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豊田市美術館に行きました

先日、日帰りで愛知県に行ってきました。一番の目的は「ねこのほそ道展」を開催している豊田市美術館。名古屋駅から、さらに電車で約1時間ほどの豊田市駅へと向かいました。

豊田市美術館は、駅から徒歩約15分ほどの場所にあります。行きは私が適当に歩きすぎたせいで時間がかかってしまったのですが……坂の上にある美術館の姿を見た瞬間、一気に元気になりました。

正面入り口ではなかったようですが、美しい

写真をバシャバシャ撮りながら中に入ってチケットを購入。展示も建築も見どころ満載で何処から行こうか迷いましたが、まずは「ねこのほそ道展」へ。

この「ねこのほそ道展」、とても簡単に説明すれば“猫をテーマにした現代アート”の展示です。しかしコンセプトをしっかり読ませてもらうと、世界観は一気に広がります。

決して飼いならされることなく、野生を保ったまま人間とともに暮らすねこ。なにかの役に立っているわけではないのに飼い主の情緒に豊かに訴える、そんな普通で変な生きもの。(中略)ねこは長い時間をかけて人間と暮らすようになった。そして人間が自然を離れて都市を形成し、高層ビルに住むようになると、ねこも一緒に空に上がってきた。ねこはいつも、人工的な環境のなかでも決して手なづけられることのない、小さな自然である。本展では、隙間や内と外を自在に行き来する逸脱可能性として、また言葉の秩序から逃れる不可思議な存在として、自由、野生、ユーモア、ナンセンス溢れる、ねこのような現代美術を紹介する。
豊田市美術館公式サイトより引用

猫といえば「気まぐれ」「自由」。野良猫たちの気ままな暮らしぶりを見てそう思うのはもちろんのこと、飼い猫も然りですよね。私の祖母宅で暮らすペコちゃんも、人の家の中でも自分のペースを決して崩さず、気ままに生活しているように見えます。

「ねこのほそ道展」では、そんな猫を「人工的な環境のなかでも決して手なづけられることのない、小さな自然」と大きく捉え、さまざまな表現がなされた作品が並びます。

現代アートなので、その可能性は無限大。自分の頭に浮かぶ「猫」のイメージをどんどん広げていき、目の前の作品から感じ取ったものと結びつけてみる。一見、猫と結びつかない作品も「『ねこのような現代美術』と言える要素はどこだろう」と想像を膨らませながら楽しみました。

公式チャンネルがアップしている、猫視点のダイジェスト動画もとっても素敵なのでぜひご覧ください。これ見ると、もう一度行きたくなるな〜。

「ねこのほそ道展」のほかには、コレクション展「小さきもの-宇宙/猫」「徳冨満──テーブルの上の宇宙」「令和4年度 新収蔵品展」が開催されています。それぞれ別の展示のはずが、テーマが一続きとなっているように思えて、シームレスに美術館全体を楽しめた感覚がありました。

展示をすべて観た後、気になっていた庭園へ。ここではさらに、豊田市美術館の美しい建築を堪能することができます。思わずたくさん写真を撮ってしまったので見ていただけますでしょうか……

お天気に恵まれたこともあり、影まで建築の一部になっているのがより実感できます。公式サイトを見ると、夜になって館内に光が灯った姿も美しい……次はもう少し遅い時間に行ってみたいな。

ここまでたっぷり楽しんだので、帰る前に一休みすることに。館内のレストラン「ル・ミュゼ(味遊是)」にて、アイスコーヒーを注文しました。油断しながらぼーっと待っていると、最後に最大のキュンポイントが……!

にゃ、にゃーん!!!!

そんなこんなで、最初から最後まで至るところで心を掴まれ……笑 この日ですっかり豊田市美術館のことが大好きになりました。おもいきって愛知県に足を運んで本当に良かったです。「ねこのほそ道展」は5月21日までですので、ぜひ行ってみてください。

ちなみに美術館のすぐ隣で建設工事が行われていたのですが、2024年にはそちらに博物館ができるそうで……!次はそのタイミングで足を運べたらいいなと考えています。

この日はこのほかに、名古屋散歩も楽しみました。そちらは次の記事で〜!

最後まで読んでいただきありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。いただきましたサポートは、自己研鑽やライター活動費として使用させていただきます。