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髪の毛のはなし

50歳を過ぎると、あんなに多かった髪の毛が抜け始め、つむじや生え際が気になるようになりました。昔は髪が多いのを気にしてましたが、まさかこんな日が来るとは…。
確かに女性ホルモンが減ると抜け毛が始まると言われますが、高齢者でも黒々とした見事な毛髪の方もおられます。女性ホルモンは産む、育てるために体を守ろうと毛を増やしていきますが、更年期からは、一時的には女性ホルモンの影響もあるでしょうが、実は髪が抜けるのは他の原因の方が大きいらしいのです。

「白髪は染められるけど、抜けるのは嫌だな…。」ほんとうにそうですね…。

同年代の女性との会話は植毛、ウィッグ、お手入れ方法など髪の毛の話題で盛り上がり、いつまでも続きます。女性はいつまでも髪の毛にこだわるものなんですね。
髪の毛を切るとすぐに気がつくのは男性よりも女性です。
私も短い髪ですが、上手くセット出来ない日は一日中気分がのらないです。
けれども、こうして女性同士の楽しい会話で気分は上昇。やはり、髪も心と繋がっているようです。

昔の女性は髪をとても大切なものとして扱って
きました。
なぜなら、髪、神、カミは五十音の音では同じ波動だからです。カミと表現したのは、見えないけれど強い力を持ち、陰から影響を与えるというエネルギーとしての存在だからなんですね。

人は亡くなると、肉体は朽ちていきますが髪の毛はいつまでも残り続けます。
髪の毛はケラチンというタンパク質が成分ですが、土に埋めても分解されないよう頑丈に構成されているそうです。
そして、タンパク質は血液の成分でもあり、髪にコシがあり艶がある女性は身体の内側から美しく健康的な人と言えると思います。

見えないところから見守る存在を例えるならば、
「おかみさん」「かぜ」「かおり」など「か」の音。脳と近いところから生える髪の毛はその人の想いや念がたくさん詰まった心と同じで、抜いても抜いても生え変わり、強くて忍耐力のある柔軟な女性の本質のようです。

昔は成人になると髪上げをされて束ねて結い上げられました。
神である「身」を自分以外の人に捧げるという意味合いは、日本髪からもわかることです。
年齢や身分、未婚、既婚で髪型も変わっていたそうですから、髪型は在り方を反映していたようですね。

いのちの詰まった髪を遺髪として残していたのも先祖の霊力を自らに宿す祈りの風習なんですって。そして、ご存知の方も多いと思いますが、抜け毛を防ぐには、循環がとても大事なんです。蒸しタオルで温めたり、頭皮マッサージ、血流促進を促す食べ物を食べることを習慣にするのも一つの方法ですが、それに加えて、よく笑うことは振動と熱が毛根に栄養を与えていきます。
私は幼い頃は、癖っ毛を気にして遺伝された髪質が大嫌いでした。
今は先祖代々から繋がる髪質を大切にしたい…そう思って大切にマッサージをしています。
50歳…薄毛が気になり出したらよく笑うこと、血行促進、循環を意識すると髪が変化するかも…天使の輪が伝承するために、是非お試し下さいね。


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