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「たくさん抱えていたい」

最近特に「好きだなあ」と思う歌詞の話です。なんだか、この曲がふとした時にやたらと頭に流れるようになりました。

「たくさん抱えていたい」カネコアヤノさんの『光の方へ』のサビはそんな言葉から始まります。最近、人懐っこいメロディーに乗ってやってくるこの言葉に気付かされることがあって、ますます好きになりました。

「そんなに抱え込まなくていい」私も人からそう言われ、気持ちが楽になったことがあります。人の心には限界があるから、時には荷物を思いきって捨てたり、誰かに持ってもらったりしていい。とてもあたたかい言葉です。

でもその「荷物」と言われるものは、全部要らないものなのかというと、そうではない気がする。一つ一つほどいていけば、それは自分が叶えたいものだったり、できることなら守りたいものだったりするのかもしれません。

それらを全部抱えながら生きていけるほど、みんな強くない。だからこそ、どこかで解放されて楽になる必要があることは間違っていません。

全部抱えられないことも、捨てれば楽になることもわかっている。でも本当は、できることなら全部持っていたいのが本音なのかもしれない。こぼれ落ちないようにするのは苦しい。でも、できれば「たくさん抱えていたい」。

そう解釈すると、自分でも気づいてなかった本音が言葉にされたみたいに、心の隅っこの隙間にフィットするような感覚を覚えました。そんなどうしようもない本音との間でもがく私たちへの曲なのか。あったかいな。

もちろん、歌詞は抽象的で余白の多いものだから、これは私の勝手な解釈にすぎません。でも、こうして誰かの言葉で自分の中の何かに気付かされる瞬間には、他にはない感動があります。

1月にはカネコアヤノさんの武道館ライブに行くので、2023年の幸先いいスタートが約束されているような気分です。ぐっちゃぐちゃに泣いてしまいそうだな〜。笑

最後まで読んでいただきありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。いただきましたサポートは、自己研鑽やライター活動費として使用させていただきます。