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なんでもない日記(2023年3月)

3月1日(水)

先週の検査の結果を聞きに行く。てっきり問題なしかと思っていたら、負荷時の画像に少し青っぽい(血流が悪い?)部分があったので、念のため再検査となった。今度は3週間後にCTを撮る。夕飯はひよこ豆のカレー

3月2日(木)

午前中はうさぎの病院、今日も水を抜いてもらう、少しでも身体が楽になればいいのだけれど。その後自身の病院で診察を受ける。先日の血液検査でLDLの値が76に増えていた。すかさず脂肪の吸収を抑える薬が追加された。一度発症したことがあるとLDLの値は厳しく管理されるのです。

『EMPIRE of LIGHT』を見る。上映中、日常を忘れて物語に没頭した。そういう時間を過ごせる映画に出会て幸せだ。夕飯はダッカルビ、白菜の塩昆布和え、ポテトサラダなど。

3月3日(金)

今治でお土産にいただいた焼豚玉子飯のたれを使って焼豚玉子飯を作ってみる。うまい、これはあかんやつやった。3月3日ということで、ちらし寿司でもと思ったが、材料がなかったので普通のごはんにした。夕飯は豚にら玉、筑前煮、かぶの煮浸しなど。

3月4日(土)

午前中ジョグ。長らく愛媛マラソンという目標があったため、普段のジョグにも多少気合が入っていたからか、大会前まで2時間くらいは平気で走れた。しかし、大会後は1時間くらい走ると、もういいかなという気になってくる。気持ちの持ちようでこうも変わるものか。夜はタイ料理のお取り寄せ。

3月5日(日)

車の汚れが看過できないレベルになってきたので、恥ずかしながら、生まれて初めて洗車機で洗車することした。これまで、魂が吸い取られるのではないかという勝手な思い込みがあり敬遠してきたが、今日は勇気を出して、洗車機待ちの車列に並んだ。何のことはない、メニューを選んでお金を投入するだけで、一度も車を降りることなく洗車できるのだった。洗車にもいろいろなコースがあり、その名前からティアラコートコース(2000円)に惹かれたが、いきなりそこは初心者には早かろうということでワックスコース(700円)を選んだ。洗車機に入っていく時『パンとバスと2度目のハツコイ』や『ベイビードライバー』のシーンを思い出しちょっとわくわくした。洗車が終わり生まれ変わった愛車を見て、こんな綺麗になるならもっと早くくればよかったと自身の頑迷さがうらめしくなった。今日だけはうちの車が駐車場内で一番ピカピカに見えた。2日遅れでひな祭りを祝いパエリアを作る。

3月6日(月)

朝起きたら雨が降っていて、せっかく昨日洗車したのに、などと勝手なことを思う。きっとここまでが洗車ワンセットなのだ。夕飯はビーフシチュー。

3月7日(火)

「坂の上の雲」も7巻に入りなんとか読了できそうだ。夕飯は鯖のしぐれ煮、さつまいも煮、キャベツのサラダなど。

3月8日(水)

朝からおでんを仕込む。今回は田端銀座にある佃忠かまぼこ店のおでんだねを入れた。今日の目玉はすき焼き袋だ。見た目はもち巾着と変わらないが、もち巾着と区別するために、かんぴょうを巻いてあるところにナルトが挟まっていて、それが何ともかわいい。中には牛肉を甘辛く煮たものがびっしり入っていて、一口食べただけでテンションが上がる美味しさだった。それ以外のおでんだねも安定の美味しさで、(たぶん)この冬最後のおでんを締めくくるにふさわしい出来だった。

3月9日(木)

『Everything Everywhere All At Once』を見た。たくさんの寓話がひとつになり、最後に日常へ着地する作りがお見事。家族や人生に対するメッセージもしっかり受け取った。夕飯はチキンピカタ、さつまいもの天ぷら、ピーマンの塩昆布和えなど。

3月10日(金)

『Everything Everywhere All At Once』のサウンドトラックにランディ―・ニューマンの名前を見つけてうれしくなる。エンディングテーマの「This Is A Life」もよい。

今日はいか文庫の1日社員になり、本をおすすめした。

お昼にトマトと細めのパスタ(1.4mm)があったので、フレッシュトマトのパスタを作る。めずらしくいい具合にできた。夕飯は肉団子と白菜の煮込み、えのきの天ぷら、かぶと大豆とベーコンの炒め物など。

3月11日(土)

京都経由で大阪へ行く。新今宮駅の発車メロディーが「新世界より」なのには笑った。久しぶりにジャンジャン横丁で串カツを食べ、阿倍野のあたりを歩く。新世界のあたりはすっかり観光地になっていたが、環状線より南側は昔の雰囲気が少し残っていた。今夜は実家に泊めてもらう。

3月12日(日)

大阪からの帰りがけに時間ができたので、スナワチさんへおじゃまする。すてきなボディバッグを買った。早速身に着けて帰る。夕飯は牡蠣フライ、トマトサラダなど。

3月13日(月)

高校の同級生と新橋の中華料理店で飲む。ばか話に花が咲く。

3月14日(火)

AとBの選択肢があって、自分はAで行こうと思っている時に、ふんわりAに対する懸念を示されて、「その懸念はどこでいつ起きるの?何時何分何秒地球が何回回った時?」みたいな反論を海の向こうへむかって叫ぶ、ざっくり言うとそういうことが今日あった。夕飯はぶりの照り焼き、ねぎ入り卵焼き、小松菜の煮浸しなど。

3月15日(水)

『Everything Everywhere All At Once』について考える。何かしらのテーマがある時に、自分にとってはリアルより、ファンタジーの方が受け入れやすくて、この映画では平行世界がファンタジーとして描かれていることで、いろいろなメッセージを重層的に感じることができた。表現についてはオマージュや引用が多く、そういった部分を見出せると楽しみはより増すのだろう。自分のストックが乏しいので『未知との遭遇』やカンフー映画あたりにとどまってしまうのが残念ではあるが、そこは仕方ないか。

夜はオンラインで映画を語る会に参加。皆さまの好意がありがたい。夕飯はカレー。

3月16日(木)

「坂の上の雲」を読み終える。しばらく前までなら過去の話として読んでいたのだろうが、必ずしもそうとは言えない世界になっており複雑な気分。夕飯は生姜焼き、ポテトサラダ、かぶとベーコンの炒め物など。

3月17日(金)

レストランと聞くと「そーんな失恋レストラン♪」と脳内に流れる昭和生まれではあった。夕飯は豚肉となすピーマン炒め、切干大根、さつまいも煮など。

3月18日(土)

広尾に髪を切りに行く。ここの美容師さんとはかれこれ30年のお付き合いになる。夜は渋谷でCOUCHとSOWANバンドのライブ。途中それぞれのバンドのドラマーが共演する曲があったのだが、ダブルドラムの音圧がすごくて、そのシンクロ具合にしびれた。

3月19日(日)

スーパーでたらの切り身を買ってきて西京漬けにする。いつも魚を焼くときホイルにくっつくのに閉口していたが、ホイルを一回くしゃくしゃにしてから焼くとくっつかないというのをネットで見て、早速試してみた。なんと、くっつくことなくきれいにはがれた。こんな簡単なことで解決するとは。知らないことが多すぎる。夕飯はたらの西京焼き、ほうれん草の白和え、山芋の梅肉和え、海老ワンタンのスープなど。

3月20日(月)

長年近所でお世話になっている八百屋さんが3月末で閉店することを知りショックを受ける。いつも質のいい野菜が店頭に並んでいて、季節ごとにおいしい野菜を教えてもらった。何より近所なので何か足りないものがあっても、すぐ買いに行けるという安心感があった。娘が小学生の頃、学童からの帰りに、鍵がなく家に入ることができずパニックになっているところをお店で保護してもらったこともある。これまで本当にお世話になった。何事にも終わりがあるということを頭ではわかっていても、いざその日を向かえるとなると心の準備なんて全然できていないのだ。夕飯は麻婆茄子、ほうれん草卵炒め、めかぶの酢の物など。

3月21日(火)

午前中ジョグ。桜が咲き始めた。花見をしている人がちらほら見える。夕飯はかれいのムニエル、キャベツのコールスローなど。

3月22日(水)

午前中はうさぎの病院。続いて自身の再検査を受ける。今度は冠動脈のCTを撮る。鮮明な画像を撮るために心拍数を60以下に抑える必要があるらしく、心を落ち着け、安静にして待合室で2時間待つ。結果は一週間後に教えてもらえる。

最近短気になっているので、気をつけたい。深呼吸を励行しよう。夕飯は豚肉とひよこ豆のカレー。トマトの水煮缶を入れる場合、砂糖は心持ち多めがいいみたい。

3月23日(木)

『BLUE GIANT』を見た。有限の時を目いっぱい駆け抜ける若者の姿が清々しい。Jazzの演奏シーンに釘付けになる。見終わった後にJazzが無性に聴きたくなり、帰るなり早速コルトレーンを聴く。

マンションの廊下に子ども用の傘が掛けてあって、それを見るだけで頬が緩む。それくらいには年を取った。夕飯は鰯のソテー、ブロッコリーのくたくた煮、キャベツのサラダなど。

3月24日(金)

地図を眺めていると心が落ち着く。そしてまたどこかへ行きたくなる。夕飯はお好み焼き、めかぶの酢の物、キムチチゲなど。

3月25日(土)

今日は次女の大学の卒業式だった。晴れ姿を写真におさめる。卒業式に保護者は参列できないが、雨が降っていたので、せめてもと車で大学まで送り届けた。これで長女が生まれてから、足掛け28年間にわたる子育ては一区切り。子育てにかかわるあらゆることに首を突っ込んで十分堪能したと言えるだろう。自分ひとりで生きるのも覚束ないような人間であることを思えば、よくやったのではないだろうか。奥さんと子育ての労をねぎらいあった。

3月26日(日)

牛もも肉450gと豚バラ代わりのスペアリブ150gをフードプロセッサーでひき肉にしてハンバーグを作った。肉は冷凍室で半冷凍の状態にしてフードプロセッサーでひくと摩擦で肉が熱をもつことを防げるらしい。今回は餃子鍋で焼いてみた。なべ底の鉄板が厚いので最初にしっかり加熱しておくと、あとは弱火にしても十分加熱することができる。なかなか肉感のある出来だった。夕飯はハンバーグ、焼きパプリカのマリネ、ごぼうのマヨネーズ和え、ほうれん草のお浸しなど。

3月27日(月)

八百屋さんへ行く。おじさんとおばさんにお店が閉まるのが残念だと伝えたら、あまりに寂しそうな顔をしていたからか、今生の別れではないのだからと慰められた。でも本当に寂しいな。

久しぶりに歯医者へ行き、しっかりお掃除してもらう。夕飯は昨日のスペアリブの残りを使って青椒肉絲、かき揚げ、さといものそぼろ煮など。

3月28日(火)

読みたい新刊が色々あるが積読も減らしたい。夕飯はシルバーの醤油漬け、きんぴらごぼう、きゅうりの酢の物など。

3月29日(水)

再検査の結果を聞きに病院へ行く。CTの結果、心臓の冠動脈に狭窄は見られないということで、大学病院通いは晴れて放免となった。CTの画像を見せてもらったが、ステントを入れた箇所がわざとらしいくらいくっきり白く写っており、ちょっと笑えた。夜、思い切り雨に降られる。夕飯はビーフカレー。

3月30日(木)

最近、仕事がやっつけになっている気がする。こういう時は必ず大きなミスをするので今一度落ち着いてやらねば。今月こんなこと書くのは2回目。反省が見られません。夕飯は茄子のひき肉はさみ煮、じゃがいものそぼろ煮、卵ともやしの炒め物など。

3月31日(金)

谷崎潤一郎の「痴人の愛」の読書会に参加する。会を終えて精神の自由について考える。センセーショナルな内容だけど、間違いなく想像力の一端を広げてくれる作品だ。若い頃に読んで、こういうのもありなんだと知ることで、その後、幅広い作品を味わうことができる下地になった。今回読み返してみて、やはり、精神の活動に制限をかける必要はないと言われているような気がした。ただし、それを表現として世に出した時に他人から認められるかどうかは、その人の腕にかかっていることは言うまでもない。夕飯は春巻、マカロニサラダなど。いちごジャムを煮る。

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