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グループワークを研究しよう!

2023年8月、一つのツイートをきっかけにグループワークについての探究が始まりました。

Xのポストより

二人(寺西/武内)の共通の興味はグループワークを科学すること。これまでに自分が培ってきた知見や、世の中にある研究などを体系化することで、グループワークをさらに価値あるモノに出来るのではないかという期待から対話が始まっていきました。

これまでの研究

・いいグループワークとは何だろうか?
・どうやって体系化していくのが適切だろうか?
・そもそもグループワークとは?

そんな対話をどんどん重ねていきました。

グループワークは手段です。目的そのものではありません。しかしこの手段に強い可能性を感じています。「組織の問題を解決する」「社会の問題を解決する」、そんなことがグループワークだからこそ出来る可能性がある。

グループワークの定義

ちなみにここでのグループワークとは「三人以上の人間によるコミュニケーションから何かを生み出そうとする行為」と位置付けています。二人ではなく三人以上、その「集団」だからこそ生まれる何かを追求する。それがグループワークです。

ならば、どんなコトがグループワークなら出来るだろう?とアレコレと考えていく中で「組織の課題を100個出してみよう」「組織崩壊の体験ワークをやってみよう」といったアイデアと実践が生まれ、さらには組織の文化culture・関係性communication・構造constructionの3Cを分析して一つの方向性を見出そうとするようなグループワークのプロトタイプも出来上がりました。

「組織崩壊の体験ワークをやってみよう」について、少しだけ実施内容をおみせします。
本来なら組織をどう良い状態にもっていくのかの体験をするところですが、敢えて今回は反対の体験ワークをしました。

第一フェーズ
【参加者の意思が中心に向いている、状態の良い時の組織】

第二フェーズ
【参加者にそれぞれ立場と主張があり、それが対立している状態の悪い時の組織】

擬似的に組織を作り、それぞれに異なる役職と主張を与え、一つの目的を達成するためにディスカッションをするという体験をしてもらいました。
第二フェーズではあえて組織を崩壊に向かわせる仕掛けがあり、良い状態と悪い状態を対比することで、組織崩壊をより体感できる、いえ、身近で起きているのではないかと現実味のあるワークになりました。

関西人材人事交流会&勉強会にて実施


この辺りは「科学する」という文脈から逸れているようですが、しかしグループワークに対して可能性を感じる二人が集まれば、必然的に実践の方向性に思考が進むこともまた道理です。寄り道な様でいて正攻法でもある。実践があるからこそ研究が進む、研究するから実践でトライできる。そんな具体と抽象の関係性に気づくのです。

ですが、その片方の「研究」を調べてみようとしても「グループワーク」に特化したモノとは中々出会えません。現実には問題解決や対話の手法としての「ワークショップ」などにフォーカスが当たっているモノが多いです。例えば「学習」においてワークショップ的なモノをどう組み込んで変化を促していくかについては積み重ねられた社会の知見は非常に大きなモノです。

当然グループワークそのものを考える場合においても、その実施背景や目的もふまえた上での設計になるので全体像は当然関わってくるのですが、それにしても「グループ」であることに対する知見とはうまく出会えず問題意識を感じていました。ここはアカデミック分野に対する知見・調べ方のコツを知らないことなどによる二人の課題が出ている状況です。

どうやってグループワークを科学していくのか

ならば、どうグループワークを科学していくのか。
自分たちだけでなく研究する、探究する「コミュニティ」として進めていけばよいのではないかと気づいたのです。そこで発足したのがこの「仲間×GW研究会」です。

「仲間」と、敢えてエモーショナルな言葉を使いました。ともすると胡散臭さや汗臭さを感じさせてしまうようなワードかもしれませんが、このワードが今は一番しっくりきています。

グループワークを「三人以上の人間によるコミュニケーションから何かを生み出そうとする行為」と位置付けました。ではこの三人以上の集団は何によって集まっているのか、ここで大切なことはその集団が目的を共有することです。目的を共有するとは「既に共有している」と「これから共有しようとしている」の二つがあるので現時点において共有できているか否かは問題ではありませんが、いずれにしても目的を共有する集団であることはベースに置きました。

では、その集団を表す表現はどんな言葉があるか。「組織」「チーム」「共同体」と色んな言葉で言い表すことができますが、最もフィットする言葉が「仲間」だったのです。

この研究会は体当たり系研究会です。つまりは自らが実験台。
現状に対して仮説を立てて実践したことを振り返り知見を蓄積していく。仲間×グループワークが何によって何によって加速していくかを体当たりと議論と対話とリサーチから体系化していくことを目指します。

仲間×グループワーク研究会の活動内容(予定)

①毎月開催、研究会
会場:コワーキングスペース「GRANDSLAM
時間:18:30〜20:00
参加費:1,000円を予定(当日支払い)

毎回の参加を強制するものではなく、気になった時に来ていただく、都度参加方式をとっていますのでちょっと覗いてみたい、という感じで気楽にお越し下さいませ

②Facebookでのコミュニティ
研究会の案内、研究成果の報告の他、メンバー間でグループワークをテーマにした緩やかな交流や、課題を解決するためのグループワークを提案しあうようなコミュニティを考えています

③研究発表会
せっかく研究会をするなら成果を発表しようということで、2024年12月に発表会を予定しています。

④本の出版
グループワークに関する可能性は大いに感じている反面、グループワークに関する知見はまだまだ不足しています。私達の研究で社会に貢献する方法として、いつか本の出版も視野に入れています。

一緒に研究する仲間を探しています

グループワークはあくまで手段、手段であるから目的に対しては千差万別、千差万別だからこそ体系化されていない。しかし、これが体系化されたときにもっと意味のある組織や社会を生み出すことができる。その可能性を強く感じています。

仲間×グループワークのもたらす価値を追求してみたい方、ぜひ一緒に研究していきましょう。

次回の研究会は
1月30日(火)
受付はこちらより→https://peatix.com/event/3819006/view


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