週末に「ギャラリー京都寺町 菜の花」へ。
知人の写真展を観に京都へ出かけたついでに
雑誌で紹介されていて気になっていた
『ギャラリー京都寺町 菜の花』
を訪ねてみました。
こちらのギャラリーは京都御苑の目の前。
丸太町通と寺町通の交わるちょうど角にあります。
古い蔵のような建物(……のようなじゃなくて蔵だったのかも)で
入り口に大きな白い暖簾がかかっています。
私がこのギャラリーに興味を持ったのは
紹介されていた雑誌の記事で
あの美しい白磁の黒田泰蔵さんと長く交流のあったオーナーが
泰蔵さんの白磁のためにオープンさせた空間だと知ったからです。
そんなわけで
展覧会の事前情報も取らず
ただ、どんなギャラリーか見たいだけで出かけて行ったわけですが
真砂三千代さんという布作家の方の
【冬の衣展】という展示会が行われていて
入り口脇の小さなウインドウに赤いストールが飾られていました。
暖簾をくぐって中に入ると
そこにはアパレルブランドの展示会のような世界が拡がっていて
ちょっとひるみました。
カウンターに座っていた女性がすぐ立ち上がり
「もしかして!入り口のストールを見て、入ってこられました😊?」
とニコニコ尋ねてきたので
イエ……こちらのギャラリーが雑誌に載っていて……黒田泰蔵さんの白磁が……。
とまごまご答えました。
私は、絵画か陶芸が展示された空間を見たいと思って行ったので
今回の展示会は期待とちがいましたが
私が黒田泰蔵さんの白磁が好きだと知ったスタッフが
「泰蔵さんのDMがあるので差し上げます〜」
と前に開催された展覧会のDMをくださったり
棚から泰蔵さんの白磁の写真集や本を何冊も出してきて
「よかったら、そちらに座ってゆっくりどうぞ」
と見せてくださったりと、気さくに対応してくれました。
ギャラリーの内部は
黒田泰蔵さんの白磁のためにオープンしたという所以通り
シンプルで壁も真っ白。
奥の部屋には、一段高く上がった一畳ほどの畳敷きの一角もありました。
ギャラリーのサイズ的にも
壁が真っ白で、柱など邪魔になるものが何もない点も
とてもいい空間だなぁと思いましたが
展示する作品を選ぶ(なんでも良いというわけではない)空間のような気もしました。
うっかりしてて、黒田泰蔵さんの展覧会を見逃しました。
右上の器。
金継ぎしたところも、まるでデザインの一部のよう。
しかし。
大阪もまぁそうですが
さらに京都は外国からの旅行者がいっぱいで
人混みにたいへん疲れました。