Redewendung des Tages 【今日のドイツ語慣用句】 (das) ist Ansichtssache

(das) ist Ansichtssache

意味:
(それは)見方の問題だ(見解・意見の相違がある、人によって判断の違いが出ることもある)

例文:
Wie man darauf reagiert, das ist doch wohl Ansichtssache.(訳例:それに対する反応の仕方については、まあ、見方の問題だろう)

Ob man ihr heute dafür dankbar sein sollte, ist Ansichtssache.(訳例:今日彼女にそのことを感謝すべきかどうかは、見方の問題だ)

解説:
die Ansicht は動詞の ansehen(よく見る)から派生した抽象名詞で、本来は 「よく見ること」を意味します。「zur Ansicht 検分用、見本として」という言い回しにそれが表れています。
言葉が行為だけではなく、その行為の対象も意味することになるのはよくあることで、die Ansicht は観察の対象である「眺め」「風景」またはそれを表したものとしての風景画も意味します。また観察対象の見える部分として建物などの「正面」という意味もあります。
現在、最も使用頻度の高い意味は「見解、意見、見方」ですが、これは「よく見る」という行為の方法と解釈していいかと思います。
die Ansichtssache は、この「見解、意見、見方」と die Sache 「こと(案件、事態、問題)、もの」を合わせた複合語で、まさに「見方の問題」を意味します。
「ist Ansichtssache」と定冠詞も不定冠詞もつかないところも注目に値しますね。「eine ある種の」でも「die その(特定の)」でもない抽象的な一般論のようなものと解釈できるかと思います。
類似する表現に「ist Geschmackssache 好みの問題」というのがあります。意見の違いを争わずに丸く収められる言い回しとして重宝しますね。

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