キャラデザ解説note

ゴシックSF小説『DYRA』キャラクターデザイン解説/総勢13名分(連載中につき増えたら追記)


初めまして、こんにちは。みけちくわ(@mike_chikuwa)です。
私は二次創作の活動を10年楽しんだあと、「漫画アシスタント」と「イラストレーター」の仕事をしています。

今回は、そんな私がイラストレーターとして2018年1月から受注している

ゴシックSF小説『DYRA』
著者:姫月彩良ブリュンヒルデ様(@sbrynhildr

<web連載中>
・小説投稿サイト「小説家になろう」 http://ncode.syosetu.com/n3979dr/
・pixiv https://www.pixiv.net/series.php?id=786978
【文庫同人誌の通販】「11PKのおみせ」(BOOTH)

に登場するキャラクター総勢13名分の、【キャラクターデザイン解説note】を書きました。

このnoteは、

・ キャラクターデザインに共通する「大前提」
・ テキスト設定からビジュアルを構築する過程
・ デザイン中の思考とアイディア選択の方法
・ 二次創作の活動がキャラクターデザインに有利な理由
・発注側から提供して頂けたら嬉しい「資料のポイント」

これらについて読むことができます。

私みけちくわのキャラクターデザインについて、
著者の姫月先生からは、
「唯一無二の美しきイラストと、超強力 シナジーをもたらすアイディアが数々ある」
と評価をいただいております。

指定された設定でキャラクターをビジュアル化させるだけでは、デザインとしては50点です。80点、100点に近づき、クライアント様の期待を超えるキャラクターデザインにするためには、作品の世界観に寄り添いながらも新しいアイディアを織り交ぜて提案する力が必要です。そのポイントも、あますことなくお話いたします。

そして今回は、姫月先生より、キャラクター設定テキストの公開の許可を頂いておりますので、当時の私と限りなく近い材料からキャラクターデザインの思考をなぞることができます。
「キャラクターデザインがいつも似たような感じになってしまう」
「クライアント様の期待を超えるキャラクターデザインって何だろう」

そんなお悩みをもつ方にとってお役に立てるnoteです。

『DYRA』読者の方には、楽屋話として。
みけちくわの仕事の核心部分に興味があるという方にも、ご覧いただけると嬉しいです。

目次
1:キャラクターデザインとは何か
 1-1:キャラクターは、すべて「デザインされている」
 1-2:キャラクターデザイナーは志望者だらけ。でも、活路はある。
2:『DYRA』キャラクター紹介と、デザイン解説
 2-1:DYRA(★2019/1/27公開)
 2-2:タヌ(★2019/2/15公開)
 2-3:サルヴァトーレ(★2019/3/15公開)
 2-4:メイド・ロゼッタ(★2019/04/15公開)
 2-5:マイヨ(★2019/05/02公開)
 2-6:ロゼッタ(★2019/04/15公開)
 2-7:RAAZ(★2019/06/09公開)
 2-8:ソフィア(★2019/08/04公開)
 2-9:ディミトリ(★2019/09/04公開)
 2-10:アレーシ(★2019/05/02公開)
 2-11:ルカレッリ(★2019/10/09公開)
 2-12:アントネッラ(★2019/10/09公開)
 2-13:ハーラン(★2019/11/05公開)
3:すべてのキャラクターデザインに共通する「大前提」(★2020年01月01日)
4:テキストの設定資料からキャラクターのビジュアルを構築する方法(★2020年01月01日)
5:キャラクターデザイン中の思考とアイディア選択の方法(★2020年01月01日)
6:二次創作の活動をしてきた人がキャラクターデザインに有利な理由(★2020年01月01日)
7:キャラクターデザイン受注側が、発注側から提供して頂けたら嬉しい「資料のポイント」(★2020年01月01日)


まずは、「1:キャラクターデザインとは何か?」というところから。
当初はこの項目までを無料にしていましたが、13名分の解説を達成した記念として、主人公DYRAの解説部分も無料部分に含めることにしました!

楽しんでいただけましたら、「13人のキャラデザお疲れさま!」の意味で、ご購入していただけたら嬉しいです(*^-^*)


1:キャラクターデザインとは何か

1-1:キャラクターは、すべて「デザイン」されている

漫画やアニメやゲームに登場するキャラクターは、すべて「デザイン」されています。

有名どころでは
「ドラえもん」「ピカチュウ」「孫悟空」「セーラームーン」。
全員、外見が異なりますよね。

え?
「人以外と人のキャラクター(男女)だから、違うのは当たり前」?

そうですね。
では、同じ「人のキャラクター」同士で例えます。

孫悟空(子供の頃の姿)スネ夫
同じ男の子で、黒髪つんつんヘアーですが、別人に見えます。

なぜでしょうか。
「計算されて」「見た目を」「創られているから」です。

「作っている」のではなく「創っている」のがポイントです。
詳しくは、「5:キャラクターデザイン中の思考とアイディア選択の方法」で解説します。


1-2:キャラクターデザイナーは志望者だらけ。でも、活路はある。

イラスト系クリエイタースキルのひとつ「キャラクターデザイン」を行う「キャラクターデザイナー」は、
こうした有名キャラクターを通じて認知されており、
中高生をはじめとする、幅広い年代の人たちの憧れが集まる職業です。

しかし、世の中には常に新しい作品が生まれているので、ご縁があれば(=あなたの絵の魅力に、作品の世界観が合えば)駆け出しクリエイターでもお仕事をすることができます。

私が『DYRA』のお仕事を受注できた経緯も、姫月先生がご自身の小説『DYRA』に、キャラクターのイラストを欲されたことから始まっています。

今は、企業の求人情報だけではなく、そうした「イラストを依頼したい側と、依頼されたい側が集まるマッチング会」が開催されていますので、そうした情報をキャッチして参加する。
そうしたお互いの行動力が、実を結んでいく時代でもあるのです。

私が『DYRA』のお仕事を得た経緯については、別途ブログにてお話しているので、「二次創作の経験を「キャラクターデザイン」の仕事に活かす」のページをご覧ください。

次の項目からデザイン解説を始めていきますが、『DYRA』に登場するキャラクターは、前任のキャラクターデザインのクリエイターの方がいらっしゃって、旧版2巻の9名分のデザインは引き継ぐ形となっております。
旧デザインのイラストは、著作権の関係と有料記事という特性を鑑みて掲載いたしませんので、ご了承ください。

それでは、どうぞお楽しみくださいませ。


2:『DYRA』キャラクター紹介と、デザイン解説


2-1:DYRA(読み:ディラ)

画像1

不老不死で「死神(ラ・モルテ)」と人々に恐れられている存在。
記憶のほとんどを失くしているが、頭に残る「RAAZを殺せ」という言葉を手掛かりに、自ら思考して行動する。
身の回りの空間に青い薔薇の花びらを纏わせながら、フルーレや蛇腹剣を発現させて戦う。彼女が戦ったあとの大地は枯れ果てるが、それは無差別な殺戮ではなく、獰猛な獣アオオカミから人や村を救ってのこと。村で生き残った少年タヌと出会い、「DYRA自身の謎」や「タヌの両親失踪」の真相を求める旅を続け、様々な人々とかかわっていくなかで、等身大の彼女の個性が表面化しつつあり、その人間味、愛らしさが、魅力的なキャラクターになっている。

【姫月先生によるテキスト設定資料】

瞳(金、切れ長気味の知的な目つき)、
肌(青白いくらいに色白)、
唇(薄い)、
髪(気持ち青が入っている黒、完全ストレートではなく若干くせ毛)、
化粧(薄め)、
表情(薄い、無表情が多い)

生きることにも世界に対しても何も期待していない。
絶望しているくせに不老不死ゆえ、生きるしかないことにガッカリしている。
自分をゾクゾクさせてくれるものもなければ、楽しませてくれるものもないし、癒してくれるものもない。

身長:165cm超(ヒールはいて171cm)、BHW:82/63/85(やせ型、筋肉質、モデル体型)

服装:スタンドフリルのブラウス、ハイウエストでスリットの入った左右非対称のロングスカート、黒のレースアップヒールブーツ、ブルーの外套、右耳だけイヤリング(小さなサファイアとマーキーズブリリアントカットのダイヤモンド)


【みけによるデザイン解説】

DYRAは、前任のイラストレーターの方のデザインを継承して、若干のアレンジを加えているキャラクターです。
フルーレや蛇腹剣は、私の描き起こしです。
花びらを纏わせながら戦う様子が、柔軟剤の「レノアハピネス」のCMを連想させるようで、私がDYRAに参戦させていただく前から、「レノアハピネス」はDYRAを語るうえで外せないワードになっていました。

DYRA1巻での

少年の目の前で起こっていることは、魔法の一語で表すことしかできなかった。女の手のひらから一枚、二枚と青い花びらが舞い始め、大量の花びらが嵐のように吹き荒れると、剣が姿を現したのだ。

という文章が「レノアハピネス」たる剣の顕現シーンです。
このテキストによる一連のアニメーションが、1巻の表紙イラストのイメージをも決定づけています。心をくすぐる、大好物な描写です。個人的に、表紙イラストの中では1巻が一番気に入っています。

画像2

DYRAは、人々から「死神」と呼ばれるような存在ですが、当の本人は殺戮マシーンではなく、意思がちゃんとあるので、ほぼ無表情だけれど、目の奥にあたたかさを感じるように意識して、デザインし、描いています。

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旧デザインでは、レースアップブーツは極細のピンヒールでしたが、1巻は山道を歩いて移動するシーンが続くので、リアル感を出すために太いヒールに変更させていただきました。DYRAは人の理を超越した存在ではありますが、常に宙に浮いて移動するのではなく、歩き移動だったことが、太いヒールを選んだ動機になっています。

これにより、「自分はビジュアルのカッコよさより、リアルの理論を選ぶタイプである」という指標を得ることができます。

自分なりの指標がわかっていると、デザインに苦戦しても原点に戻ることができます。霧が晴れるように突破口が見える瞬間があるので、何を大事にデザインするのか自己理解しておくことはとても大切です。


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ゴシックSF小説『DYRA』キャラクターデザイン解説/総勢13名分(連載中につき増えたら追記)

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❶漫画アシスタント(2018年より毎月2~4作品) ❷イラストレーター(似顔絵、ゴシックSF小説『DYRA』姫月彩良ブリュンヒルデ) HP:https://mike-chikuwa.com/ Mail:mail.mikepi★gmail.com(★→@)
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