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出産記録⑤ 夫の育休について ~妻の目線から~

夫の育休が終わり、赤ちゃんを一人で見ることになって大変・・・かと思いきや、緊急事態宣言により夫の仕事が強制テレワーク状態となり、ほぼ家にいることになりそうです(出社は週一回に制限されたとのこと)。仕事をしているので育休中とは状況が違いますが、昼ご飯・夜のお風呂対応を一人でこなさなくても良いだけ助かります。

育休をとってもらえたことは、結果としてありがたかったと思います。上の子のお迎えも、下の子の授乳間隔が短い状態で連れ出すのはひやひやしますし、しばらくの間、夫に頼めたのは助かりました。


前回記事から時間があきましたが、夫の育休についてです。

我が家では3か月間、夫に育休をとってもらったので、その内容について振り返りたいと思います。


夫に育休をとってもらうことになった理由

妊娠初期から、第2子については、私の方の意向としては、夫に育休をとってもらいたいと考えていました。理由としては下記5点です。

1.夫婦ともに両親が遠方で協力を仰ぐのは難しい

私の実家も夫の実家も県外で、飛行機を使わなければいけない距離。何かあった時にお願いすることができる距離ではないです。

世間一般的には里帰り出産を実施しているところも多いように思いますが、第一子のときから、私の母があまり里帰り出産を希望していなかったこともあり、今回も里帰り出産はしませんでした。私が学生のころから、母は3人子育てしたので、もう赤ちゃんのお世話はおなか一杯と言い聞かされていたため、里帰りは選択肢にないと考えていました。また、里帰り後の移動が大変だったり、途中から夫を育児の戦力にするより、最初からの方が、夫の方も赤ちゃんのお世話を受け入れやすいだろうということもあり、第一子の時に里帰りせずに出産しています。

第2子の場合、さらに保育園に通っているため、長期で休ませて連れて行くのも難しいと思いました。幼稚園に通わせる年齢より小さければ休ませるのもありかなと思いましたが、同年代の子が幼稚園に通っている年齢なので、集団生活も大事かと考え、里帰りの選択肢はないかなと思いました。

第一子の出産時には産後1か月過ぎくらいまでは身体的にしんどかったこともあり(恥骨まわりの痛みが長く続いていました)、少なくとも2か月くらいは取得してほしいと思いました。


2.夫が育休をとることで、時間意識の変革が起こることを期待

第一子出産後に自分の考え方が育休前から変化し、仕事に従事する時間を抑制し効率を考えて成果を出す方向に変化したことから、育休後の夫にとっても育休が今後の仕事と家庭の両立に良い影響をもたらすのではと考えました。

自分の場合、育休だけでなく、その後の時短勤務含めての経験もありますが。今後、夫婦で子供二人を育てていくにあたり、長時間労働は控えてもらいたいとは思うのですが・・・まあ、夫の考えは夫にしか変えられないので、変わればラッキー、くらいのところもあります。

他に、私の考えとして、夫が仕事人間で仕事大好き、少しも休みたくない、といったタイプならば、無理してとってもらおうとまでは思わないのですが。そういうタイプでないこともわかってきましたし、そうであれば少し育休とってもらっても良いかな、というところもありました。

また、夫の意識として、第一子のときには、例えば1か月休職したら仕事に復帰できない、などと言っていましたが、第2子のときには、私が第一子で1年近く休職しても問題なく働けたことから、夫の方も、育休に少し意欲的になった、とも思いました。


3.他部署で男性育休者がいたこと

夫の育休の判断に直接影響したわけではないのですが、以前出産した先輩社員で、夫も育休を取得したという話や(その方の同じ会社の別部署で、別拠点で働いている方なので、お会いしたことはありませんが・・・)、直近に同じ拠点の別部署で男性の育休者がいたこともあり(こちらは奥様が社内の方かどうかはわからないのですが)、第一子出産のときに比べると男性育休に対しては周囲も比較的理解があるなと感じていたこと、コロナ禍の出産ということで男性育休者が会社全体でも少し増えてきているのかな、という印象があったことも、夫の育休の後押しとなりました。

余談ですが、その先輩社員はお互いの出産前、とある研修の「男性社員が育休を取得する相談をしてきたが、認めるべきか?」といったロールプレイのなかで、時短を使うなどなるべくとらない方向で・・・と主張した方なので、・・・考え方というものは、立場が変われば変わるもんだなぁと思いました。研修は数年前なので、今よりもっと男性育休の取得者は少なく、男性は育休をとるべきではない、という時代でしたが・・・、研修内のグループで私以外の参加者は皆、男性社員は育休をとらないでなんとかする方向で、と主張していたのを記憶しています。。。・・・自分が先輩の立場になった時には、男性の後輩にも積極的に育休を考えてもらえるようになれば、と思いました。


4.コロナウイルスの影響

第一子の時には、ファミリーサポートの利用をしましたが、今回はコロナ禍のため、ファミリーサポートの利用については難しいと感じていたこと、新生児のときに夫が感染するリスクを避けたかった、というところも、夫に育休をとってもらいたいと思う理由の一つでした。

また、上でも書きましたが、コロナ禍で男性育休には追い風になっていたので、取得しやすい雰囲気があったのも、後押しになりました。

・・・男性育休について、会社側がわりとすんなりOKを出した裏側としては、会社的にもコロナウイルス影響の業績悪化に対し育休で人件費削減という思惑があったのかな~などと思ったりもしましたが。


5.育休取得のための経済面での不安がないこと

第一子出産時の経験で、育児休業給付金がどのくらいもらえるのか、実感としてあったことと、第一子出産~第2子妊娠まで、経済面の不安がない程度には貯蓄を確保できたことで、夫の育休に踏み切った面もあります。

数値的には計算サイトも充実していますので、算出はすぐにできますが、実感としては、第一子のときに経験したことで、それほど不安なく育休取得で問題ないと判断できたかと思います。

第一子のときの実感として、半年は育児休業給付金が給与の2/3、ただし給付金からは社会保険料が引かれないので、手取でいえばほぼひと月の給与分くらいの金額。たし、働いていない期間分のボーナスはなくなるので、その分年間収入マイナスとなります。また、給付時期が毎月の給与より遅くなるため、一時的に収入が途切れます、が、ある程度貯蓄があれば、給付時期が遅くなっても問題なし、といったところです。

加えて、第一子のときのようにベビーカー・チャイルドシート等の育児用品購入に大きな金額が必要、といったことがないので、出産前の支出が大きくならないことも経済的には後押しになりました。第一子のときは育児用品の支出が大きく、経済不安があったなぁと思います。


夫に育休をとってもらった結果、思うこと

結果として、夫に3か月育休をとってももらいましたが、非常に助かったなと思います。

最初の1か月は、赤ちゃんの寝るペースが細切れで、自分も途切れ途切れの睡眠となり、昼に休まないと寝不足でおかしくなりそうでしたし、授乳中にミルクを用意してもらったり、二人で対応できることで余裕をもって赤ちゃんのお世話ができたなと思います。赤ちゃんが急におなかが空いて泣き出したりすると、泣かせたままミルクを用意するより、授乳しながらもしくは抱っこしながらミルク待ちとさせてあげた方が大泣きにならなくてすみ、親としてはメンタル削られずに済みますし。

第一子のときには、夫が休めなかった分、ファミリーサポートで手伝ってもらったりもしましたが、ファミリーサポートの場合、来てもらっている間に自分が睡眠、となるとなかなか難しいなと思いましたので、夫の育休の方が産後は楽だったなと思います。

他にも、授乳中に大人の分のご飯を用意してもらえたり、上の子の保育園送迎をお願いできたり、赤ちゃんの沐浴をしてもらえたりできたのも助かりました。

1か月半くらいを超えたところで、赤ちゃんのペースが徐々に整ってきて、2か月くらいから余裕がでてきたな、と感じたので(授乳の際にミルクを足す回が減ってきたことも大きい)、3か月は夫にしたら少し長かったかもしれませんが。。。

もともと、夫の育休期間については、第一子の時に、最初の3か月くらいが身体的にも精神的にもしんどかった、経験としてありましたので、3か月としましたが、・・・まあ、コロナ禍ということもあり、ある程度テレワークしてもらうことも視野に入れたら、産後休である8週間、2か月でも問題なかったかもしれない、ということは後から思いました。

夫の育休取得について、赤ちゃんによって安定してくる期間が異なってくるので、育休の終わりについては、少しフレキシブルな制度であってほしいな、とは思いました。最初の1か月は必要としても、2か月で止めるか、3か月必要か・・・といったところは、赤ちゃんのタイプにより、産まれてきてみないとわからないところもありますが、1か月半~2か月くらいのところで赤ちゃんのペースが整ってきたことから、取得期間目安として産後休である8週間、というところは平均的には良いタイミングなのだろうなと思いました。もし今後後輩から相談される機会があれば、男性育休は8週間を目安に取ってみてはと答えるだろうな思います。


夫が育休を取得する場合に考えておくべきこと

私の立場から、共働きで、里帰り出産を予定していない場合、夫の育休を取ってもらってよかったなと思います。第一子のときにも、1か月くらいは取ってもらえばよかったと思います。

ですが、取得してもらう場合には、ある程度準備が必要なのではないかなと思いましたので、今後取得を検討されている方のために、取得する場合に考えておくべきことを記載しておきたいと思います。


1.経済面での不安をなくしておくこと

育休中は育児休業給付金があるとはいえ、入ってくる時期が給与とは異なりますので、入金までの生活費としてある程度確保することが必要です。妻の分については、産前産後休の出産手当金は、産後8週間の後にまとめて入ってくる、ということも考慮しておく必要があります。私の場合、自分の分は、産後休の1か月後くらいに入金されました。ですので、最低限として、産後3か月くらいまでの分は、入金がなくても大丈夫なように手元に生活費を確保しておく必要があるかと思います。

また、働いていない期間分のボーナスはない会社が多いかと思いますので、その分も収入減となりますので、考慮に入れる必要があります。


収入に加えて考慮すべきなのが、ベビーカー・チャイルドシート等の育児用品の出費です。第一子の場合は、育児用品を一通り持っていない人が多いかと思いますので、この分を考慮しておかないと、思ったより手元に資金がない・・・となって、不安になるかと思います。


2.夫の育休の取得期間

初めての育児の場合は、どのくらいの期間が必要なのか、想像がつかないのではないかなと思います。実際自分の場合も、育児2回目とはいえ、夫にどのくらい育休をとってもらうか?の指標がなかったので、期間の設定は難しいなと思いました。まだまだ周りに実績がある人も少なく、相談相手もいなかったですし。

私の場合は、1人目の経験から、大体3か月見れば余裕があるかと思ったのと、夫の方も3か月までなら交渉可とのことで、3か月としました。もっと長期でとれる場合であれば、とっても良いと思いますし、職場都合で取得期間が決まってしまう場合もあるかとは思います。

期間については、自分の職場、あるいは周囲に育休取得者がいれば相談してみるのが良いとは思います。育児は個人差が大きいと思いますので、可能であれば、複数人に相談するのが良いと思います。


夫の育休を経験してみた結果、私のおすすめについてですが、妻の産後休期間である産後8週間での取得が良いのではないかと思います。

理由としては

①産後8週間あれば一般的にはほぼ身体的には問題ないこと

②赤ちゃんの方も2か月近くなると授乳や睡眠などの生活のペースが整ってくると思われること(個人差あると思いますが・・・特に睡眠に関しては)

③生後2か月で予防接種があるなど、お出かけの機会が増えること

外出できれば話し相手ができたり、気分転換ができたりもしますので、精神的に楽になる、という意味でも、出かける機会が増える2か月くらいのタイミングは一つの目安かと思います。赤ちゃんの身体の方も、2か月だと首すわり前とはいえ、新生児よりは首がしっかりしてきている頃ですし。

④「パパ・ママ育休プラス」制度が利用できること (産後8週間の期間内に育休を取得・終了した場合、再度パパ育休が可能である制度)

我が家の場合、④の制度をよく理解していなかったこともあり、夫の育休を3か月で設定しましたが、8週間にして、その後必要となった場合に育休を取得する、といった形の方が良かったかもしれない、と後から思いました。

その他、社会保険料(健康保険・厚生年金)免除を考慮して、期間を設定するのもありかもしれません。

<社会保険料免除期間:育児休業等を開始した日の属する月からその育児休業等が終了する⽇の翌⽇が属する⽉の前月までの期間>


3.育休中の学びのための準備

育休なので、当然育児をすることが前提となりますが、夫婦2人で育休を取得すると多少は時間ができるかと思います。個人的な感覚としては大人1.5人いれば育児が回る感じがします。

ですので、育児の合間に、今後の仕事のために学びたいことなどがあれば、事前に準備しておくことをお勧めします。

赤ちゃんを抱っこしながらでもできる読書や映像視聴などのインプットメインにすることがお勧めです。

ちなみにうちの夫は、育休中に赤ちゃん抱っこしながらオンラインで展示会に参加したりしていました。他は趣味の映画観賞とかですが。

ただし、それほど時間が確保できない可能性もあるので、できなければしょうがない、くらいの内容で準備した方が良いとは思います。育休ですので、育児がおろそかになるのは本末転倒です。



女性の育休取得に比べ、男性の取得率は低いので、まだまだ周囲の理解が得られない、という方も多いのではないかとは思うのですが。。。夫が育休を取得することで、育児のスタートの時点で、赤ちゃんのお世話について夫婦どちらが担当しても大丈夫な体制にしておくと、双方の(一般に妻側となることが多いと思いますが)育児休業明けにどちらかに負担が大きい状況を減らすことができるので、子育てしながら夫婦双方ともにフルタイムで働いていく場合には、夫婦双方で育休取得しておいた方が良いのではないか、と個人的には思います。


出産記録について、過去の内容はこちら。

予定日に出産。出産記録①陣痛~出産まで

出産記録② 出産後~入院中 (コロナ禍での入院)

出産記録③ 入院時の持ち物と、あったらよかったもの / 出産前に二人目に準備したもの

出産記録④ 退院後~1か月健診、1か月半経過時点まで


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