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【仕事と育児】人のために、では上手くいかないときの軸の作り方

困った、シンドイ、どうしたらいいかわからない!

そんなときってどうする?

自分の気持ちをネットで検索して解決策を調べる?

本を読む?

人に相談してみる?


自分で選んだ選択はどれだったとしても必要と感じたのだから、大切にしてほしいなって思う。

私は子育てや仕事に壁を感じて、いろんな選択をしてやってきたのだけど、去年あたりからは

「自分に聞く」

という選択をして、実践しててね。

思いの外、これが調子いい。


気づけば人のために生きてきた自分の軸を修正する

困ったとき、どうしたら上手くいくかな?と考えた。

どうしたら上手くいくかなんて、神のみぞ知る、じゃない?

そうなんだけど、私はできるだけ精度を上げたかったから考えたし、本も読んだし、人の話も聞いた。

コレかな、と思っては実践して、上手くいかなかったら次の方法。


それって自分のことならいいんだと思うのよ。

でも夫や子どものこと、また仕事相手である患者さんに対しては独りよがりでしかない部分も出てくるって思ったの。

思うようにはならないでしょ、人って。

その人の意思がある。

私がいくら試行錯誤したって、どうにもならない部分がある。

そこに振り回されたら、お互いにシンドイんだよね。


だからといって、じゃあ勝手にやってね、というのも違う。

子育てだって仕事だって、私に託された役割があるわけで。

そこをキチンとこなしつつ、でも相手の意思を尊重して、私の思うような結果を求めすぎないって大事。

そこは共に創り上げていくもの、という認識でいたい。


そこで私は

「ある結果を出すために試行錯誤して、よりよい『結果』のために努力する」

という考え方から

「私が役割を全うするためにこうする、と決めたことを結果を求めずに『する』ことに重点を置いて行動する」

という考え方へ変えた。

次は子育てと仕事における自分の考えの変化を書いてみる。

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《実践》子育て編

子育てにおける自分の考えの変化を以前と今で対比してみる。


次男「今日の授業参観は来るな!」

という発言に対する自分の行動を決めるときのこと。


<今までの私>

それってホントに来てほしくないのか、来てほしいけど恥ずかしい気持ちの裏返しなのかわからないなぁ。

どうするのが次男にとっていいんだろう?

そう言われながら行くのもつらいし、行かないのも後悔するかも。

はぁ、正解を教えてほしい。


<今の私>

今日は親として、授業参観に行きたいと思ったから仕事を休んだ。

その自分の気持ちは大切にしたいから、行く。

でも来てほしくない次男の気持ちも尊重して、見えないように見学しよう。←でも多分見つかる


帰ってきた次男が何かしら反応してきたら、

「親として授業参観に行く必要があると思ったから、行きました。

 でも嫌だって言ってたから、来た人のチェックをしてすぐに帰ったよ。」

と毅然と対応しよう。


社会性が弱い次男だから、

行きたくない=行かなくていい

やりたくない=やらなくていい

が、無意識なんだけど根底にあって。


行きたくなくても、やりたくなくても、参加することに意味があることもある、みたいなそういう考え方もあるっていうのを、態度で示したっていい、と思った。

こうすべき、ではなくて、いろんな選択肢がある中で、ママはこう考えてこう選択したんだよっていう姿をちゃんと説明しながら見せていくのが大事なんだ。

今まではつい、次男の気持ちを優先して、ウダウダ考えることが多かった。

でも多分、大切なのは

「こう考えたからこう行動した。」

というモデルなんじゃないかと思う。


次男は怒られてもその理由を考える力が弱いし、いまだに先生はズルイという考えから抜けられないでいる。

考えがあって行動につながる、というモデルをわかりやすく提示していくと、もしかしたらつながってくるかもしれない。


どこかでそのスイッチが入るといいな、という想い、それが今の私の次男への子育ての軸だ。

何度やっても入らないかもしれない。

それが入る時期じゃないのかもしれない。

でもそれをし続ける、今の私の親としての役割はそこで、その子育ての軸と自分の気持ち、次男の気持ちを大切にできる選択をしていけばいいや、と思う。

ウダウダよりも考えて決めて行動する、その方がブレなくていい気がするし、次男にもわかりやすい。

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《実践》仕事編

患者さん「仕事でも家でも介護をしていて、腰が痛くなって仕方ないんです。

元々腰は弱くて、今まではいろいろストレッチとかしてきたんですけど、今はなかなか時間が取れなくて。」

と腰痛の訴えのある患者さんに対する治療オーダーが出た。

病名は腰椎椎間板ヘルニア。

症状が強くなると下肢痛が悪化する。

薬で少し軽減するものの、あまり飲みたくないとのこと。


[身体機能面]

背筋優位の動作、背筋の過緊張・腹筋低緊張の筋緊張アンバランス、梨状筋(お尻の奥の筋肉)過緊張と硬結

[環境面]

前かがみ動作が多い、毎日大変で自分のケアをする時間が持てない。

[治療方針]

現状、過負荷になっている背筋・梨状筋に対してはリセット。

腹筋も動作に加わって背筋の負担を減らせるよう筋の使い方のバランスの練習。

ヘルニアに対しては、前かがみ動作が多かったときに背中を反らして椎間板(背骨の間のクッション)リセットをするよう指導。

運転や長時間座位の際は、腰が丸くならないようにクッションを使うなど姿勢の指導。

下肢痛の症状がひどいときは、背中反らしか梨状筋ストレッチで症状軽減のためのケア。


上記評価、治療方針の下で治療を継続するが、なかなか効果は出ず。

迷いが出てくる。


<今までの私>

やってもやっても良くならない。

私の評価や治療、指導が間違ってる?

他にも原因がある?

大変な状況でしんどいのに、良くしてあげられなくて私ってダメダメだな。


<今の私>

しんどい気持ちに一緒に向き合ってあげつつ、根気強く私にできることをやっていくしかないよね。

患者さんが「自分でケアをできない」なら、それをそのままを受け入れる。

私はできなくて結果しんどくなった筋肉をリセットすることはできるから、そこはキチンと対応する。

でも私のやっていることは対処療法で、こればかりは自分でコントロールして、椎間板への負荷を減らしていくしかない、ということを紙に書いてわかりやすく説明する。

できることからやればいいし、できなくても仕方ない、という受容的な姿勢で接するけれど、私の治療が不十分だから、という気持ちにシフトしないように自分をコントロールする。

自分が不十分、の気持ちになると、お互いに抜けない苦しいドロ沼にハマるからね。


症状の増減は毎回聞いて、それに対する理由はここら辺りがあるかを一緒に考えていく。

いつもより痛い→いつから?その前にいつもと違うことをしたか?

客観的事実に基づいて治療を選択する。

痛い気持ちには寄り添う。

きっとこういうこともつらいですよね、と気にかける。

私にできることはその人のからだの声をその方に届けて、私にできる治療を行い、必要なケアを伝えることだ。

シンプルにそれが軸。


時々症状が良くなると困る人もいる。

良くなると家事を手伝ってもらえない、病院に通う気分転換の機会を失うなど、何かしらの理由が無意識の中にあったりする。

大抵、責任感が強く、〇〇すべきにとらわれていることが多いのだけど、本質は自分を大切にできてないところに苦しみがあるのではないかと感じる。

だから、私は自分のからだを大切にする重要性をちょこちょこと、さりげなく、時々お伝えするようにする。

疲れたなら休むことが大事だし、痛いときは使いすぎかもしれない、そういうからだの訴えにちゃんと耳を傾けてほしい。


人は自分のからだを治していく力があると思ってる。

でも無理を重ねると難しくなるんだよね。

私はその重ね着を一枚一枚はがしていって、いちばん大事な部分を自身でケアできたらいいと思っていて。

その想いを大事に、治療をすすめる。

その人のスピードややり方を尊重して、私にできる部分は治療するし、必要な説明は紙に書いてわかりやすくお伝えする、それができていたら十分、と自分の頭をポンポンする。

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私は今の私でオッケー

もっともっと頑張らなきゃって思ってたなぁ。

なんか、実際に言葉にしてみたら子どもや患者さんが思うようになっていかない現実に対して、必要以上に責任を感じていた気がする。

今、私は母親として、治療者として、どこに軸を置いて関わっていくか、最低限の役割は何か、を明確にするって大事ね。

で、上手くいかないことにも自分の役割を全うしているのだったら、様子を見ることも大事だよね。

その人がどう考えるか、どう動くか、それに対してまた自分ができることを全うしたらいいんだ。

結果にまで責任を持たなくていいんだよね。

あ、もちろん仕事に関しては、自分の治療目的に対する治療の効果は確認するし、その治療がどうだったのかを毎回記録しているよ。

ただ、その治療に対して感じる相手の想いや考え、行動にまで責任を持たなくていいと思う。

そこは自由なんだ。

そして、できることは寄り添い、関係を良好に保つための工夫は私なりにできる範囲で対応していく、でいいんだと今の私は思う。

そう、今の私ができること、思うこと、考えることを大切にしよう。

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