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なんでもない日記(2023年4月)

4月1日(土)

午前中ジョグ。夜は高円寺でジンギスカンを食べる。

4月2日(日)

江戸川橋へ桜を見に行く。お昼は蘭州清湯牛肉面を食べる。牛をベースに辣油で味付けされているスープに手打ちの麺が入っている。見た目は赤くて辛そうだが以外とさっぱりしている。パクチーがスープとよく合う。

ジョグの途中で転んでしまった。手のひらをすりむく程度だったが、めちゃくちゃへこむ。夕飯はたらのフライ、ピーマンごま和え、大根サラダなど。

4月3日(月)

昨日すりむいた手のひらの傷口がまだ乾いていないので料理はお預け。作ってもらった美味しいものを食べられるからいいのだけど。夕飯はカムジャタン、キャベツのコールスロー、小松菜の和え物など。

4月4日(火)

今日からゴム手袋をして料理を再開する。触感に多少違和感があるがなんとかなりそう。夕飯は豚とキャベツの酢味噌和え、牛肉と大根の炒め物、わかめの茎と玉ねぎの酢の物など。

4月5日(水)

近所の八百屋さんが閉まってしまったので、野菜のお取り寄せをしてみる。早速、第一弾が送られて来た。なかなかに立派な野菜だった。その中から白菜とエシャロットを食べてみる。瑞々しい。夕飯はいかカレー。

4月6日(木)

『シン・仮面ライダー』を見る。怪人(オーグ)のいびつさと儚さにひかれる。大抵の怪人は異形で、誇大な妄想を持ち自信過剰、でも実は内面に弱さを抱えていて、正義の鉄拳の前にあっけなく散っていく。そんなところにひかれる。今回の映画では仮面ライダーも怪人の一種として描かれていたように見えた。夕飯は鱈の西京漬け、白菜とひき肉の炒め物、茄子の揚げびたしなど。

4月7日(金)

『ダンジョンズ&ドラゴンズ』を見る。笑いを交えながらテンポよく話が進み、あまり難しいことは考えず楽しめた。ヒュー・グランドの軽薄な感じが何とも言えずよかった。映画を見た後、近所の居酒屋で飲んで帰る。のどぐろ塩むすびが美味しかった。

4月8日(土)

午前中病院へ行く。血液検査の結果LDLが47に!前回追加した薬(エゼチミブ)の威力すごい。前回も言われたが一度発症している人にとってLDLの値が低すぎるということはないらしい。

久しぶりにお気に入りの本屋さんを訪ねたら閉まっていた。またお気に入りの店がなくなってしまった。お店はあるうちに訪ねなければだめなのだ。悲しい。その足でTitleを訪ね「料理発見」甘糟幸子「うろん紀行」わかしょ文庫の2冊を購入する。

双子のライオン堂でのイベント「随筆かいぼう教室」を配信で見る。イベント中に柿内さんが「随筆を書くと友達ができる」と発言されていたが、自分が今オンラインで日記を書いているのは、友達が欲しいからなのか、そんな気もする。しかし、もうちょっと読んでもらえる文章を書かなければ、なかなかおぼつかなそうだ。イベント中で紹介された本がどれも興味深く、読みたい本リストがまた長くなった。

4月9日(日)

下北沢までジョグ。日記屋 月日主催の第3回「日記祭」に足を運ぶ。柿内正午さんの新刊「差異と重複」を買う。2段組で700ページ以上のボリューム。「プルーストを読む生活」も2年近くかけて読んでいるので、本作とも長い付き合いになりそう。巻末の読書リストが圧巻。そして、それだけの本を読みながら、なおかつ、これだけのボリュームの文章をかけるというのはいったいどういうことなのだろう。

夕飯は豚肉とねぎの炒め物、白菜と鮭の煮浸し、茎わかめとちくわのきんぴら、エシャレットのマリネなど。豚肩ロースブロックが特売でひっそりとテンションがあがる。

谷崎潤一郎の「鍵」読了。耽美に始まってサスペンスで終わるというなかなかにすごい話だった。藤本和子の「イリノイ遠景近景」を読み始める。

4月10日(月)

手のひらの擦り傷に湿潤療法用の傷パッドを貼っていたが、いつまでたってもジュクジュクしたままなので、傷用の軟膏と普通の絆創膏に切り替えたら、昨日よりよくなっている気がする。手のひらに目のある妖怪を時々見かけるが、さぞ手は使いづらかろうね。夕飯はほっけの醤油漬け、白菜と豚肉の煮物、ほうれん草のお浸しなど。いつもチャーシューを作る時にできる醤油タレが重宝している。今日はこのタレを使って白菜を煮る。ラーメンスープのような味で美味しかった。

4月11日(火)

夕飯は生姜焼き、ポテトサラダ、カニカマ入り卵焼き、焼きねぎのマリネ、白菜の塩昆布漬けなど。焼ねぎをマリネする時、醤油を少し入れてみたら、香ばしさが出て美味しかった。冷蔵庫からあふれていた野菜が少しづつ減っていく。

4月12日(水)

夜自転車に乗っている時に雨に降られる。まさかそんな天気だったとは知らなかった。オルタナ旧市街ネットプリントマガジンを入手する。夕飯はひき肉のカレー。喫茶店で出てくるカレーの味に近づいているかな。

4月13日(木)

『AIR』を見る。マット・デイモンが好きなので、たいして予備知識も仕入れずに見に行った。テンポのよいストーリーで楽しむことができたのだが、何と言っても1984年当時の音楽が次々と流れそれが最高だった。
Atomic Dog-George Clinton
The Message-Grandmaster Flash
Rock the Casbah-The Clash
などなど好きな曲のオンパレード。うれしくてついつぶやいてしまう。これは懐メロを聴いて喜ぶパターンだよね。夕飯は鶏のから揚げ、コーンサラダ、小松菜のナムルなど。

4月14日(金)

夕飯は鶏肉とねぎの炒め物、青菜の煮浸し、大根のサラダなど。周さんの教えを守って、鶏肉に下味をつけしっかり炒めて一回鍋を空けて、鍋を洗ってから、野菜と鶏肉を調味料を強火で一気に炒めると、ほぼ失敗なしに美味しく仕上がる。

4月15日(土)

雨なのでジョグではなく散歩する。歩いていると、去年の走れなかった頃のことを思い出す。夕飯は最近近所にできたピザ屋さんへ行く。おつまみがいろいろあってなかなか良かった。夜はオンラインで映画についておしゃべり。うーん楽しい。『BLUE GIANT』について、漫画と映画の一番の違いが実際に音楽が鳴ることで、そこが自然に表現されているのが本当にすごいことだと思った。

4月16日(日)

午前中ジョグ。昨日と打って変わって日差しが強い。走っていると汗が流れ落ちてくる。今年もそんな季節がやって来た。

豚の塊肉を半分に切って、片方は塩漬け、片方は醤油タレにつけてチャーシューにする。夕飯はピーマン肉詰め、ししとうのペペロンチーノ、かぶの煮浸しなど。

4月17日(月)

夕飯はほっけの醤油バター炒めじゃがいも添え、いんげんの天ぷら、白菜とベーコンの煮物など。ほっけといっしょに炒めたじゃがいもが美味しかった。じゃがいもをもっと入れればよかった。

4月18日(火)

夕飯は塩豚とキャベツの煮込み、青梗菜の炒め物、しらすおろしなど。日曜日に塩漬けにした豚肉を使う。塩豚は程よい塩気と柔らかさで美味しかった。やはり厚切りの肉は満足感がある。

4月19日(水)

夕飯はチキンカレー。マッサマンカレースープをベースに作る。量をかさ増しして、その分いつものカレールーで味を足すので、結局いつも似たような味になる。

4月20日(木)

夕飯は豚キムチ、かぶとベーコンの炒め物、にんじんの白和えなど。高山なおみさんのレシピを参考に、初めてにんじんの白和えを作ってみた。にんじんを拍子木切りにし、塩ゆでして、豆腐とナンプラーとごま油で和えるだけ。ナンプラーとごま油を入れることで、海老で出汁をとったような味になり、つるりと食べることができた。にんじん消費にはよい一品だ。

4月21日(金)

夕飯はメンチカツときゅうりとハムのサラダなど。

4月22日(土)

午前中ジョグ。自転車のヘルメットを見にサイクルショップを訪ねたが、どこでも在庫がない状態だった。しばらく様子を見るしかなさそう。夕飯は高円寺のカレーショップへ行く。ここのビリヤニはソースがヨーグルトベースとカレーベースの二種類あり、違う味が楽しめるのがいい。水曜日からシステムの不具合の対応をしている。ずっと原因と解決方法を考えているが、いやだいやだと言いながら、本当はそんなにいやではないのかもしれない。

4月23日(日)

しじみの味噌汁を飲んでいる時、しじみの身を食べながら、これを残らず食べるのは世の中で自分だけかと気になり、ネットで調べたら、以外にも食べる方が多数派と知り安堵する。夕飯はたけのこご飯、かじきの炒め煮、青梗菜の炒め物、いかと大根の煮物、しじみの味噌汁。

4月24日(月)

「イリノイ遠景近景」藤本和子著を読んだ。寄る辺ない人々の「住処」に関するエッセイだ。印象に残った箇所を引用する。

ホームレス女性のためのシェルターを手伝うことになった時の一節

ニューヨーク市はコロンビア大学病院のすぐ鼻の先に、洞穴がひとつあるという。数年前のある寒い冬の日、一人の男がその洞穴で暮らしている事実がわかった。ニューヨ ークにはよっぴて地下鉄に乗ることで、どうにか凍死を免れているホームレスの人々もいる。町には路上生活者のためのシェルターはいくつもあるが、 どんなことがあっても、 シェルターには行かないと固く心にきめている人々がいる。シェルターに寝泊まりする ことで、ひとりでいる自由を失うことを拒絶する人々だ。

イリノイ遠景近景 藤本和子 P.134

ベルリン市内を散歩してペルガモン博物館を通りかかった時の一節

二分もいくと、やはりあった。博物館の前は川で、橋がかかっている。橋の手前で博物館をながめあげた。真っ黒にして巨大な、なんともかんとも威圧的な建物だ。 円柱がいくつもあって、ローマ様式で設計されたという怪獣だ。中にあるものは、外観に劣らずひどいものらしい。ドイツ人の考古学者カール・フーマンは、ギリシャの都市国家ペルガモンが大勢力を誇った時代にゼウスを祀るためにたてた大祭壇をギリシャで発掘した。そしてそれをそっくりベルリンに運んできてしまったのだ。

イリノイ遠景近景 藤本和子 P.224

アメリカのホームレスやドイツのユダヤ人やニューメキシコの中国人についてのエピソードが平易な語り口で語られる。ここで語られているのはあくまでも個人ことだけど、容易に安住の地を見つけられない人々の暮らしから世界の姿をみることができる。

夕飯は鮭のムニエル、ほやのバター醤油焼、小松菜の白和えなど。

4月25日(火)

夏に高校の同級生と3年ぶりにスタジオで演奏することになった。久しぶりに楽器練習せねば。夕飯は豚肉とキャベツの塩炒め、きのこのホイル焼き、ごま鰯など。

4月26日(水)

夕飯は豆のカレー。いつも豆だけだと物足りないかもと思って、ひき肉を足していたが、肉を入れない方がむしろ豆のカレーっぽくてよいかも。

4月27日(木)

うさぎの病院へ行く。いつも診察が終わった後、先生は見送ってくれるのだが、今日はそれがなかった。何か思うところがあったのか、こちらの考えすぎか。次回は連休明けだ。夕飯は手羽中のから揚げ、若竹煮、ポテトサラダなど。

4月28日(金)

Homecommingsのライブに行く。直前まで仕事の問い合わせがあり、行くのを諦めかけたが、行ってよかった。仕事でささくれだっていたのが癒やされた。夕飯は豚肉のコチュジャン炒め、小松菜のナムル、きゅうりの塩昆布和えなど。

4月29日(土)

「タイムスリップ・コンビナート」笙野頼子著を読む。

去年の夏頃の話である。マグロと恋愛する夢を見て悩んでいたある日、当のマグロともスーパージェッターとも判らんやつから、いきなり、電話が掛かって来て、ともかくどこかへ出掛けろとしつこく言い、結局海芝浦という駅に行かされる羽目になった。 そこはJR鶴見線の終着駅で長いホームの一方が海に面している。

タイムスリップ・コンビナート 笙野頼子 P.9

読み始めでいきなり海芝浦の駅のことが気になる。夢と現実がないまぜになりながら海芝浦まで旅をする話なのだが、ここではないどこかを探す話のようにも思える。これも自分の居場所に関する話なのだろうか。

4月30日(日)

サンシャインで開催されているイベントへ行く。飛雄馬を陰から見守る明子の心境だった。夕飯は黒酢酢豚、あさりとキャベツの蒸し物、かぶとベーコンの炒め物など。


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