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食品添加物の話⑧かなり身近な異性化糖(ブドウ糖果糖液糖など)ってどんなもの?

「ブドウ糖果糖液糖・加糖ブドウ糖液糖」
聞いたことありますよね?
それこそNOTE開いている「今」口に入れている方もいるかと思われるくらいに身近なあれ。
飲料水、たれ、ドレッシング、ありとあらゆる加工品に入っています。
だけど実際何かを説明できる人は意外と少なかったりします。
簡単な話なので書いておきますね。

異性化糖は「甘いもの」

はじめに、異性化糖は添加物ではありません。タイトルから勘違いしてしまうといけないので書いておきます。
ブドウ糖果糖液糖・加糖ブドウ糖液糖らは、まとめて「異性化糖」って呼びます。
まぁ名前の中に「糖」が3つも入っていますから期待を裏切らない甘さです(笑

原料としては、サツマイモやトウロモコシ、ジャガイモなどのデンプンを酵素で糖化した後、その一部を別の酵素で異性化させたものが成分になります。
天然由来で体に良さそうな印象さえ感じますね。
ちょっとややこしいかもしれませんがまとめてみました。

①ブドウ糖果糖液糖
果糖含有率(糖のうちの果糖の割合)が50%未満のもの。
②果糖ブドウ糖液糖
果糖含有率が50%以上90%未満のもの。
③高果糖液糖
果糖含有率が90%以上のもの。


凄いですね。
「糖」だらけです。
この異性化糖たちが、どのように使われてどのように作用するのかを書いていきますね。

異性化糖のリスク

最も身近ともいえる清涼飲料水。
原材料を見るとまず筆頭に「ブドウ糖果糖液糖」や「果糖ブドウ糖液糖」が上がります。
もはや主成分と言ってもいいと思います。
でも名前に「糖」が3つも入っているものが主成分じゃカロリーは高くなるんじゃないの?

ご名答。
知っている方も多いと思いますが、非常に高カロリーです。
コーラと角砂糖の画像を見たことある方も多いのでは?

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成分表を見てみます。

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この炭水化物の欄が「糖分」になります。
何故炭水化物が糖分なのかという話は少し長くなるのでまた機会があるときに。
100mlあたり11.3gですから、500mlだと56.5gですね。

◆1日あたりの糖分摂取量目安は25g◆
とWHOが定めています。

WAO!!コーラ500ml1本でそんなに糖分摂っちゃうわけ??
2日分以上だよ!
昨日なんて2本飲んだから4日分だよ!!

まぁ夏になるとこんなんはざらかと。
私は夏でもこの手の飲料水はまず飲まないですけどね。

◆カロリーだけの問題ではないんです。
実は異性化糖が問題視されるのは、ブドウ糖に比べて糖化促進リスクが高いこと。
下のグラフが眼に見てわかりやすいです。
※AGEsっていうのは糖化反応による老化リスクと考えればいいと思います。
肥満の原因は勿論、糖尿病のリスクを高めます。
早い話が砂糖よりずっと吸収しちゃうんだよ~~ってこと。

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異性化糖を使う効果

今度は効果を見てみます。
これは非常にわかりやすいです。

「メーカーが儲かる」

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これに尽きます。
砂糖に比べて3割~4割くらい安くなりますからね。
使わない手はありません。
オリンピックのスポンサーになるためには、こういう企業努力が欠かせませんね。
大体にして、コンビニで500mlのコーラ買うと150円くらいですか?
量販店で1.5L買うと150円くらい?500mlが80円くらいでしょうか。
値段なんてあってないようなものですね。
私はそこまで勉強したこと無いので真偽の程はわかりませんが、中身の原価は「数円」とも言われています。


そして、最初に書いた原料の話ですが、ほぼ全て米国から輸入されたコーンスターチとなります。
当然遺伝子組み換えです。
遺伝子組み換え表記は、簡単に言えば表記義務のある商品には遺伝子組み換えではないものを使い、表記義務の無いものは遺伝子組み換えを使う。
こんな感じです。

やっぱり選択は自由です

お金出すのですから、選ぶのも選ばないのも自由ですよね。
ただ、知ることで選択肢を広げることって人生では凄く大切なことだと思います。
私は炭酸飲料は結構好きで炭酸は家に箱で常備です。
それに100%ストレート果汁入れて飲んでいます。
これも選択の1つなわけですよね。
(メーカーが儲かるという意味では同じですが笑)

今までなんとなく選択してきたものが、
「あ。。。ならこっちにしようかな。」
「今日はやめとこ。」
っていうように「考える機会」のきっかけになれば幸いです。


カロリーゼロに関してもまたいつか書きますね。

さて、朝ごはんでも作るかな。
今日は間借りカレーの日です。

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