ニチアサの話がしたい vol,61

■今週のリバイス

・自己愛の鏡 - 悪魔

　もう、「大二くん……」しか出てこなくない？？

　前回の「お前、コーヒー飲めたっけ？」のくだり含め、明らかに様子の変わった大二のシーンは確かに違和感を残すものではあったけれど、まさかマジで全部伏線だったとは……観てるあいだじゅう、「そこも！？」「あそこも！？」となる度に身体が床に沈み込みそうであった。映っているもの、あるいは舞台に乗ってるものにはひとつひとつ全て意味があるという認識は、TVドラマだけでなくお芝居というジャンル全般の基本だとは思うけれど、それがどの程度のものなのかは番組のテンションやコンセプトに委ねられているわけで、「リバイス」の場合はめちゃくちゃ細かいシーン、俳優さんのアドリブなのかと思う短い台詞まで全部回収しますよ、ハイ、というような一種の気概すら感じてしまい、その隙の無さと緻密さに恐れ入ってしまった。9月始まりの仮面ライダーシリーズは新番組の放送が開始して2ヶ月もするといわゆるクリスマス・年末商戦というものに乗っからざるを得ないので、特に序盤は求心力を高めたいがためにより作り込みが激しくなるのかもしれないが、こうなるともう一言も聴き逃せないしワンカットも見逃せない。