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脚本メモ105:ビンタマン

概要

強力なビンタをする男が 復讐よりも大切なものを見つけ 大切なものを守るために戦いを挑む

キャラクター

便美 敏太郎
小学生の頃、親友だったはずの剛力拳にある日突然いじめられるようになった。
悔しくて一人で家の庭の木にビンタをしていたら超強力なビンタができるようになった。
中学生剛力は別の中学へ行くが中学時代もいじめられ、思い切っていじめっ子をビンタしたら相手は記憶が飛んだ。
どうやらビンタをされた前後1時間は記憶が飛ぶようだ。
そして高校生、俺はビンタマンとして夜の街へと飛び出した。
初めは復讐のために鍛えていたビンタが、誰かを守るためのビンタになった。
「俺は友達ができなかったから、高校時代はそんなひとりぼっちの奴らをこのビンタで救ってみせる!」
「くらえ!往復ビンタ!!!ダブルビンタ!」

剛力 拳
生活保護の家で育ち父親からは暴力を振るわれて育った。
小学生の頃に母親が亡くなりそのことで母親と仲良くしている敏太郎に嫉妬のような感情を覚えた。
中学生の頃から父親を殺すため学校の体育館でひたすらマットを殴り続けた結果、強力なパンチを打てるようになる。
彼のパンチを受ければ意識が1時間飛ぶという。
高校生ながら半グレ組織と交流がありステゴロでは最強になっていた。

過去を消す敏太郎と未来を消す拳との戦い。

ストーリー

・小学生時代、「これやるよ」と拳にもらったOO、お返しに敏太郎もOOを渡す。この頃までは仲が良かった。

・ある日突然、拳は敏太郎に対していじめを行うようになった。

・悔しさからビンタを極め、ビンタをすることで相手の記憶を飛ばせるように。敏太郎のビンタは速すぎるため視認できない。

・敏太郎は恥ずかしいことに対してビンタをすることで解決するようになったがそれは現実から逃げているだけだとどこかで感じている。

・告白して失敗しても、人前で屁をこいても、無知を馬鹿にされても、自分を否定されても他人の記憶を消せばいい。


・敏太郎と拳の最終バトル

・「もう一度あの頃に戻れないか、全て忘れてあの頃からやり直そうぜ」と言う敏太郎

・「俺を許してくれるのか?」最終的には改心した拳だったが「けじめをつけなければならない」と言ってその場を立ち去った。

・半グレ集団に一人で立ち向かった拳は敏太郎の罪をも一人で被り、二度と戻ってくることはなかった。

・新しい日常で敏太郎は仲間に囲まれて過ごしていた。
もうビンタを使うことはないだろう。



伝えたいテーマ

人には忘れたいことがたくさんある。
また、忘れて欲しいこともたくさんある。

生きることは恥を積み重ねることなのかもしれない。
人は恥をかくからこそ学びを得ることができ、心を持つことができる。
人間らしく生きるには恥ずかしいことから逃げてはいけない。

恥の強い者は自分の弱さを見せれば嫌われるのではと恐れている。
それゆえに偽りの個性や自分の本心を隠すようになる。
自分に信念があるなら恥を乗り越えることで自分らしく生きられる。
また恥を乗り越えることで人との信頼も強めることができるのだ。




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