見出し画像

猫田による猫田のための、夜更かし。

深夜の12時を回ってしまった。
暦の上では木曜日。

でも私は夜更かしをしているので、
まだ水曜日なのだ。

明日がお休みの日はいつも、
何かあるわけでもなく、
夜更かしをしてしまう。

それは睡眠を強制されない自由なひととき。

明日予定がある日には、
そろそ寝なきゃな、なんて自分の意思のような、
強制力が私の背後に忍び寄る。

だけども明日はお休み。
そんな圧力も感じないで、
無為に時間を溶かすことだってできるのだ。

今日は珍しくパソコンの前にいる訳だけど、
いつもの調子ならスマホの前にいて動画を流したり、
漫画棚から適当なものを手に取って眺めたりしている。

実際今日も漫画を読んでいたわけで。
それもあって遅い時間になってしまっている、というわけ。

環境が新しくなってから、
毎週金曜日の夕方に本屋を巡って、
漫画の新刊をチェックして、
必要があれば買う習慣がついた。

だけど明日は休み。
だから水曜日だけれども
勢い余って本屋を巡って、
当然のように新刊を2冊手にした。

新刊を買った日の夜は、
買ったばかりの単行本を、
読み終えてはページをめくりだして、
まためくりだししてしまいがちだ。

新しく手にした漫画は
何というか自分の手にというか頭というか、
私という存在に馴染むのに時間がかかるもので、
何回か読んで見て眺めているうちに、
だんだんなじむようなそんな気がする。

それも漫画によって個体差があって、
一回読んだらとりあえず本棚に立てられるものもあれば、
5,6回めくってもなんとも言えない気持ちで
机の上の視界に入る場所に積んでしまうものもある。

『宝石の国』の新刊は完全に後者。
裏表紙がきれいなのも相まって。

夜更かしは眠れないのとは違って、
良くはないかもしれないけれど、
嫌いな時間ではない。

私自身の意思に沿って行動できるからだろう。
眠れないっていうのは、
眠りたいときに出てくる言葉だから。

私がかつて受験生だった時にも、
学校の課題を終わらせるという名目で、
よく遅くまで夜更かしをしていたものだけれど、
あの時間も嫌いではなかったな。

勉強を口実にして
深夜までリビングのテレビの前で、
よくわからない深夜番組を眺めながら
数学の問題を解く時間。

深夜帯の飯テロ系ドラマが好きだった。
深夜食堂の実写ドラマとか
孤独のグルメの実写ドラマとか。

美味しそうにご飯を食べる人って良い。
誰かとご飯を食べるとしたら、
美味しそうに食べる人と一緒が良い。
この話はうちのお父さんと大変気が合ったので、
多分きっと父譲り。

孤独のグルメの俳優さん(松重豊さん)は、
本当に美味しそうにご飯を食べるので好き。

美味しいごはんが食べたい。
出来ればごはんいっぱいで。

眠れない日はあまり来ないで欲しい。
でも夜更かしは定期開催しちゃおう。

猫田による猫田のための、夜更かし。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?