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旅のすえ また大川に めぐりあう

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彷徨を続けた人生でしたが、いまは大川の畔にもどっています。
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#下町

江戸と東京をめぐる無駄話#18/おつもり#03

天皇という錦の御旗を立てて、徳川幕府から日本国の統治権を奪取した薩長明治政府は、まずオノ…

勝鬨美樹
2年前
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江戸と東京をめぐる無駄話#16/おつもり#02

幾つもの幸運が重なって、薩長明治政府は日本国を我が物にした。 江戸の半分を構成していた武…

勝鬨美樹
2年前
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江戸と東京をめぐる無駄話#15/おつもり

事業の成功は、沢山流された血と汗と涙そして少しの僥倖から為される。 明治政府もそうだった…

勝鬨美樹
2年前
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ポリマーとファイバーグラスで作られた「懐かしさ」はいらない

日本昨今50年の激変は世界の500年に準ずる。 500年は言い過ぎだろうか・・しかしそういいたく…

勝鬨美樹
1年前
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欄下の機獣を見つめて思うこと

小沢昭一の「ぼくの浅草案内」の中にこんな一文がある 浅草には川がある。 東京にも昔は川が縦…

勝鬨美樹
2年前
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一番古い記憶は、満開の桜の木とその桜吹雪だ

一番古い記憶は、満開の桜の木とその桜吹雪だ。 僕は無数に舞い散る桜の花びらの中にいる。 路…

勝鬨美樹
3年前
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もったいない

出された料理を残すことができない。どうしても全部平らげてしまう。 もったいない・・と思うからだろうか。それとも目の前にある皿に、不様に食べ散らかしたモノがあることへ強い美醜を感じてしまうからだろうか・・わからない。とにかくですな。僕は茶碗のヘリに米粒が付いたままでいることが我慢ならないのです。 娘はこれを諌める。全部食べたってなにも良いことはない。身体に負担をかけるだけ。 んんんん。でもね、もったいないから、僕は返事してしまう。 「勿体ない」 勿体は和製漢語だ。物体に通ずる。

もいっかい、百年目

百年目の続き。いよいよ落ちへ向かう志ん朝師匠。 「あ、番頭さん。ちょっとお待ち。きのう、…

勝鬨美樹
3年前
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百年目

ウチの会社は、店は日月休みで事務所は土日だ。ボードメンバーも原則土日休みなんだけど、店と…

勝鬨美樹
3年前
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金貸しの起源#03

「土倉」は貸金商売として室町時代までに形を得た。もともとはモノを貸しモノで返済される形式…

勝鬨美樹
2年前
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金貸しの起源#01

1931年3月の「時事新報」にある「質の起源は詳かでないが文献として初めて現れたのは孝徳天皇…

勝鬨美樹
2年前
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金貸しの起源#04

公益質屋制度を国内で初めて本格的に導入したのは東京市だった。後藤新平である。1924年4月1日…

勝鬨美樹
2年前
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金貸しの起源#02

平安時代に入って、貨幣経済が安定し始めると高利貸業が現れ始める。大半が寺社だった。借上(…

勝鬨美樹
2年前
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パリの質屋

随分前なんだけど、北京の学校で「マイクロ・ファイナンスとしてのグラミンバンク」について話をしたことがある。まだ誰もグラミンバンクなんて知らなかったころだ。 https://www.facebook.com/grameenbank そのときに聴講していた方から「parisのモン・ド・ピエテMont-de-Piétéに近い機能を持つのでしょうか?」と聞かれた。 その方は市内の大学で社会史を教えているとおっしゃっていた。 僕はモン・ド・ピエテMont-de-Piétéを知らなかった