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先生が君たちに教えていなかったもの

いいね♡が増えていくの嬉しい…
ありがとうございます。

今回はnoteのトップにあった
#みんなの卒業式 に準じて書いてみよう。


あっ、私は、女性で、
都内中高一貫女子校で過ごした人間でして
思春期を同性の中で過ごして参りました。

女子校6年の時間は、
端的に言えば濃厚なような…実は上澄みだけ……?
のようなものでした。

社会に出てから、男社会で働くようになった私ですが、
曖昧で関係性にグラデーションを持つ女子社会は
思春期の学生のうちに経験していて本当に良かったと思う。

今回は、高2・3年のときの持ち上がり担任の年齢は…当時48くらいなのかなぁといった、おじさんN先生の話。

割としっかり進学校だったので、
周りの子はみんなどこ大学にいくか、というブランディングにすごくこだわっていて、何を勉強したいとかで選んでいなかったと思う。
学校側も偏差値に見合ったところでと、ゴリゴリと進学先を決めていくのがベースだったしね。

そんななかで、ふんわりと映画とかドラマとか映像とかの勉強したいなぁ〜あんまり映画見てないけど〜〜みたいな、だめな女子高生…の…私

進路相談のときに、
N先生「まぁ…高校生のときにやりたいと思ったことは、一生やりたいことだからなぁ…腐るなよ!
と言ってくれたの鮮明に覚えてます。
結果……浮かれ大学生の自由な4年間を経て……
流れ流れて映像業界7年目………先生〜〜みてるぅ〜〜??

そんなN先生が17歳の少女たちへ
卒業式のときにいっていたのは……


✕     ✕     ✕


ホールでの卒業式を終えた少女たち。
いつもはスカートを短くしたりしていた子達も、
制服を正しく着ていて、みな凛としていた。
教室にもどってきて、最後のホームルームの時間。

N先生「まずは卒業おめでとう。これからの人生がより輝かしく感じることを心から祈っています。しかし……君たちには6年間の時間の中で教えていないものが唯一あります。」

お祝いモードから一転して、
深刻そうに話すN先生に少女たちはみんな注目する。


N先生「それは、男です。


深刻な顔から微笑を浮かべる先生に、
少女たちも思わず吹き出す。

N先生「君たちは6年間女子校で過ごして、日常的に接している異性が父・先生くらいの人もいるでしょう。そして、大学・専門学校に進んでゆくなかで、小学校以来または初めての共学に身を置くことになります。」

N先生「男の人は一年生の君たちに、すぐ“かわいい”と軽々しく言ってくるでしょう。でもけして、喜びすぎないこと。誰にでも言う男もいます。気をつけましょう。」

N先生「また、天気・テレビの話しかしないやつもいます。これも気をつけましょう。自分から話すときも、天気・テレビ以外の話ができる女性になってほしい、自分で考えたことを言葉にできる女性になってほしいと先生は思います。」

少女たちのなかには、クスクス笑う早熟な子もいたし(そんなの知ってるしといったような)、私みたいにぼーっとただ聞いていた子もいた。


N先生「あともう一つ、君たちに伝えておかなければなりません。私がどうしても許せないことです。それは自分で自分の命を絶つこと。」

少女たちの表情が固まった。

N先生「かつて担任した、卒業生が命を絶ちました。その子は、卒業後も定期的に母校を訪れたりしていました。たまに会う彼女は、高校生の彼女となんら変化がないようにも思えました。ある日、その子のお母様からご連絡を頂いて、彼女が亡くなったことを知りました。」

N先生「“葬儀にきてくれませんか?”とお母様に何度か頼まれましたが、行きませんでした。それは許せなかったから。気づかなかった自分にも、彼女にも。生きること以外だったら、なんだって逃げたって良かったのに、彼女は生きることを手放してしまった。まだ、世界のことも自分のことも知らないのに、その機会を手放してしまった。」

N先生「彼女にも事情が…とか、こちらが計り知れない孤独や絶望があったかもしれない。そんなことはわかっています。でも、許せません。いまでも。だからお墓参りにもいっていません。でも、卒業生を送るときは、いつもこの話をします。彼女を思い出しています。君たちが、もし命を絶ちたくなったら、逃げてください。目の前の原因から全力で逃げてください。逃げ先はなんだっていい。だから生きてください。」

N先生「本日のホームルームを終ります。卒業おめでとう。」



✕     ✕     ✕

いかがでしょうか。
時代錯誤といわれるかもしれません。
でも、17歳の私には先生の言葉が届いたんだよな。
10年以上たっても、美化されていきながらだけどさ、覚えてますよ。


17歳の私が聞いていた、
学校の景色と一緒に思い出される曲を添えて。
今回はおわります。

CAT WALK (チャットモンチー)

本家が見つからなかったので、儚げに弾き語る彼女のURLを。

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