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なんでもない日記(2023年12月)

12月1日(金)

歯医者のつづき。消毒と歯石とりをしてもらった。おかげで歯茎の不調は収まりつつある。富士山マラソンの写真がアップされていたので、奥さんと見てひとしきり笑う。夕飯はほっけの干物、かぼちゃのオリーブオイル炒め、えのきの大根おろし和えなど。

12月2日(土)

午前中走る。まだ先週のマラソンのダメージが残っている。御茶ノ水のディスクユニオンでカーネーションの新譜を購入する。特典のコメンタリーCDが楽しみ。LIVING/LOVINGのTシャツもあったので一緒に買う。帰って着てみると、丈と袖が短く、襟のことろが大きく開いている、どうも女性用みたいだ。カーネーションの新譜の第一印象は演奏の力強さ。ギターの音が太くてかっこいい。夕飯はカットステーキ、キャベツのコールスロー、じゃがいものスープなど。

12月3日(日)

リム・カーワイ監督の『This Magic Moment』を見る。監督自身が全国のミニシアターを訪ねるドキュメンタリー。前作『あなたの微笑み』を撮った監督だからこそ作れる作品だった。どの劇場も経営的に決して楽ではない中、志を持って上映を続けている姿を見て、今年はシネコンにばかり行ってたなと反省する。映画の帰りに青山一丁目まで歩いた。表参道あたりに人が多いのはいつものことだが、外苑前を過ぎても人の波が途切れず、青山一丁目の駅から人がぞろぞろ出てくるのを見て驚いた。青山一丁目のあたりに休日に行くような場所があったかな。夕飯は青椒肉絲、かぼちゃのそぼろ煮、かぶの煮物など。

12月4日(月)

夕飯は生姜焼き、ポテトサラダ、白菜の煮物、大根としその和え物など。

12月5日(火)

外作業の日。弁当を作る。夕飯の残りの青椒肉絲、かぼちゃのそぼろ煮、ポテトサラダ、かぶの葉と塩昆布を入れる。夕方移動して別の場所で打合せ。帰りは雨に降られる。夕飯は鱈の西京漬け、大根の煮物、ジャーマンポテトなど。

12月6日(水)

夕飯はビーフカレー。いつもカレールーはS&Bゴールデンカレーを使っているが、違うルーも使ってみたくなったので、ネットでおすすめされていたハイグレード21 カレールウを注文する。

12月7日(木)

富士日記読書会の日。今回は中巻の半分過ぎから。昭和42年7月以前に比べると日記のトーンが落ち着いた感じになっている。山荘の生活によりなじんだためか、愛犬(ポコ)の死が影響しているのか。

野の鳥獣は楽ではないねえ。獣は病気をしても看病してもらうこともなく、私は病気になりましたと発表することもなく、じっとして死んでゆく。年とっても一人でじ っと年をとるだけだ。病気をしたり、年寄りだったりすれば、歩いているだけで、すぐ襲いかかられる。噛み殺されるか、穴の中で動けなくなって死んでゆく。エス様は 「空の鳥を見よ」とおっしゃるが。

富士日記 武田百合子

夕飯はメンチカツ、冷奴など。メンチカツをかじるとひき肉と玉ねぎの甘味が口いっぱいに広がり夢中になってご飯をかきこんだ。

12月8日(金)

歯医者3回目。歯茎の痛みはほぼなくなったが、来週もう1回診察がある。だいたい4回セットなのだ。夕飯は鮪鍋。鮪の切り身とハラミとつみれがセットになっている。つみれが味付きでおいしい。

12月9日(土)

午前中走る。途中でおでんだねと牛すじを買う。さすがに両方をしょって走るのは重かった。花屋の軒先にポインセチアが並ぶ。夕飯は高円寺でベトナム料理を食べる。

12月10日(日)

それほど甘くないのは承知の上で、次回の大会で使うシューズを物色している。楽に42km走れる靴はないものか。夕飯は筑前煮、豚肉とキャベツの酢味噌和え、水菜のサラダなど。

12月11日(月)

明日は外出なので帰りに映画を見ようと思い立ち、何を見に行くか、上映中の映画と上映時間と場所をにらめっこしながら考える。新作から過去作まで上映されている映画だけでも200本以上ある。東京の映画事情は本当に恵まれている。夕飯はカキフライ、ふかしいも、きゅうりとハムのサラダなど。

12月12日(火)

外作業の日。今週は見栄を張るために買った鮭で鮭弁当。卵焼きを添えれば完璧な弁当になる。外出の帰りに『aftersun』を見る。娘の視点で普段は離れて暮らす父親とのバカンスの様子が綴られる。親って子どもに支えられている面が多々あって、最後の父親の表情が心に残り、エンドロールを見ながら嗚咽してしまった。自分は娘たちからどういう風にみられているのか考えさせられる映画だった。夕飯はにら饅頭、じゃがいもとピーマンの炒め物など。

12月13日(水)

夕飯は牛すじのカレー。今回はハイグレード21 カレールウを使ってみた。思ったよりさらっとしていて割合好みの味だった。ビーフ系のカレーと相性が良さそうだ。

12月14日(木)

午前中外出。昼食は久々にオフィスビルに入っている焼き鳥屋で食べる。ランチタイムはサラリーマンで一杯だった。さすがサラリーマン御用達の店だけあって、親子丼を注文したらすぐに出てきた。ご丁寧にスプーンが付いていて、あっという間に親子丼をかき込んだ。夕飯はのどぐろの干物。かぶの炒め物、にんじんの白和えなど。

12月15日(金)

歯医者4回目。なぜか今日が最後だと思っていたが、次が最後らしい。痛みのあるうちは有難がって行くけど、治ってくると早く終わらないかと自分勝手なことを思う。夕飯は銀だらの煮付け、揚げ出し豆腐のきのこあんかけ、しめじとにんじんと春菊の和え物など。

12月16日(土)

午前中走る。今日は20℃以上あって、走ると汗だくになる。比較的長い距離を走って疲れる。夕飯は韓国料理店でサムギョプサルを食べる。普通サムギョプサルは焼き始めたら放置で、途中一度ひっくり返しに来て、最後に切って終わりだが、ここのお店ではおじさんが付きっ切りでこまめに肉を返し、うんちくも交えながら焼いてくれる。果たしてかなり美味しかった。つぎはサンパコースでもいいかな。店内にはK-POPのミュージックビデオが流れていて、BTSの曲の時におじさんは「この人たちは金メダル以上に貢献したのだから兵役免除されてもいいのにね」と言っていた。          

12月17日(日)

滝口悠生『やがて忘れる過程の途中(アイオワ日記)』を読む。アイオワ大学に各国の作家とともに滞在した際の日記。言葉がわからない中でなんとかコミュニケーションをとる様子と英語のわからなさ具合が飾ることなく書かれていて興味深かった。10週間の滞在で作家同士が親しくなり、別れが近くにつれ、しんみりした感じになるのがこちらにまで伝わってきた。夕飯はお母さんと久しぶりに外食する。昨日は暑いくらいだったのに、夜はとても寒かった。

12月18日(月)

毛布を出したので久しぶりに布団乾燥機をかける。夕飯はもつ鍋。

12月19日(火)

外作業の日。今週はトンテキ弁当。これも中々の見栄え。厚い肉が乗るというだけで美味しそうに見える。夕飯は鮪のハラミ焼、豚肉と白菜と春雨の煮物、ほうれん草とベーコンの炒め物など。

12月20日(水)

夕飯はおでん。今回はおぐぎんざ商店街にある九州屋蒲鉾店のおでんだねを入れる。こちらのおでんだねはとても弾力がありいつまでも噛んでいられる。一方、今年はなかなかおでんに入れて美味しい大根にあたらない。今日のはちょっとスカスカした感じで物足りなかった。もうすぐ冬至だ。

12月21日(木)

かかりつけの病院で心電図と採血。来週は行けないので、年明けの診察に備えて予めすませておく。夕飯は豚肉と小松菜の卵炒め、ごぼうとこんにゃくのきんぴら、大根の和え物など。

12月22日(金)

歯医者は5回目で終了。隅々まできれいにしてもらった。夕飯は麻婆茄子、めかぶの酢の物、ほうれん草のお浸しなど。最近、茄子は揚げず、フライパンに少しの油を入れ蓋をして3分程度炒めている。油を使う量が減るので麻婆茄子を作る心理的なハードルが下がる。冬至らしいことはなにもしなかったが、心の中でひっそりと喜ぶ。

12月23日(金)

午前中走る。今日は軽量で反発強めのシューズをはいて長めの距離を走ってみた。最初の10kmはシューズの反発もあり、いつもより早めのペースで走ることができた。しかし、作用あるところに反作用ありで、足の疲れがいつもより早めにでる。やはりフルマラソンで使うには厳しいかもしれない。夜は野方の焼肉屋さんへ行く。値段も手ごろでどれも美味しかった。満足して帰途に着く。

12月24日(土)

床を拭いてワックスをかける。予約していたケーキを受け取りに行く。夕飯は鶏肉のロースト、たこサラダ、山芋のたらこ和えなど。仕事しながら家族が見ているM-1を音だけ聞いていたが、令和ロマンの決勝ネタで大笑いした。

12月25日(月)

Homecomingsの東京でのライブが告知されていたので、早速申し込んだ。
夕飯は豚肉の玉ねぎソース、キャベツのごま和え、マカロニサラダなど。

12月26日(火)

外作業の日。今週の弁当は豚肉のオニオンソース、じゃこいり卵、マカロニサラダ、ブロッコリー、プチトマト。帰りに機械書房へ立ち寄り、文学フリマで買えなかったあれやこれやを購入する。岸波さんにおすすめされるとどれも読みたくなる。しっかり読んで、また行きたい。夕飯は鮭のマヨパン焼き、小松菜のごま和え、プチトマトとブロッコリーのサラダなど。

12月27日(水)

今日は眼科の日。病院ばっかり行ってるようだ。今回も特に変わりなし。眼科は2か月に一回だけど、もう少し間隔が長めでもいいような気がするが、目薬出してもらっているので、それ以上にはできないのか。いずれにしても病名がついた時点で勝負ありという感じ。夕飯はビーフカレー。

12月28日(木)

子供が生まれてから20数年、仕事と家事の両立に重きを置いてここまで来たということをふと思った。そのことは成果としてちゃんと認めることが大事なのだろう。夕飯は鶏胸肉のロースト、山芋のソテー、ブロッコリー、大根サラダなど。

12月29日(金)

午前中走る。フローリングの表面が浮いてきたので、接着剤を買いにホームセンターに立ち寄る。以前木工用ボンドで対処しようとしたが、うまくいかなかったので、今回は建築内装工事用の接着剤を購入してみる。早速試すと、うまく貼り付けられたように見える。その状態でしばらく様子を見ることにする。夜は野方の居酒屋へ行く。先週満席で入れなかったので再挑戦となる。今日は運よくカウンター席が空いていた。料理はどれも美味しくてあっという間に平らげた。最後に食べた土鍋の鯛めしが、出汁がきいていていい味だった。また訪れたいお店が増えた。

12月30日(土)

午前中年内最期の買出し。ちょっと浮かれて柿の種やポテトチップスを買う。午後は仕事、とても納まっている感じはしないがおしまいにする。夕飯は豚の冷しゃぶ、山芋焼き、サーモンサラダなど。夜は映画部で一年の映画を振り返る会。参加者のベスト映画がほとんどかぶってなくて面白い。言うまでもなく楽しかった。来年もよろしくお願いします。

12月31日(日)

午前中、新幹線で京都へ。毎回品川駅で買う弁当が楽しみ。練り物5点セットに惹かれたが、今回は鮭ハラス焼き弁当にした。前の席に小さい赤ちゃんを連れたお母さんが乗っていて、赤ちゃんが泣くたびにデッキに出てあやしているのを見て気の毒がっていたら、奥さんに、子供が小さい頃はあなたも同じことをしていたと言われ、昔のことはどんどん忘れていくのだなあと妙な感慨にふける。車中で岸波龍さんの『本屋になるまえに』を読了する。機械書房を開店するまでの日記だが、何かを始めるにあたっての心構えなど参考にしたいことが随所にちりばめられていた。

創作をやり続けるにはまわりの注目より先にいる必要がある。自分の能力に振り回されないのが大事だ。褒められてうれしくても、批判されて悔しくても、 それをつくったのはまえの自分。いまの自分は関係あっても全部を引き受けて感情を動かしすぎないほうがいい。それより次をつくる。どんどん生成変化して先にいってしまえばいい。

本屋になるまえに 岸波龍

夕飯は実家ですき焼き。来年はどんな年になるのだろう。変化を受け入れながら過ごしていくしかないのだろう。

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