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連載①「miit中の人」 楢 侑子


こんんちは。株式会社ナムフォトの、楢 侑子(ならゆうこ)です。

「 "miit note" のしょっぱなは、"miitの中の人" を紹介しよう!」

ということになりまして。

初回は、私が担当することになりました。

よければ、読んでね♡


ちなみにですが、「miit」の親である「ナムフォト」は、

「写真の力で、アイが巡るセカイをつくろう。」をミッションに掲げ、自分らしさを表現したい、内省や内観に興味がある人たちを対象に、写真を使ったコーチングを行っております。

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・・・・で、質問です。

これを読んでくださっている方の中に、

「写真を撮ったことがある人」はいるでしょうか?

全員に「はい」と答えていただけるのではないでしょうか?


今では、日本総世帯の83.4%がスマホを持ち(出典:総務省令和2年 情報通信機器の世帯保有率の推移)、いつでも、どこでも、誰でも、簡単に写真が撮れる時代になりました。

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では次の質問。

「あなたは、一体、何を撮影していますか?」


株式会社ナムフォト 楢侑子の写真歴


ちなみにですが、私は、かれこれ20年ほど写真家人生を送っています。

撮影のこだわりポイントは、「ビビビ!」と心が震える瞬間を撮り逃さないことです。

写真を始めたのは、2000年多摩美術大学にて。当時の趣味は海外バックパック旅行、将来の夢は旅人でした。(二十歳のとき、スペインにて撮影)

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「(写真が一般的になり、世界がインターネットでつながった時代において)誰も見たことがないものが撮れたら、旅人(写真家)になれるよ。」

そう教授に言われて、めちゃめちゃ納得をして、「わたしの視点って一体なに!!??」という旅が始まったのでした。

この旅は、海外に行かなくても、実現するもの。

セカイ(自分の外)に出かけては、気になったものを撮影し、現像し、ふり返り、「自分の視点」を見つける作業を繰り返すようになります。

実は、当時コミュニケーションに大きな課題を抱えていて、カメラが社会と私を繋いでくれるツールだったのかもしれません。(この話はまたいつか)


そんな風にして撮り集めた写真を、写真集にまとめた「東京人夜」という作品は、若手写真家登竜門の写真コンクール、第28回写真新世紀で入選。

東京人夜表紙_1200


仕事としては、大学3年生でカメラマンの仕事を始めたのち、メディアの取材や編集、地域活性化、コミュニティデザインなど「人に関わる」「一次情報に触れる」という仕事を選んできました。


写真の力を感じた「乳がん」での体験


そんな私が、一際「写真の力」を感じる出来事がありました。

当時、32歳。乳がんになり「がーーーーん。」となりました。

「死」を意識した私は、自身の遺影写真を撮影してもらったのです。

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その写真は、予想に反して、素晴らしく笑顔でした。

また、「笑顔の自分」を客観的にみて、塞ぎ込んでいた気持ちが軽くなり、なんだか元気が湧いてきました。

そして、その写真を思い切ってSNSのプロフィール写真にアップすると、想像以上の「いいね!」をいただき、「かわいい!」「幸せそう!」などのコメントをたくさんいただいて、めちゃめちゃ驚きました。

「私、がんだけど、幸せそうに見えるんだ」

「がんでも、幸せでいていいんだ」

「幸せか、幸せじゃないかは、がんと関係がないんだ」

こんな気づきが生まれた瞬間でした。


もう一つ、やったことがあります。

インスタグラムを開設して、1日1枚、自分の日常を投稿し始めるのです。

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これらの写真をふり返ると、自分の1日1日、生きている足跡に励まされて、元気が湧いてくるのでした。元気になると、周囲の人に対して閉ざしていた自分の心持ちが変化していくことも感じました。

「写真には、ポジティブな感情に目を向けさせる力があるんだな」

「社会の方は、何一つ変わらなくても、自分の意識が変わると、セカイが違って見えるんだな」


こんなことを心底感じた私は、がん手術から1年半後、2016年5月13日に、ナムフォトを起業

「写真を使って、ひとりひとりが⾃分らしさを⼤切にしながら、周りの⼈と良い関係を築いて⽣きていくこと」をビジョンに掲げて、事業(という名の試行錯誤)を開始します。


写真心理学診断が出来上がるまで


ナムフォトでは、「自分らしさや感性を発見できる場」として、写真セッションを開催するようになります。

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回を重ねる度に、「実習で撮影したぜんぶの写真を、全員でみる」というスタイルが定番になっていきました。

セッションでは、まずはじめに参加者全員に同じレクチャーを聞いていただいた後、同じ場所、同じ時間内で撮影をしていただきます。

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その後すぐ、写真を回収して講評の時間を持ちます。


…さて、そろそろ冒頭で問いかけた「あなたは、何を撮影していますか?」の答えを明かしたいと思うのですが、

写真には、撮影者がどんな視野で社会を観察しているか、コミュニケーションの傾向、好きな事象、質感や温度感、視点の違いなどが、ハッキリと写っています。

写真ワーク投稿例


講評では、それらを言葉にして伝えていきます。


もともと、「自分の視点を極める」ために写真を撮り続けていたので、

他者の撮影した写真を「この人は、どういう動機で、この写真を撮ったのか」と分析することは、とても面白い作業なのです。

すると、みなさんが狐につままれたような顔をして、

「 なんで、写真で、そんなことまで分かるんですか!?」

「期待以上でした!」

と、感想を伝えてくださることも嬉しく、これまでに1000人以上の方の写真を見させていただく中で、写真から深層心理や潜在意識を読み解く術や、読み解ける内容を体得していきました。


これらを、体系的にまとめたのが、独自メソッド「写真心理学」です。

写真心理学診断では、3つのカテゴリ(WHY、HOW、WHAT)と、視野、潜在的に抱いている興味関心の項目でレビューを提供しています。

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機材は、みなさんスマホかミラーレスといった大差のないものです。

それなのに、人によって「写真」が全く違うものになるのが本当に素晴らしいのです。

また、初めて顔を合わせた参加者たちが、写真を通してお互いの視点や感性に触れることで、自然と仲良くなっていく様子を目の当たりにしました。

写真を通して、自分らしさが分かり、自分が分かると他者も分かるようになる。

…3時間ほどのセッションの中で、気づきが起こり、変化されていくみなさんと時間を共にするのは、とても嬉しいものでした。

次第に、「この写真の力を、より多くの方へ価値提供できないだろうか?

という想いを次第に抱くようになり、

またコロナ禍において、対面でのセッションができなくなるという情勢も踏まえて、この度は「写真心理学診断」と、「オンラインでのセッション」を開発するに至りました。



写真の力を届けたい。

TOP-3人

オンラインでのセッションを開発する際には、「オンラインだからこそ、可能な気づき」を提供することを目指しました。

そこで、「日常生活の中で、じわじわと潜在意識が活性化され、気づきが習慣化する」ようなセッション内容になりました。

オンライン完結で、2週間が1セッションになった、グループコーチング「miit」(LINEアプリ)です。

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創造性、多様性理解、心理的安全性を必要としている、企業やチームに導入してもらうことを想定しています。

(「miit 」プレスリリースはこちら:https://newsrelea.se/wYJMJO

世間では、「他者理解は大切」「多様性は大事」ということが、広く聞かれるようになりましたが、実際の人間関係やチームにおいては、難しい場面も多いですよね。

特に難しいのは、「自分と異なる、物の見方、考え方をするタイプの人と、協働するとき」ではないでしょうか?


例えば、新しくチームが立ち上がる場面において。

まずはじめに、日常生活の中でお互いに目にしたもの、感じたこと、考えたことを写真を通してシェアをして、写真心理学診断で読み解き、お互いの思考傾向や価値判断軸など、「言語化しづらいもの」を認識しあっていただけたら、

その後のプロジェクトの進行がとてもスムーズになると思うのです。

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「深いコミュニケーション」は、オンラインでも可能です。

「写真の力」を使って、ぜひ、自分らしさと、周りの人の素晴らしさを、同時に受け取っていただきたい。

多くの企業やチームに、写真の力を取り入れていただけるように、邁進していきたいと思っています◎


miit チームについて

ひとりで始めた「ナムフォト」でしたが、今では「miit」を一緒に育んでくれている仲間がいます。

それぞれに、個性と、感性と、知性とハートを持ち合わせた、素敵な人たちなんですよー。

私とは違う人生、私とは違う視点、私とは違う価値観。

色々な感情や思考を掻き立てられて、とても、おもしろいです。


続くnoteでは、それぞれに、自身のことを語ってもらいますので、お楽しみに!



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