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脚本メモ70: 潮の踊る村

概要

自分は正しいと信じてきた男が 田舎に身を移して幸福とは何かを疑問に思い 最終的に自分の幸福を追求する道を選ぶ


テーマ

幸福は他人ではなく自分で決める


キャラクター

舞台:都会 → とある村

光田 光太郎:学生時代から高学歴だったため自分は正しいと思っており周りを常に見下してきた上場企業で働く入社3年目のサラリーマン。
つぶやき「なんでエリートの俺が田舎の学歴もない奴らと働かないといけないんだ!」
25歳の独身で両親からは期待されて育ってきたが、高卒の両親を何処かで見下している部分がある。

木元 輝雄:常にサングラスをかけてテンション高めで夏は上半身裸で筋肉を見せてくるとある村で水族館用の魚を捕まえる職業の39歳。
人生は楽しんだもの勝ちだと好きなことを仕事にしている。

山本 穂乃果:村で農家の娘として働いており食べるのが何よりも大好きで推定体重80Kgの動けるおデブ21歳。
農業高校を卒業してから家業を継いでいるが、実家暮らしでも美味しいものが食べられるため恋愛の機会が少なく恋愛には渇望している。


ストーリー

・高学歴でエリート企業で働く光太郎は農薬の会社に勤めており社内でもそれなりに成績が良かったため周りの人間に対して冷たく当たっていた。

・そんな様子を見兼ねた上司がある時、幸太郎に対して単身赴任をするように言い渡した。
それなりに赴任の後の条件も良かったことに加え独身なので受け入れる幸太郎。

・単身赴任をする前に飲み会をするが、同僚から「要するに左遷だろ?代わりに俺がお前の上司になって待っておくからな」などの冗談混じりで返してきたので頭にきて光太郎はお金だけ置いて帰る。

・当日、電車に乗っていると徐々に田舎の方へと向かっていったため駅を降りた後に「マジかよ」の一言が溢れる。

・地元の企業で農薬を使うと作物が効率的に育つことを伝えても誰も良い反応は示してくれない。村の人はよそ者に少し手厳しい。
それに対し「これだから田舎の人間は」と田舎の人間を見下した態度を取る光太郎。
そこに半裸の輝雄がやってきて「おいにいちゃん、今日はもう仕事やめて一緒に飯食うべ!」と誘ってきた。

・「この辺はコンビニもないしスーパーももう閉まっとるわ!」と言うので仕方なく参加する。
若干、輝雄を冷めた目で見ているが「お前、俺のこと馬鹿にしてんだろ?」と言われ「いや、別にそんなこと、、」と返答に詰まる
穂乃果ともここで出会い、村の人たちは昔からの農業のやり方を変えたくないと聞かされる。
「とりあえず明日、俺の船に乗れ!」と輝雄が言い、断るが翌朝に叩き起こされる。

・船に乗るとすごい船酔いで吐く光太郎。
「都会ならレーダーの読み方わかるだろ?」や海の上での専門知識に応えられず「なんだ、都会っ子も大したことないのー!」と笑われる。
それに対し「そんな知識があっても金なんて稼げないですからね!」と返してしまう。
輝雄は「で?その稼いだ金でアンタは何に使ってんの?」と言う返答に口ごもったので、「よし、俺が金の使い方教えたる!」とそのまま飲み屋に。

・飲み屋で「こんなの、都会でも別に飲んでますよ」と光太郎が答えると「でもな、俺と飲むのは初めてだろ?金は思い出に変えるんだよ。死んであの世に持って行けるのは思い出だけだぞー」と返答。

・農業体験をするが以外にも大変だと言うことに気が付く。
穂乃果は「農薬は海外から仕入れた薬品を使ってるでしょ?でもここで育てた作物は海外で売れるの。実は私たちの方が外貨を稼いでたりしてね」など、意外と頭の良さそうなことを話している。

・盆踊り、みんな楽しくやるが光太郎は浮かない気分。

・「結局、若いうちに評価を上げたり金やコネを作ったりしないと歳を取ってから落ちぶれるんですよ!俺の言ってることは間違ってますか?」と語る光太郎。
それに対し「いや、間違ってないよ。君の人生なんだから君が自由にやるといい。それが本当に君にとって幸せならね。」と返答する。

・農業に対して損得関係なくプライドも捨てて教えを乞うて精を出して働く光太郎。
初めて自分で植えた作物を食べたときにその美味しさと幸せを噛み締めるのであった。

・約束の単身赴任の終わりが近づいていた。
夜に堤防で一人で座っていると「それで?本当に帰るの?」と穂乃果が後ろから声をかける。
「やらなければいけないことを見つけた」と応えて帰っていく。

・戻った後に光太郎は会社で農薬に関してもう少し研究を進め、自然に優しく現地での利用に基づいて開発をするように伝える。
そして開発が成功して出世ができるという段階で辞職。

・再び村に戻ってくる光太郎。
「俺の幸せはこっちにあるんだ」と答える。





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