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孤独を感じる更年期の女性へ

一人の時間を楽しむ中高年が多い中で、孤独で寂しい思いをしている人は少なくないと思います。
「何となく寂しい…。」
そんな気持ちは何故だか男性に多いという。
妻に先立たれた男性はあまり外には出て行きません。
頂点を目指す一方通行の男性性は、目的を失うと生きる力が激減します。
この違いは、男女の性質が関係しているようですが、女性は夫が亡くなっても、生きる力を意識の外側に向けるために、また人や物事と結ばれていきます。
趣味やお稽古、仕事を通じての楽しみや役割を見つけるので護るべき対象が現れ、更に免疫力が高まります。
女性が長寿なのは、人との繋がりのなかで幸せを見出すことが出来るからなのですね。

・仲間つくり

女性性は周りに気を配ったり、お世話をしたりする性質ですが、閉経すると、もともと持っていた男性性が優位になることで行動力が増します。
昔の男性なら狩猟といった所ですが、更年期の女性なら、仕事や趣味、お稽古などでしょうか?
性質のバランスを上手く生かして社交的になるように遺伝子に組み込まれているので、何処に行ってもすぐに馴染んで、役割を見出していきます。
介護施設でも、女性の利用者はすぐに仲間をつくり細かい手作業もお手のもの。その片隅で、環境に順応できない孤独な男性の姿は、施設でもよくある光景です。

・今の自分を認める

女性ホルモンが優位な時は、子育てに忙しく、髪を振り乱し、お化粧をしなくても平気でした。
それは、何を置いても守るべきものがあったからです。
女性は、子供のために自分のことは後回し、恥も外聞もなく、死をも厭わない。
「頑張っている私、偉いぞ私…。」
女性ホルモンが多い時は、自分で自分を認めることができます。
しかし、子育てから離れ、更年期に突入すると
たるんだ体や顔のライン、シミやしわが増えた外見にようやく気づき、アタフタとされる女性も多いのではないでしょうか。
女性ホルモンが優位な時は、そんな素の自分を認められたかもしれません。
しかし女性ホルモンが減少してくると、他人に承認されたいという男性ホルモンの影響が強くなり
「こんな外見は醜い、嫌だ!」
と恥ずかしさを恐れ、アンチエイジングに導かれていきます。男性性に支配された心は、見た目を認めてもらうために彷徨います。
しかし、更年期からは行き過ぎた行動は禁物。
自分の外見を認められない人は、更に上面を厚く固めて息苦しい人生を送ることになるからです。

塗り固められた化粧はやがてハゲ落ち、不安や寂しさがいつまでも消えません。その感情では、熱伝導も悪く、冷えて呼吸が浅いためにカッサカサになるのは勿論、毛細血管の流れが滞り、顔色も悪くなっていきますから要注意ですね。
更年期は、性のバランスを自由自在に操れます。要らない欲を削ぎ落とすほど、透明感が増していきますから減らす方を目指してね。
透明で美しい心に、人は吸い寄せられていきます。


・女の強さはさらけ出すこと

私たちは、恥さらしは道徳に反することだと教えられて来ました。
自分のもろさや弱さをさらけ出すことは悪いこと、いけない事だと教えられてきたので固い殻を破ることはなかなか難しいことです。
しかし、固いバリアでは誰も寄りつくことはできません。
秘所を天に向ける花のように、恥ずかしい自分の姿、弱い不完全な自分をさらけ出す生き方が、本当の美しさであり人に感動を与えます。
恥ずかしさをさらけ出し「助けて!」と言える女性に太陽の光は届きます。
自律は強さ。
助けてと言える覚悟があれば、互いの価値を分かち合い孤独を楽しむことができるんです。


男性は歳を重ねるごとに内向きに力が働き、女性は外側に働くように出来ています。
遠心力のように内面が磨かれた女性性は外側にエネルギーを向け、男性性とのバランスを上手く調整します。優しさと積極性は、仲間を増やして賢く生きる統合された第三の性質。
自分の価値を人に与えると、遠心力は更に強まりたくさんの人を引き寄せていきます。
時に一人を楽しみ、時にみんなで楽しく、柔軟に生きていけるのが、お金や仕事や人間関係に困らない自律した女性の生き方ですね(๑˃̵ᴗ˂̵)


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