Redewendung des Tages 【今日のドイツ語慣用句】 jemandem etwas/viel/nichts ausmachen

jemandem etwas/viel/nichts ausmachen

意味:
相違〈支障〉がある

例文:
Würde es Ihnen etwas ausmachen, wenn ich Sie umarme?(訳例:あなたを抱きしめてもよろしい(支障はない)でしょうか)

Der Golden Retriever ist ein intelligenter, freudig arbeitender Hund, dem auch extreme, nasskalte Witterungsbedingungen nichts ausmachen.(訳例:ゴールデンリトリバーは賢く働き者の犬で、厳しく雨がちで寒い天候条件もものともしない)

Es sind Kleinigkeiten, die am Ende viel ausmachen.(訳例:最終的に違いが出るのは細かいこと(ディテール)だ)

解説:
ausmachen は明かりなどを「消す」意味や、何かの取り決めをする意味もあり、その意味の広がりが少々とらえどころがない動詞ですが、「etwas/viel/nichts いくらか/多く/何もない」Indefinitpronomen 不定代名詞と被害や恩恵などを受けることを表す Dativ 与格の人称代名詞とともに使われるこの慣用句は、元の意味「消す」からは想像もつかない意味になる上に、かなりの使用頻度を誇る重要語彙と言えます。
会話では最初の例文の「Würde es Ihnen (dir) etwas ausmachen, wenn ...?」は相手にお伺いを立てるときの定型文として覚えておくととても便利です。
英語では make (a) difference と bother などで区別しますが、ドイツ語では ausmachen 1つで表現できるのが興味深いですね。
確かに「支障」も正常とは異なる「相違」の一種ですから、なるほどと思わなくもないのですが。
nichts ausmachen「何の違いもない」であれば、それはすなわち、「何の意味もない」「何も気にならない」「何の支障・問題もない」ということになりますよね。
理解するのに少しひねりが必要ですが、よく考えてみるとちゃんと論理的です。

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