見出し画像

だからぼくは空を見る

仕事がおわって
地下鉄から降りる

何だか
そのまま帰るのが物足りなくて
近くの神社の方へ
歩いていく

たまに行くスタバが
なんと休みだった

休みとかあるんだ、、、

そりゃそうだろと
自分にツッコミを入れる

すぐ横にある
神社の森は静かに
暗闇をまとっている

ふっと空を仰ぐと
黒みがかった紺色と空に
オリオン座が微かに見えた

星を見ると
ぼくはいつも
フィリピンの空と
潮風を思い出してしまう

学校のすぐ隣にある
きれいとは言えないレストランバーや
近くのベンチで
夜な夜な星を見るのが
ほぼ毎日の日課だった

べつに意味なんかない
満天の星を見たり
荘厳な朝日を仰いだり
そういう時間というのは
とてつもなく心地いい

自然と自分のつながりを
無条件に感じる
だからこそ
生きていると
実感していた

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

北海道にいるのに
ぼくは自然を忘れ
あくせく働き
何に追われてるのか
分からぬままに
焦燥感に駆られ
希望をあきらめ
せっかくの日々を
台無しにしている

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

考えなくていいや
それじゃ遠すぎる気がするから
自分から向かって行って
自然を感じればいい

そうやって
どうにかこうにか
このどうしようもない
煩悩だらけの自分を毎日許していく

だからぼくは空を見る

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?