躁鬱が激しくて欠勤してる2名を除き3名。 ずっとタバコを

美しきバルール17 マユの旅立ち

「マユさんが亡くなったそうです」寮長の言葉に凛は耳を疑った。 前回までの話↓ 凛と仲良し…

美しきバルール18  家に戻る

ある夜に寮を飛び出して、凛は数年ぶりに実家に戻った。 そこから職場と定時制高校へ通う生活…

美しきバルール19 アイドルの正体

凛が高校でまず違和感を覚えたのは、夜に出る給食と話題のアイドルについて。 寮生活ではテレ…

美しきバルール20 トシコさんのこと

トシコさんに出会えたのはこの時期だ。凛は昼間は外部の園芸店で働き、夜は定時制高校へ通う生…

美しきバルール21 絵を描くきっかけ

治療院の先生が「凛ちゃん、もっと絵を描いてごらんよ」としきりに勧めてくる。 その頃はアク…

美しきバルール22 ”チュンチュンさん”

昨夜見た夢に”チュンチュンさん”が出てきた。 ”チュンチュンさん”、、、、それは、凛の祖…