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「叫びを翻訳すること」

4月27日(月)

 もう毎日が単調。こんなに家にいるんだから、丁寧で素敵な暮らしをすればいいんだろうけど、私は、女性がすべきとされてきた家事が好きではない。
やらざるを得ないのでやってはいるけど、なるべくならやりたくない。
なんで、こんなに嫌なのか・・・

娘は祖母(私の母)に頼み、お気に入りのぬいぐるみ「とうふちゃん」のスカートと帽子と靴下を作ってもらって朝、宅急便で届いていた。

この真四角なぬいぐるみで着せ替えをしようと思うとは。
このちっちゃいペアのものは、手袋だと思っていたら靴下なのだそうだ。

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喜んで着せ替えたりした後、自分でも靴下に飾り付けをしはじめた。祖母から届いた飾りは、リボンやスパンコールやら、キラキラしているものばかり。
そういえば、私もリボンとか持っていたな。と思い、探してみた。
ダンボール箱の中に、いくつか小分けに箱に入れた、ナチュラルなレースのリボンやら、雑貨やら、ボタンやら。ごろごろ出てきた。娘も大喜び。
そこに懐かしい本もたくさん見つけた。

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『「あたらしい言葉」をつくる 文鯨 第二号』 特集 叫びを翻訳すること

大学生9人が編集する雑誌「文鯨」の第二弾。
装填も素敵。執筆者も良い。
今年の2月に開催された「二子玉川 本屋博」で購入した。

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詩・絵画・映画・小説などに描写される人びとの、生活に密着した現実的な生活における「叫び」に焦点をあてている。

栁澤田美さんの「死のない生活」
渡部純さんの「さけびが語りへ変わるとき」
とても興味深い。

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栁澤田美さんは、こうの史代さんの「この世界の片隅に」についても言及している。私は、映画もドラマも漫画も全く見ていない。なんとなく見たくない気持ちが強かった。それは、おそらく、女性がすべきとされ続けている「家事」が嫌いなことと同じ気持ちだと思う。
私が勝手に感じているだけなのかもしれないが、この「死のない生活」では、家事、日常の生活、女性、子ども、「生かし、生かされる者たちの世界」の現実について、そして権力について、かなり鋭く、きわどく書かれている。
だいぶ遅ればせながらだけど、「この世界の片隅で」の原作漫画を読もうと思った。

そして、最後にリレーエッセイがある。
今号は、「言のはざまを泳ぐ」丹治史彦さんのエッセイだ。
料理家の高山なおみさんとのことや、一緒に作った本、料理の本についてなどが書かれていた。


今日、見つけ出した懐かしい本の中には、偶然にも高山なおみさんの「日々ごはん」もあった。この本を編集され、出版されたのが丹治史彦さんだった。
そうか〜 と思いながら、何かがひっかかっていた。なんかあったぞ?
なんだっけ? なんか...

昨年から通っているある教室で、丹治史彦さんのお名前がそういえば出ていた。
これは、今一度、「日々ごはん」を明日にも読み直そうと思った。




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