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【入社エントリ】自分自身のポテンシャル解放に向けて一歩踏み出した話

社会人3年目を迎えた2021年4月より、「モノづくり産業のポテンシャルを解放する」をミッションに掲げたキャディというスタートアップに入社しました。
新卒就職からキャディに入社するまでのこの2年間、自分が想像していた以上に多くの経験ができ、同時にたくさんの葛藤がありました。今回はまず前職でどういう経験があったのかということ、そしてなぜキャディに身を転じたのか、今何を目指しているのかということをnoteに残したいと思います。

新卒就活で感じたこと

私は新卒で機械の専門商社に入り、製造業の世界に関わり始めました。大学での学部は文学部の英文学科。周りで商社に行く人はほとんどおらず、また女性で機械の専門商社に入社するのも珍しいので、周囲の人からは「なんで入ったの?」と頻繁に聞かれました。なので少し前職の入社の経緯に関して書きたいと思います。

自己分析の中での気付き

新卒就活中に自己分析を行う中で、自分が育ってきた環境に関して、ある気付きがありました。
それは自分が本当に恵まれた環境で育ち、なに不自由なく生活送ってきたこと。そしていわゆる「箱入り」と呼ばれる、両親に守られ過ぎた環境の中で生きていていたということです。もちろんやりたいことはやらせてもらえていたのですが、「これをいったら反対されるだろうな」と勝手に自分の気持ちにブレーキをかけていたことが幾度となくありました。自分の可能性を自分自身で狭めていたのです。そんな自分に気付き始めてから、仕事探し、はたまた社会に出るにあたって2つのことを意識するようになりました。

①社会貢献性の高い仕事をする
②日本国内だけでなく、海外との関わりがある仕事

①に関しては恵まれた環境に身をおいていたならば、これからはそれを社会に還元するべく仕事をしようという気持ちになりました。
社会貢献性の高い仕事というのは山程あると思いますが、当時自分自身が関心をもっていたのがインフラを支える仕事でした。生活になくてはならないもので自分が当たり前に享受してきたものである、かつ一歩世界に目を向ければ、まだまだ整備されていない地域が多くあることなどから、その世界に関わってみたいと思うようになりました。

②に関しては、具体的には学生時代で一番充実していた時間が海外留学をしていた時だったため、仕事を通じて海外に挑戦したいと思うようになりました。

上記2つを主な軸として仕事を探し、最終的に当時一番惹きつけられた業界が商社でした。現場に入り込みながら、様々な業界の人たちを巻き込んで仕事を行うことが魅力に感じ、商社を目指すようになりました。結果的には一番行きたいと思っていた総合商社は落ちてしまい、専門商社で一番インフラに近いと感じた機械関係の分野に進むことを決めました。

内定~就職までの葛藤

しかし、就職先を決めた後もなんとなく腑に落ちない状態が続いていました。

①日系大手企業という環境が自分に向いているのか
②自分は仕事を通じて何を身に着けたいのか、どういう人間になりたいのか

こんな不安を感じるようになります。就職活動中は「今何をやりたいのか。どんな企業に惹かれるか。」という点ばかりを意識しており、自分が実際働くという観点でフィットする環境がどういったところかや、自分のWillをあまり考えられていませんでした。

当時ベンチャーのPR会社でアルバイトをしており、そこで忙しいながらも目標や目的を持って自由に働く社員の人たちをみて、自分はこのように働くことができるのかとますます不安になりました。結果、一度就職先を決めた後も悩み続け、Wantedly経由でベンチャーの選考を受けたり、色んな人の話を聞いてみたりと細々ではありますが就職活動を続けていました。

それでも将来自分がどうなりたいのか明確に分からず、一旦社会に出て色んなことを経験した上で考えようという結論に至りました。今思えばこの時悩むことができたからこそ、働きながらも「自分は何がしたいのか」ということを考え続けることができたので、よかったと思っています。

専門商社で感じたこと

入社して配属されたのは、水処理関係の機械をメインに法人営業を行う部署でした。バルブやポンプといった生活環境や工場設備にはなくてはならない製品を扱っており、まさにインフラを支えている機械に携わることができました。

ポンプ

(写真:ポンプ)

入社してすぐにお客さんとの商談にも同行させてもらい、半年後に20社ほど担当顧客を持つことになりました。とりあえず現場に出てやってみて覚えるという部署で、早い段階で色んなことを任せてもらえたのは有り難かったです。部の環境としても若手とベテランの先輩方の仲が良く、1年目の頃はうまく行かないことばかりでめげそうになる瞬間も多かったのですが、その度に周りの先輩たちがすぐに気づいてサポートしてくれました。

しかしそんな温かい環境で働きながらも、だんだんと仕事や業界に対して違和感を感じるようになります。

多重下請け構造

私が行っていたのは主にルート営業という、既に取引実績のある顧客に営業をしていくスタイルでした。そして顧客はユーザーではなく、2次下請け業者になります。なぜそうなるのか、それは製造業のほとんどが多重下請け構造の中にあるためです。

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こちらの写真は、多重下請け構造を簡単に表したものです。ここに私が行っていたルート営業にあてはめると、一番上が機械メーカー、その下が私がいたような商社、そしてその下にまた別の商社などが下請けとして存在します。このように製造メーカーからユーザーまでの商流に何社もの会社が存在しているのです。

この構造によって、いくつかの課題と自分の立ち位置のやり切れなさを感じました。まずは製品の作り手ともユーザーとも遠く、現場感が分からないことです。そしてユーザーは基本的に複数の元請け会社に相見積もりをとるため、受注にならない見積り依頼が多くを占めていること。(同じ内容の見積もり依頼が複数社から来ることもあります。)そして一番課題に感じていたのが、商流に複数社入り各社が利益を上乗せするため製品コストが非常に上がること、また同じやりとりが複数社で行われるため取引スピードが下がっていることでした。

もちろん課題を感じるだけでなく、やりがいを感じる瞬間も多くありました。特にお客さんやメーカーの方と直接現場に行ったり、自分がお客さんに提案した商品をお客さんがPRしてくださり受注になる時は、何より嬉しい瞬間でした。

ただやりがいはあってもその繰り返しを行うだけでは、自分が感じた上記のような課題を解決することはできないということに気付きました。またそれと同時に自分は仕事を通じて課題解決を行い、物事を少しでもよりよい方向に変えていく働きがしたいと思っていることが明確になりました。入社前に分からなかった自分のWillが、働きながら考え続けたことで少しずつ見えてくるようになったのです。

キャディとの出会い

キャディを初めて知ったのは、社会人2年目の夏。ちょうどこのような気持ちに気付き、転職活動を始めたタイミングでした。その時はまだ人伝にキャディの存在を聞いてただHPの情報をさらっと見ただけだったので、製造業にテクノロジーを導入しようとしている会社という印象しか抱いておりませんでした。是非こういう会社が製造業にどんどん入り込んでほしいなと思いつつ(今考えると超絶上から目線でした....笑)、多重下請け構造にある製造業では、1社が頑張ってもその先に広げていくことは難しいのではなていかと感じていました。なによりも製造業が抱える課題はあまりにも大きく、正直うんざりしていた部分も多かったので、当初転職活動では違う業界を見ており、製造業に関わる会社に入るということは全く想定していませんでした。

しかしその後半年ほど経ち、ちょうど前職をやめたタイミングでほとんど使ってなかった転職サイトに突然キャディからスカウト通知がきました。まさかキャディから来るとは!と思い、内容を開くとこんな文章がありました。

小さな町工場も、歴史ある大規模メーカーも、すべてのモノづくり企業が強みを最大限活かすことができれば、停滞する日本の未来を切り拓く一助になるのではないか。そんな志を持って、大きな目標を掲げて挑み続けています。

これはキャディのHPに書かれている内容をほとんど変わらないのですが、改めて自分宛に届いたメッセージに書かれているこの文章を見て、ジーンときたことを覚えています。

そして同じメッセージに貼ってあったこの記事を読んで、衝撃を受けました。(製造業出身者には特に読んでほしい記事です。)

まさに自分が前職で感じた課題がそのまま書いてありました。そしてその課題を「至誠」と「テクノロジー」で解決することを目指すという大きな志に感銘を受けました。自分が思っていたより何十倍も本気で、キャディは製造業の課題に向き合おうとしていました。そしてこんな気持ちが沸々と湧いてきました。

課題を身を持って感じたからこそ、自分もその課題に向き合いたい

製造業から離れようとしていた私は、そんな気持ちから製造業の課題解決を目指す会社に挑戦することを決めました。

実際に入社してみて

さて、「キャディはどうやって製造業の課題解決を目指しているのか」を話したいところですが、相当に長くなってしまうので私の言葉での説明は割愛し、説明資料とブランドムービーを貼らせて頂きます。


入社して1ヶ月経った今、一番強く感じているのが社内のミッションへの意識の強さが半端じゃないということです。

冒頭から申し上げている「モノづくり産業のポテンシャルを解放する」というミッション。キャディではこの「ポテンシャル解放」という言葉が頻繁に使われているのですが、それはモノづくり産業だけでなく、人や組織にもあてはまります。一緒に仕事をするお客さんやパートナー工場のみなさん、そして自分自身や一緒に働く仲間のポテンシャルを解放しようと日々励んでいるのです。

私はこの「ポテンシャル解放」という言葉が大好きです。学生時代、自分の可能性を自分で狭めてしまいがちだった私は、社会人になって自分の選択によって可能性がどんどん広がっていくことを身をもって知りました。そしてキャディに入社し、常に「ポテンシャル解放」という言葉が身近にあることが自分自身にぴったりだと感じています。

もちろんValueとCultureに関しても同様にとても大切にされていて、MVCに共感したメンバーが集まる環境にいつもワクワクしています。

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これからの抱負

私は今4月から事業部として新設されたプラント事業部に所属しています。社内でも期待値の高い部署で、その立ち上げのタイミングでは入れたことは本当に貴重な経験です。新設の部署とは思えないほど掲げている目標のハードルが高く、Valueにもある「ムーンショットで飛躍する」という言葉をまさに体現しなければならないと感じています。

そして前職で感じたような製造業の課題の解決のために、少しでも業界全体に対して良い働きができるよう、自分自身が成長しなければならないと入社して更に強く思いました。

新卒就活のときから考え続け、やっと決めた今の選択。その選択を正解にすべく日々頑張ろうと思います。

最後に

キャディは全方位のポジションで採用強化中です!キャディが掲げる世界に共感頂いた方々、是非エントリーをお待ちしております。特に製造業バックグラウンドがある方々(メーカー・商社・コンサルなど)是非一度キャディの世界に触れていただきたいです。


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