インタビューVol.5「受講者に最適化したサービスと、一歩踏み出すチャンスの提供を」/ヲフトレ代表・をたさん
個人でエンジニア活動をするかたわら、『ヲフトレ』というメンター型のエンジニア育成オンラインスクールを経営しているをたさん。これまでに経験した数々の苦い想いから始められた『ヲフトレ』は、受講生のみならずメンターである講師からの評判も高い。その理由を紐解くとともに、今後の『ヲフトレ』の展望についても伺った。
■受講生への最適化を極めた『ヲフトレ』とは
をたさんが『ヲフトレ』を本格始動させたのは、2020年秋。一人でも多くのエンジニアを世の中に増やしたいと始めたのがきっかけだ。そんなヲフトレの特徴は、以下の通り。
母体は、スクール代表のをたさんが代表取締役を務める株式会社ヲタクリエイト(所在地:兵庫県神戸市)。同社の主な事業は、システムやサービスなどの開発請負や技術出向だ。顧客は、個人から企業までと幅広い。
一般的に開発会社が母体の場合、自社の社員育成を兼ねていることも多い。だが、ヲフトレは株式会社ヲタクリエイトから完全に切り離されており、をたさん独自の事業として運営されている。
授業スタイルは、基本的にZOOMやTeamViewerなどのWeb会議ツールを用いて行われるオンライン制。スケジュールは、受講者の希望に合わせて一人ひとり個別に設定される。
カリキュラムは、受講者の「ここが知りたい」「ここを教えてほしい」にピンポイントで応える完全オーダーメイド制で、よくある画一的な授業内容とは全く違う。一人ひとりの学びたい内容に応じてカリキュラムが設定されるため、ヲフトレにはテキストが一切存在しない。
メンターには、プロの現場で活躍中のエンジニアを中心に、さまざまな分野のプロフェッショナルが顔を揃える。カリキュラム内容に応じて、プロとして活躍するメンターたちが受講生をサポートする仕組みだ。
■『完全オーダーメイド』にこだわった理由
究極の最適化にこだわった理由は、をたさんがかつて経験した苦い思い出に端を発する。もともとをたさんは、職業訓練校で基礎を学び、自身でさらに技術を磨いて企業エンジニアとして就職。その後フリーランスとなり、株式会社ヲタクリエイトを起業してヲフトレ開校に至っている。
まず、訓練校生時代に、授業の進め方やカリキュラム内容に何度か不満を覚えたこと。次に、卒業後に独学で技術向上を図っていた頃、スキルアップの方向性がわからずにやみくもに時間と労力を費やしたことへの後悔。そして、企業エンジニアとなって現場に入って感じた現実社会の厳しさがあるという。
一般的にITスクールで提供されるカリキュラムは、言語や教え方の違いこそあれ画一的で大きな違いはない。「これさえ身につければエンジニアになれる」とスキルを詰め込むのは、どこも同じだ。だが、それに対してをたさんは疑問を感じていたのだそう。
をたさん自身も、職業訓練校で学んだことは基礎として身についてはいても、すべてが現場で活かされたわけではないと話す。しかも、現場で学んだことのほうがはるかに多かったとも。
それだけでなく、多くのITスクールは、卒業後に受講生がどんなふうに活動していけばいいか具体的な道標までは示してくれない。後は勝手にやれとでも言わんばかりなのである。
「スキルは確かに大切ですが、エンジニアとして生きていくならば、その仕事で稼げなくてはなりません。けれど、ITスクールはスキルをただ身につけるだけで、その後の行動指針のようなものが一切ない。だから、社会に出たときにはじめて、どうすればいいのかわらなくなる。技術だけでは食べていけないことに気づいて愕然とするんです。そうならないように、ヲフトレでは技術習得と併せてその人に合った働き方や稼ぎ方まで指南しています」
自ら苦しんだ経験を持つをたさんだからこそ、ヲフトレでは受講生一人ひとりの目標に合わせて、必要な学びや情報を提供することに重きを置いていると話す。
■目標を現実的に描けるように
なぜヲフトレは、そこまで受講者に寄り添うのか。その一番の理由は、をたさんの独学時代にある。
「職業訓練校を卒業後、独学でスキルを磨いていたころ、やみくもに技術向上を目指していました。その分、無駄にした時間も多かったと後になって悔やみました。当時、方向性を示してくれる人がいたら、もっと早くに自分が目指していたところに辿り着いていたでしょう」
時間は有限。だからこそ、先人の知恵を借りるのは賢い選択ともいえる。稼げるエンジニアになるためには、すでに稼いでいる先輩のやり方を真似るのも一つの方法だ。そこで、ヲフトレではメンター制を採用している。
「ヲフトレでは、受講生にとってロールモデルとなる人物を専属メンターに選んでいます。たとえば、幼児を育てている主婦が隙間時間にWebサイト制作で稼ぎたい場合には、同じ立場にある人か、似た経験をしたことがある人を採用します」
社会に出たとき、現実と自身の理想とのギャップが大きければ大きいほど、絶望感を覚えて挫折しやすい。せっかく時間・労力・お金をかけて技術を習得したにもかかわらず、エンジニアになるのを諦めてしまう人も少なくないのである。
ヲフトレが、受講生にとことんまで寄り添うメンター制度を取り入れたのも、受講者自身に早い段階で現実を知ってもらい、実現可能な未来を描いてもらいたいからだ。
「ロールモデルがメンターだったなら、自分の描く将来像がより現実味を帯びやすくなります。理想とする形と現実の差を知れば、実現可能な目標が何かを受講生自身で描きやすくなるんです。それが社会に出るときに、エンジニアとして食べていけるという自信にも繋がっていきます」
■現場力の高い人材を育てていく
ヲフトレが貪欲なまでに受講者に寄り添うのは、理念として掲げている「稼げるエンジニアを育てる」ことを愚直に実現しようとしているからである。そのため、ヲフトレではプログラミング技術以外にも、受講生のゴールにとって必要と考えられるスキルや情報は惜しみなく与えている。
その一つは、多彩なメンターの顔ぶれからも伺える。ヲフトレのベースはエンジニア養成だが、プログラミング技術とともにライティングやWebデザインを学びたいと希望する受講生も少なくない。
「そうした声に応えるために、ヲフトレにはプロのエンジニアのほかに、ライターやWebデザイナーなどさまざまなスキルを持つプロフェッショナルがメンターとして控えています。受講生の要望に合わせて、複数のメンターでサポートする体制も整えているんです」
ヲフトレでは、実務的スキルの向上だけにとどまらず、総合力の高いエンジニア育成を目指している。現場に出れば、提案力やコミュニケーション力が求められる。フリーランスで活動するならば、自分を商品化して、いかに見込み客に届けられるかが肝になる。マーケティング力は、フリーランス・エンジニアにとっては必須のスキルともいえる。
企業エンジニアとフリーランス・エンジニアの両方を経験してきたをたさんだからこそ、総合力の高いエンジニアはどんな場所でも稼いでいける強さがあると感じている。
「スキルと自信がついても、それだけでは『稼げるエンジニア』になるには不十分。いくらスキルが高くても案件獲得に至らない人やプロジェクトに引き入れてもらえない人もいます。自分の見せ方や活かし方を知っているエンジニアは強い。そうした力があれば、どんな場所でも食べていけるようになるからです」
今後、ヲフトレでは提案力やコミュニケーション力、そして実務経験の浅い受講生には実務経験を積む場を提供していく予定だという。
「ただし、ヲフトレ側から『これをしませんか?』といったやり方はしません。僕も経験がありますが、スクール側から言われると圧を感じてしまいますよね。受講生さんによっては、必要でないのにやらなくちゃいけないという雰囲気が出てしまうのが嫌なんです。そうではなく、自主性を尊重して、選択肢に幅を持たせた仕組みづくりを考えています」
ヲフトレは、受講生にとってまさに痒いところに手が届くスクール。受講生一人ひとりに向き合い、その人にとって必要なものを総合的にカリキュラム化してくれる。そんなオンラインスクールは、この広い世の中を探してみても、なかなか見つからないのではないだろうか。
エンジニアになりたい人はもちろん、Web制作にまつわる悩みを抱えている方は、ひとまずヲフトレにご相談を。きっとあなたの悩みを解消する方法が見つかるはずだ。
をたさんプロフィール
株式会社ヲタクリエイト 代表取締役
メンター型エンジニア育成オンラインスクール『ヲフトレ』代表
ヲフトレでは、初回に30~1時間ほど、しっかりとヒアリングをしてご要望を伺います。ざっくばらんにお話を聞かせてください。
どのメンターもみんな向上心が高い人ばかり。ヲフトレでの活動も、自身にとって学びの場として捉えてくれています。どんな些細な疑問や質問も安心して訊ねてください。
ホームページ:【ヲフトレ】https://geeklabo.net/ 【株式会社ヲタクリエイト】https://otacreate.co.jp/
Twitter:@Otacreate
(インタビュー・文=浜田みか/画像=ヲフトレ、Pixabay、Twitter@Otacreate)
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