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エッセイ

59
日々思うこと
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059. 花々は心を豊かにする

059. 花々は心を豊かにする

仕事の合間のランチに、六本木の毛利庭園を散歩した。風の強い昼だった。2011年、大阪大学での研究では「人間がもっとも幸福に感じる温度13.9」なのだという。すこし寒いと感じるくらいがいいのだ。

2004年 コーネル大学の論文では仕事に適した温度25度。40パーセントタイピングエラーが減って、仕事の効率が2.5倍良くなったそうだ。

ただ、人間の体はその気温に慣れてしまう。

昼に体を調整させるた

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058. 小説においての人物造形

058. 小説においての人物造形

3月9日に「ENOTECA online」に載っていた井上荒野氏のレポート&インタビューはあたしの栄養になっている。小説を書きたいと思っている人には刺さる言葉ばかり。

「小説って人物を造形しなくてはいけないんですよね。私は小説を書く際に、ストーリーよりも先にまず、この人はどういう人なのか、ということを考えます。筋を考えていると食事のシーンって必ず出てきますよね。私はそこをものすごく考えます。例え

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057. 春が始まる、写真を送ろう

057. 春が始まる、写真を送ろう

3月初旬、すでに自宅近くで桜は満開だった。まだまだだと思っていたがあっという間に咲き誇った。美しい写真というのはインスピレーションが湧きやすい。好きな人に送るでもその気持ちは「好き」と言うより伝わりやすい。

近くに寄ってみる。

もっと近くに寄ってみる。

9分咲きといったところか。

昔、好きな人に「もう好きと言わないけど、綺麗な写真撮ったら送ります」と言ったことがある。相手は優しく「うん…」

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056. 言葉で表すということ

056. 言葉で表すということ

文藝春秋BOOKSに載っていた角田光代氏の井上荒野氏に対しての表現が好きだ。

角田氏によると、井上荒野の小説の魅力は“言葉で書かれていないこと”だという。“言葉で書かれていないことがある。作中の現実はこう進行している”のに、それとは別に“もっと違うことが背後で大きく立ち上がってきて、立っている人間の上を雲がざあっと移動して、日向だったのが日陰になっていく”感じだ、“現実がどんどん変わっていってし

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055. 作者の意図と作品の雰囲気

055. 作者の意図と作品の雰囲気

読者として、一つの作品の入り口に立ったとき、これは疾走感のあるものなのか、一文章ずつ噛み砕くように読むものなのか予想するが、大体見開き2ページで全体の雰囲気が頭にかぶさってくる。

コロンバニの「三つ編み」は読後、その疾走感に圧倒され、井上荒野氏の「綴られる愛人」は今それこそ噛み砕くように読んでいる。どきどきして一気に読み続けられないが、どんなに時間があいても前回の絵が頭にスッと入ってくる。

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054. 掃除と言葉の連鎖

054. 掃除と言葉の連鎖

昨日の帰宅後「一箇所だけでも掃除するか」と床にクイックルワイパーをかけていた。気になる箇所一箇所だけだと決めていたけど、掃除し始めると他のところも気になってきて、いつのまにか部屋中が整ってきた。

あ、整うってこういうことだと身をもって知ると、このまま「小説書ける!」と思って綺麗になったテーブルの前に腰を下ろす。

結局家族が寝る時間になり中断はされたけれど、集中する環境を作るのには「気になる」と

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053. プロフィールに全て人柄が出る

053. プロフィールに全て人柄が出る

プロフィールに嫌いなもの、好きなものを追加してみた。

言葉に無責任な人。天かす。

あたしの場合、プロフィールが面白いとフォローしてしまう。あのたった数行で自分を全て表さなければならない、と思っている。センス、それに伴う技術が必要とされる。そういう人のnoteは読んでても飽きない。

センス……って?

「物事の微妙な味わいを掴み取る働き」

最終的には受け手が捉える気持ちの良さに依存するものだ

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052. 誰に向かって書くか

052. 誰に向かって書くか

今まで、自分の大賞や入賞作品を振り返ると、いつのまにか書く指が止まらない、みたいなものが結果を残してきたように思う。書いてる時の熱は、やはり読者に届くのだと思う。

でも最近は小説の神様は降りてきてくれない。

生活や、外部から来るメッセとかに気が散っているのと、インプットが足りない。それは圧倒的に読書量ともいえるかもしれない。

実は今日、AmazonからPomera DM200が届いた。
無線

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051. 小説読む意味、書く意味

051. 小説読む意味、書く意味

小説が読めない病って皆少なからず通る。なぜ役にも立たない他人の書いたノンフィクションなんて読まなきゃならないのか、書いてるのか。

大賞など取り、価値化されて初めて読まれるものも多い。あたし自身の作品も大賞取ったものは読まれがちだけど、他は微妙だもの。

小説は留めておけないものを留めたいという作者のエゴの塊。無意味だなと思ったり、いや意味はあると思い直したり、日々行ったり来たりしている。

下向

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050. 心落ち着ける場所、note

050. 心落ち着ける場所、note

やはり、と思う。noteはTwitterともインスタとも違う。あの2つはなぜかガチャガチャしたイメージが拭えない。noteは静かで夏の誰もいない神社に来てる感覚。誰もいない、名の花畑の感じもある。たぶん、現実世界の知り合いがいないのも関係している。

「いいね」よりも「すき」って言葉も最高だ。

ネット小説を執筆していて失敗したのはやはり執筆仲間と仲良くなりすぎたことだ。彼らの作品に気持ちが持って

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049. 好きな人に写真を送る、もし、受け入れられたら。

049. 好きな人に写真を送る、もし、受け入れられたら。

※これは小説(ホワイトクリスマスの祈り)の執筆裏話です。
好きな相手に、「好き」を言う代わりに写真を送るって、とっても情緒的で最高な「好き」の伝え方だと思う。昔、好きになった人と、結ばれない、と気がついていた時、その彼に面と向かって伝えたことがある。

「告白したのは後悔していません。でも、何度言っても足りないけど、今後は言いません。でも、どこか遠くへ行って、綺麗な風景を写真に収めたときにその写真

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048. 朝日に立ち止まる余裕はあるか

048. 朝日に立ち止まる余裕はあるか

独身時代、朝日をよく撮影していた。同じポジションの朝日でも、毎日違う。けれど子どもの保育園の送りをするようになり、電動自転車で走ると一瞬も止まれない。1分が惜しいからだ。

2月18日火曜の朝、仕事の関係で早めに会社に到着しなければと先に出た。

駐輪場で立ち止まる。

朝日だー、と振り返ると

陰は遠くまで伸びていた。気温は4度。きゅっと拳を作ると手のひらに熱はじわりとこもってくれるくらいの気温

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047. 文章で光の玉をつくる

047. 文章で光の玉をつくる

文章って書いてるあいだ、粘土をこねくり回してるイメージだが、私はプラス、手の中で真珠大くらいの光の玉を大きく変化させているイメージがある。noteが一つ出来上がると宝物一つ出来たという感じだ。どんなnoteでも。

noteって素敵で、主観だがインスタやTwitterとなんだか違う。「消耗」されてる感じがしない。構築していってる感じがする。

ネガティブなnoteを書いてる人もいるにはいるけど、そ

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046. 読みたいことを書けばいい、そして書いて繋がる

046. 読みたいことを書けばいい、そして書いて繋がる

※最後まで読むと、ハッとする言葉に出会えます。(1分で読めます⭐︎)

よく聞く、この言葉。読みたいこと、読みたいこと…。人間、死んだらどうなるんですか?遺された人の気持ちはいつまで寂しいんですか?…ってこの永遠なるテーマを私なりに完結させたい。

でもそうなると、聖書や仏教の本でも読めば?ってなる。そういうことでもないんだよな……じゃどういうこと?……って、まるで頭の悪い自問自答が繰り返される。

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