見出し画像

「都落ち」の終焉

最近、同世代(タナカミカ34歳)や少し下の層の人たちが東京から青森に結構Uターン移住してきている気がする。身の回りの件数として増えています。それも、青森に移住したくてしたくて仕方がなくて、都会にいながら色々調べて準備した上で移住した、という人が多いです。

そういう人たちを見ていて、ふと思ったのですが、「都落ち」っていう言葉がなくなって行きそうだな〜って。

都会で通用しなかったから戻ってきた人?

私自身が青森に戻ってきたのは2017年のことですが、そのときも、青森に戻りたくて仕方なくて、やっとの思いで個人事業をオンライン化して移住して、やったー!って思っていました。そんな私に対して、移住当初だけなんですが、何人かの方が「都落ち」という言葉を投げかけてきました。都落ちの辞書的な意味は・・・

============

都落ち:[名](スル)

1 都にいられなくなって、地方へ逃げ出すこと。「平家の―」

2 都会、特に東京を離れて、地方へ転勤・転居などをすること。

============

「都にいられなくなって、地方へ逃げ出すこと」ってなんてネガティブな!私はポジティブなエネルギーで移住してきたつもりだったのですが、そうか、「都会で通用しなかったから田舎に戻ってきた人」と思われることもあるんだなぁと、言われて気付きました。移住者としては結構嫌な言葉で。「能力がない人」っていう評価をされて気分がいい人はいないですからね。その瞬間は、不快でしたね。「都落ち」っていう言葉を投げかけてきた人たちって、大体みんな自分も一度都会に出て戻って来た人たちで、きっとご自身がやむを得ず田舎に戻ってきてしまったために、コンプレックスがあったんだろうなと今は思います。

私の移住当初に都落ちだなんだと言ってきた人たちはほんの数名でしたが、きっともっと多くの人が私のことをそういう目で見ていたんだと思います。

ただ、基本的には全然気にならなかった!笑

だって私は東京でも働けるし青森でも働けるっていう状況の中で、青森を選んできたので。自分にとっては仕事と子育ての両立環境として絶対青森の方がいい!って思って移住してきたので。都落ちってどういう感覚なんだろうなーって思っていました。

明らかに風向きが変わった!

一定数は田舎への移住者のことを「都落ち」と捉える人もいることがわかっていたのですが、ウイルスやら何やらを経たニューノーマルな今、風向きが変わったと思います!

最近、自治体系のお仕事で、移住者の座談会形式の取材みたいなのに参加しました。そのときにご一緒した若い移住者さんたちも、「リモートワークとかが始まって、必ずしも東京に住む必要はないなと思った」等の発言をしていて、完全に同意でした。東京でも暮らしていける。でも、東京じゃなくてもいける。どっちに住みたいか冷静に考えたら、のんびり暮らせる田舎がいいなぁとか、親の近くに住みたいなぁとか。そして、人によってはまた住む場所を変える選択肢も持っているっていう。

現時点での心地よさと向き合った上で、自主的&前向きな選択として地方に移住しているわけで、決して「落ちて」いるわけじゃないんですよね。

その感覚が、20-30代の層に広がっているんじゃないかなぁと思いました。年齢層については感覚値でしかないのですが、基本的には家庭を持っていない場合の方が気軽に移住を考えやすい気がするので世代としてはそんな感じかなと。若い層の移住への関心が高まっているというデータはたしかにありますしね。

「都落ち」は時代遅れ

だからもう、「都落ち」っていう言葉は、純粋な歴史上の説明として「平家の都落ち」みたいなのにのみ使われて、「都会で通用しなかったから田舎に戻らざるをえなかった人」の意味はなくなると思う。コロナ前の感覚で「都落ち」をイメージするのは、時代遅れとも言えるかもしれません。このイメージの変革ってまさにDX(デジタルトランスフォーメーション)なのではないでしょうか。青森は都会と比べるとデジタル活用がされていなかったり、DXのイメージが沸かない場合もあると感じているので、青森で自分が貢献できることを探してやっていきたいなと思っています。


DX支援します!業務効率化と売上UPが得意なオンライン秘書

「リモットさん」の会社→ https://pla-pi.com/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?