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なんでもない日記(2024年3月)

3月1日(金)

広尾へ散髪に行く。前髪や頭頂部はほとんど伸びなくなり、横と後ろの髪ばかり伸びるので、あまり長く放置はできない。髪を切ってもらいながらギターやアンプシミュレーターの話に花が咲く。大江戸線の六本木駅は深く階段を上がって息が切れた。夕飯はたらチゲ、さつまいも煮、きゅうりのごま和えなど。

3月2日(土)

翌日の東京マラソンのエントリーに東京ビッグサイトへ行く。富士山マラソンの時もそうだったが、今回も外国からの人が大勢いる。夕飯は牛肉を焼いたの、レバニラ、グリーンサラダなど。明日に備えてご飯を多めに食べる。

3月3日(日)

東京マラソンに出走する。スタート地点である都庁の周りが封鎖されて、入り口が出走ブロックごとに指定される。自分のゲートを地図で見て、ワシントンホテルの辺りを目指し、西新宿五丁目の駅から歩いたが、実際は甲州街道まで一旦出ないと入れないようになっていて、思っていたより遠回りとなり、ちょっと焦る。5年前にも一度走っており、その時は雨と寒さに閉口したが、それに比べると申し分のない天気。今回は特に前半を押さえて走ることを心掛け、なんとか4時間30分でゴールできた。32kmのラップが一番よかったのがちょっとうれしい。フルマラソンを走ることができるありがたみをひしひしと感じながら東京駅前を走った。東京マラソンは奥さんの応援もあって随分励みになる。清澄白河と芝公園の辺りで応援を受ける。どうもランナーの位置情報を示すアプリが、本人の位置より少し先を示すらしく、行ってしまったと勘違いして、次の場所に移動しようとする奥さんをこちらから呼び止めるといったこともあった。Launch9は最後まで問題もなくよかった。終わった後はいつも通り廃人となる。夕飯はホットプレートで蒸しけん。

3月4日(月)

朝起きて、それほど筋肉痛がなく喜んでいると、昼過ぎくらいから痛みが増してくる。夕飯はのどぐろの開き、ポテトサラダ、卵焼き、ほうれん草のお浸しなど。

3月5日(火)

外作業の日。今週の弁当は、焼き鮭、卵焼き、にんじんとほうれん草のお浸し、エビ焼売、ポテトサラダ、プチトマト。帰り道、雨に降られる。傘を持っていなかったので濡れて帰る。道行く人は傘を持っている。皆ちゃんと天気をチェックしていて偉いな、などと思う。夕飯は豚のつくね、にんじんとツナのサラダ、きゅうりの浅漬けなど。先日のマラソンで後半それほどペースを落とさず走れたことに気をよくして、ネットでランニングシューズを眺める。

3月6日(水)

眼科で定期健診。視野検査を行う。検査器にあごをのせて目の位置を調整するのだが、反対の目に貼ってあるガーゼが気になり、顔をちょっと動かしたら、看護師さんに「じっとして!」と厳しく叱責される。夕飯はいかのカレー。

3月7日(木)

作成したプログラムで不具合が発生し、大いにへこむ。富士日記読書会の日。今回の範囲は昭和45年の一年間。泰淳が徐々に弱っていく様が記されている。風景の描写はどれも研ぎ澄まされていて小説のよう。足の折れた小鳥を連れ帰るくだりについて皆さんの意見を聞くのがおもしろかった。

 ひとまわり歩いて帰って来ると、車のところに、さっきまではなかったのに、小鳥が仰向けにひっくり返ってもがいている。片方の肢をつっぱってもう片方の肢は折ってちちこめている。ひっくり返してやっても片方の肢がつっぱったきりなのでバラン スがとれず、すく仰向けになってしまう。肢の関節が折れているのだろうか。うぐいす色をしているが、うぐいすより少し大きい。麦わら帽子の中に入れて持って帰る。ラードとすり餌を竹串の先につけて口へもっていくと、喰いついて食べる。何度か食 べさせていると元気になって、眼をあけてピッピッと啼くようになる。肢をしきりに動かして腹這いになろうとしている。
 夜ごはん、東坡肉、白菜とアスパラガスとカリフラワーとにんじんなどのスープ煮。
 主人の下痢とまり、すっかり元気になる。一日中眠ってタバコ、ビールを飲まないでいた。東坡肉はおいしいという。スープ煮もおいしいという。 明朝、帰ることとなる。 ごはんが終ってから、熱い湯で主人の体を拭く。脚も拭く。足の指も拭く。
 夜、又鳥に餌をやる。とても残忍なことをしている気持。いい気持。鳥は時々、丸い黒い光った目をあける。

富士日記 武田百合子

夕飯はぶりの照り焼き、大根の煮物、キャベツの塩もみなど。

3月8日(金)

確定申告書を提出し、肩の荷が下りる。帳簿の付け方が年一回だとなかなか覚えられない。そもそも自分の中でまったく優先順位が低い事なので、また来年も右往左往するのだろう。夕飯はかますの干物、肉じゃが、にんじんの白和えなど。

3月9日(土)

東京マラソンも終わったので、腰の回転を意識してのんびり走る。帰りに味噌ともつを買って帰る。夜はR-1を見ながらもつ鍋を食べる。しめのラーメンが美味しかった。

3月10日(日)

『アメリカン・フィクション』を見る。生真面目でプライドが高く、世間とうまく折り合いをつけられない主人公に共感した。彼が投げやりに書いた小説はフィクションだが、かれを取り巻く家族の問題はリアルだった。夕飯はとんかつ、切干大根、きんぴらごぼう、グリーンサラダなど。

3月11日(月)

アカデミー賞の受賞結果を横目で見ながら仕事する。夕飯は鶏肉とピーマンの細切り炒め、大根のフリット、ほうれん草のお浸しなど。

3月12日(火)

『哀れなるものたち』を見る。男達の愚かさに身が縮こまる思いもしたが、自由な精神で語られる物語が好きだ。こういう作品がつくられ評価されることに希望を感じる。夕飯はにら饅頭、マカロニサラダ、かぶの浅漬けなど。

3月13日(水)

障子枠が何本か折れたので、新調しようかと思っていたが、ちょっと時間に余裕がでてきたので、自分で修繕することにした。適当な大きさの木材とのみを買う。夕飯はビーフカレー。

3月14日

仕事のメンバーの送別会でちょっといい焼肉屋に行く。霜降りのロースを軽く炙ってから卵黄を絡めて食べたり、肉寿司を食べたりと肉を満喫する。

3月15日(金)

『「書く力」の教室』を読む。この本はライター志望の人へ仕事を発注し、それを成し遂げるまでが講義形式で綴られており、生徒役の直塚さんと共に読者もライターの仕事のプロセスや考え方を学べるようになっている。文章の書き方を学ぶ中で、最終章の対象と向き合って素直に書く、という教えが心に残った。夕飯は鮪のハラミ焼、ピーマン肉詰め、大根煮など。

3月16日(土)

午前中走る。途中で田端銀座の佃忠かまぼこ店に立ち寄りおでんだねを買う。『ノンデザイナーズ・デザインブック』を読み始める。デザインの基礎が分かりやすく書かれている。こういう本が読みたかった。夕飯はレバニラ炒め、ハンバーグ、海鮮サラダなど。

3月17日(日)

障子枠を修繕する。木材を切り欠き加工して、折れた枠を直した。多少適当なところもあるが、よしとしたい。夕飯はブイヤベース、かぼちゃ炒め、ちくわきゅうり、ブロッコリーツナマヨなど。ブイヤベースには鱈、かすべ、あさり、アルゼンチン赤海老を入れた。

3月18日(月)

普段DVDプレーヤーでCDを聴いているが、最近調子が悪い。少し前から再生ボタンを押しても曲が始まらない。取り出しボタンを2度押して再生していたのだが、今日は取り出しボタンでも再生できなかった。一回電源を切って、入れると再生された。そろそろ買い替え時かもしれない。夕飯は肉にら炒め、筑前煮など。

3月19日(火)

外作業の日。今週のお弁当はとんかつ、オムレツ、ほうれん草のお浸し、プチトマト。帰りに『落下の解剖学』を見る。夫婦の抱える問題が法廷であぶり出され、あたかも事件と関係ありそうに語られるが、最後まで真実は明らかにならなかった。息子の証言が重く、犬の演技に舌を巻いた。夕飯は麻婆茄子、栃尾揚げ、ポテトサラダなど。

3月20日(水)

午前中走る。尾久銀座商店街の九州屋蒲鉾店でおでんだねを買い足す。昼は久しぶりに筆やでカレーを食べる。お彼岸なので谷中の墓地には人が大勢いた。昼過ぎに雨が降ってから風が強くなり、気温も急激に下がる。夕飯はおでん。多分今シーズン最後かな。

3月21日(木)

下北沢のleteに平泉さんのライブを見に行く。leteでのライブも今回で97回目らしい。いよいよ100回も近い。今回は「奇跡」がよかった。10分以上のロングバージョンで途中のギターソロが心地よく、いつまでも音の波に浸っていたいと感じた。夜は下北沢でカレーを食べる。味はいいのだけど量が物足りないのがちょっと残念。

3月22日(金)

久しぶりに仕事しなくてもいい週末を迎えることができそうで嬉しい。夕飯は回鍋肉、小松菜の煮浸し、さつまいも煮など。

3月23日(土)

朝かかりつけの病院へ行く。特に異常なし。昨年の検査から1年たつので4月にいくつか検査することが決まった。病院の後走る。気温が低く、途中小雨がみぞれっぽくなる時もあった。夕飯はサムギョプサルの美味しい店に行く。キムチの浅漬けをサービスしてもらったが、シャキシャキしていてすごく美味しかった。夜は街クリ映画部でアカデミー賞を肴にしゃべる会に参加する。皆と話す中で周辺の雑音に惑わされるとこなく映画が楽しめるといいなと感じた。

3月24日(日)

午前中、スーパーへ買い物に行く。このところの低気温で桜はまだ開花していない。鮮魚コーナーで鰺を3枚におろしてもらい、頭と中骨ももらう。家に戻って早速、鰺の頭と中骨でスープをとる。午後は先週直した障子枠に障子紙を貼る。今回はのりではなく両面テープを使って貼ってみた。市販の障子紙は横幅が94cmだが、我が家の障子は幅が97cmある。仕方ないので横向けに2枚貼ることにする。枠の修繕から2週間がかりで何とか貼り終える。夕飯は鯵フライ、あさりとキャベツの蒸し物、牛肉と玉ねぎいため、鰺のスープ。鰺のスープは、頭と中骨からとったスープに、玉ねぎ、にんじん、じゃがいも、トマト、カリフラワーを入れて煮込んだもの。味付けは塩だけだが、鰺の出汁と野菜の旨味で美味しいスープになった。

3月25日(月)

朝から雨でテンションが上がらない。夕飯は鶏肉となすの甘酢炒め、さつまいものレモン煮、めかぶとかにかまの和え物など。

3月26日(火)

外作業の日。今週のお弁当は肉団子、卵焼き、さつまいものレモン煮、きゅうりの浅漬け。家に帰った時、誰もいないのが少し寂しい。夕飯は鱈の西京漬け、小松菜の煮浸し、かぼちゃのマヨネーズ和えなど。

3月27日(水)

久しぶりに晴れる。夕飯はひき肉のカレー。

3月28日(木)

昼に昨日の残りのカレーと無印良品で買った牛すじカレーをあいがけにして食べる。残り物とレトルトなのに、ちょっと高級な感じがするのが不思議。夕飯は、茄子とひき肉の煮物、カリフラワーとじゃがいものカレー炒め、かにかま玉、しょうがご飯など。カリフラワーとカレー粉の相性はいい。

3月29日(金)

午前中は雨風とも強く嵐のようだった。夕飯は手羽元のから揚げ、マカロニサラダなど。

3月30日(土)

午前中走る。昨日と打って変わって暑い。ようやく桜の蕾が出てきた。夜はビリヤニを食べに行く。パパドという薄焼きせんべいみたいなのが美味しくて思わず「うまっ!」と声がでる。どうも前回来た時も同じリアクションだったらしい。

3月31日(日)

いちごジャムを煮る。いつも通り15分ほど強火で加熱するが、出来上がりがサラッとしていて、もう少し加熱したほうがよかったかもしれない。午後近所の喫茶店に行く。初めて行く店。静かなことを期待して行ったが2人、3 人連れのお客さんが多く、割合賑やかだった。コーヒーカップを選べるので、ブルーベリーの柄のカップを選んだ。夕飯は鮭ごはん、アスパラと豚肉の炒め物、じゃがいものそぼろ煮、なめたけ、はんぺんのすまし汁。はんぺんのすまし汁は富士日記に出てきて、一度作ってみたいと思っていた。はんぺんが出汁によくあい美味しかった。昨日は蕾だった桜も少しづつほころんできた。

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