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【導入事例】誰ひとりほっとかないお節介カンパニーを目指す|コンフィット株式会社(兵庫県/介護事業)

はじめに

「まごころサポート」の導入により、地域貢献で本業ビジネスをアップデートさせていく企業に、背景をお伺いするインタビューシリーズ。今回は「誰ひとりほっとかないお節介カンパニー」というビジョンを掲げ、介護業界で新しい価値創造にチャレンジされるベンチャー企業「コンフィット株式会社」様。
代表取締役社長 尾添 純一 様にインタビューさせていただきました。

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写真左から まごころサポート実務責任者の青山さん、代表の尾添さん

1 コンフィット株式会社の事業について

ー現在の事業内容を教えていただけますか?

当社の事業は介護サポート事業生活サポート事業です。介護サポート事業では居宅、訪問、福祉用具と、ショッピングリハビリという新しいスタイルのリハビリデイサービスを運営しています。生活サポート事業ではまごころサポートやコミュニティナース、保険など介護以外でも地域に必要とされるサービスを充実させる事業展開をしております。今まで約10年間介護事業を経営してきましたが、介護だけではなく地域のシニアが必要としていることを提供できる存在となるべくチャレンジしています。

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ー ショッピングリハビリというサービスは始めて聞いたのですが、どのような事業でしょうか?

商業施設の一角にテナント出店してお買い物を通じて機能改善を促進する新しいリハビリデイサービスです。FC展開をしており、現在は全国で10店舗以上が開業しています。

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従来のリハビリと違うのは、「リハビリする」という"本来やるべきこと"を目的にするのではなく「お買い物する」という"本当にやりたいこと"を目的にしてもらうことで、やるべきこととやりたいことの両方を叶えることができ、シニアにも楽しみながら健康維持に取り組んでいただいています。

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「仏壇に飾るためのお花が買えた!」と喜ばれたご利用者様
そのほかショッピングリハビリの様子はSNSアカウントをご覧ください
https://www.facebook.com/shopping.reha

ー どのような事業課題がありましたか?

介護事業を10年以上経営してきた中で「介護ではできないことがたくさんある」ということを感じています。介護は毎週のようにシニアのお宅にお伺いして日常生活のサポートを行うので、ご利用者様のご家族構成から好きなもの、嫌いなものまで細かく豊富な情報を知っている信頼関係があります。しかし、介護保険制度ありきの事業となるので「やってあげたくてもできないこと」がたくさんあります。例えば、ご夫婦のお宅にヘルパーさんがお伺いしていた場合、介護保険認定を受けている奥さんから「洗濯物を畳んで欲しい」と頼まれたが、介護保険認定されていないまだお元気な旦那さんの洋服は畳んではいけない。お食事を作るのは奥さんの分だけで、旦那さんの分は作ってはいけない。このようなケースが現場では頻繁に発生しています。

介護保険は社会保障で成り立っているので仕方がないのですが、介護の現場に携わるスタッフはみんな「人の役に立てるなら」と志高く働かれる方々ばかりなので、「やってあげたくてもやってあげられない」ことが増えており、ルールの壁に悩まされていました。

さらには介護業界は人手不足という大きな問題もあります。あの手この手を試してきましたが、とにかく人が集まりません。従来通りのやり方ではスタッフが集まらないことを痛感しており、地域の方々から「この会社なら働いてみたい!」と思ってもらえるような存在になる必要がありました。

2 まごころサポートの導入を決定された理由

ー まごころサポートの導入を決定されたのは何が決め手でしょうか?

私たちが掲げるビジョンに必要な事業だと感じたからです。

私たちは誰ひとりほっとかないお節介カンパニーを目指しています。お客様の為になると思ったことや自分がいいなと思ったものがあれば提案してあげられる存在になるということです。その為には介護保険以外のことも提供できるようになる必要がありました。介護は週1日だけどまごころサポートなら週6日お会いすることができます。特定の商品だけではなく何でも相談に乗ることができますし、お客様のために良いと思ったことを何でも紹介してあげるお節介をすることができます。

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ー 本業である介護事業との相乗効果への期待はありますか?

もちろん期待しています。今はまだ介護が必要ない方のお困りごともまごころサポートであればお手伝いができるので、日常的に地域のシニアと接点を持つことができます。いつかお客様が介護関連サービスを必要とした時に「普段まごころサポートでお世話になっているひかりサロンに行きたい」と指名していただける関係を地域に作ることができれば、本業の収益に大きなインパクトを与えてくれます。

また、本業の収益だけではなく人手不足の解消にも効果があることを期待しています。まごころサポートでは「コンシェルジュ」と呼ばれる業務委託の方々を地域から募集して活動してもらっています。介護の現場でよく出会う「やってあげたいけど生活もあるし、ボランティアはできない」という方の「良心」「経済」をセットしてあげられる新しい地域貢献が「コンシェルジュ」活動です。地域から「コンシェルジュ」を募り、一緒に地域貢献活動をしていく中で当社の理念や目指すビジョンを知っていただくことで「この会社だったら働いてみたいかも」と思ってもらえる方と出会うことができると期待しています。

ー 新規事業を始める時、社内の反応はいかがでしたか?

この事業を「やりたい」と言ってきたのは従業員からなんです。

最初は私の事業パートナーからまごころサポートのことを聞いて、まさに私たちがやっていることと、今後やっていきたいことが合致する事業だと感じていました。MIKAWAYA21のスタッフさんから事業説明を聞く際に従業員にも同席してもらい説明を聞いてもらいました。その後、同席した従業員から「この事業をやらせてください!」と言われました。

彼だけではなく他の従業員もまごころサポートに取り組むことを前向きに捉えてくれています。今までルールの壁に悩んでいた「やってあげたいけど、やってあげられない」が解消できることも大きかったと思います。現在では実務責任者と他の従業員が協力して地域にポスティングして回ったり、デイサービス利用者様へのPRも協力したりするなど、事業に取り組んでくれています。

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まごころサポートを全力でご説明される実務責任者の青山さん

3 開業してからの手応え

ー 開業後の手応えとしてはいかがでしょうか?

開業から2ヶ月なのでまだまだこれからという状況ではありますが、手応えは感じています。

コンシェルジュの募集は、2ヶ月で16名に登録いただきました。応募自体は100件以上きました。面接でも「私たちの想いに共感してくれるかどうか?」をしっかりと確認させていただいています。ケアマネさん、現役をリタイアされた方、結婚相談所の経営者の方など、ユニークなメンバーが集まってきていますが、地域貢献に対する高い志を持たれた方々ばかりです。このような素晴らしい人材が集まってくることもまごころサポートを開業して良かったと思える点でした。

顧客の獲得については、本業のデイサービス利用者から、早くも複数回ご利用いただいているヘビーユーザーが出始めていますし、地域包括支援センターや地域のケアマネさんからもお客様をご紹介いただくことが増えてきています。実務責任者とコンシェルジュさんが連携しながら、徐々に地域に浸透していっているのを感じます。

ー 今後の課題としてはどんな点がありますか?

コンシェルジュさんたちがもっと主体的、積極的に活動できるような仕組みづくりだと思います。現状はまだ実務責任者が現場に同行してあげたりお客様とのコミュニケーションで間に入ってあげたりしているので、もっとコンシェルジュさんたちが実務責任者に頼らずとも活動していける状態を作っていくことだと感じています。

コンシェルジュさんたちが主体的、積極的に活動できるようになればドンドンと拡大していける事業だと感じています!

尾添さん、青山さん、お忙しい中ありがとうございました!

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編集後記

「誰ひとりほっとかないお節介カンパニー」というビジョンを聞いた時、とても温かい気持ちになりました。一般的に"お節介"という言葉は必要としていないことまで面倒を見てくる嫌われる行為のことを指しますが、シニアにとっては違うんだと気付かされました。

2025年には全世帯のうち「世帯主が65歳以上の単独世帯や夫婦のみの世帯」が25.7%になり、その後も上がり続けると言われています。核家族化が進んだことで身近に頼れる家族がいないシニアが増えています。身近にお節介をしてくれる人がいるだけで日々発生するお困りごとが相談しやすくなり、より楽しい毎日を送ることができるのではないでしょうか。シニアにとって最も身近な介護事業者が「何でも気軽に相談できる存在になる」ということがいかに心強いのかということを、改めて考えさせられました。

執筆担当:花家(はないえ)|MIKAWAYA21株式会社

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「まごころサポート」事業は全国175社※の地域密着企業が加盟する、ソーシャルフランチャイズ事業です。(※2022.10月時点)

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