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9月NFTニュース/グラフの振り返り

ただいまの時刻は 9月30日(木)23時30分。
本日で9月も終わりとなるため、OpenSeaの出来高などから9月のNFTを振り返ってみましょう。

9月におこったNFTの代表的なニュース
・12歳が宿題で書いたNFTが高額で売れる
・香取慎吾さん初のNFT販売(3,900万円の売上、全額寄付)
・RakutenNFT発表、LINE無料でNFT配布
・ArtBlocks、BoredAPが2億円以上で売れる
・DJマシュメロ、関口メンディーらがNFTを買ってアイコンに
・キズナアイ×metaani販売
・ツイッター社がNFTプロフィール認証を示唆
・日本人NFTクリエイター多数登場、500人を超える

すべてが9月のニュースとは思えないほど、多くの話題となる出来事がありました。では、OpenSeaのデータを元に振り返ってみましょう。参考:Dunoanalytics

●全体取引「量」volume/ETH

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一番取引量が多くなっている部分が8月末です。
日本におけるtwiiterでの熱狂感とは裏腹に、9月は伸びてはいません。
動いたお金の額としての「NFTバブル」は8月末。9月はバブルがはじけた後の状況です。


●月間取引「数」(ETH)

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取引量とは逆に、取引数は8月より9月のほうが多くなっています。
これは二次流通が活発になったことやら、少額NFTの取引量が増えた影響が予想できます。日本やタイなどを中心に、個人クリエイターによる出品が増えたことも起因しているのではないでしょうか。
※国別データがないため体感です。

●月間アクティブアカウント数(ETH)

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月間に1度でもトランザクションを通した(取引をした)ユーザー数。
8月は21万、9月は27万と1.3倍になっています。
世界的にOpenSeaマーケットへの新規参入が増えている状況です。

●polygonでの取引量

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ETHと比べると絶対量が少ないですが、polygonについてもみてみましょう。日本国内では、ガス代の安いpolygonにシフトしているクリエイターも多いですが、8月以下となっています。これは国内と海外での空気の差が出ているのではないかと思います。

●最後に

最初に8、9月の取引量を表示し「8月を上回っていない」と書きましたが、ズームアウトしてみてみしょう。
ここからの画像はNFTコレクター @zaneca_33 のニュースレターを参考にしてます。(元記事

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2018年からのグラフでみると、8月・9月は過去からすると比較にならない取引量となっています。

ここでビットコインの価格グラフをみてみましょう。

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▲2014年~2015年BTC価格

2014年ビットコインバブルが起こり急騰。2015年には急落しました。「ビットコインは無価値になった」という認識も広がりましたが、現在の価格はみなさんも知るとうり。

では、2014年から現在までのビットコイン価格にズームアウトしてみます。
▼2014年~現在の年BTC価格

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上段のグラフの赤線部分 = 下段のグラフの○
ズームアウトすると、2015年の暴落もさざなみのように小さな変化にみえてしまいます。

まだ、一般的にはNFTという言葉は浸透していません。Yahoo!JapanやLINEニュースではNFTの記事はほぼ見当たりません。もしかすると私たちはいま、2014年にビットコインがあった場所にいるのかもしれません。

●ただし、NFTのことを過信すべきではありません

・OpenSeaは、9月頭の情報では30人程度の従業員の会社です。
・数千万の価値となったクリプトパンクスも初期メンバーは2人。
 いまも、おそらく数十人規模でしょう。
・なにかのエラーで画像が消えてなくなる可能性。
・polygonやsolほかチェーン自体にエラーがでる可能性。
・マネーロンダリング使用の懸念からの規制
・税制改正により使いづらくなる可能性。

つい数ヶ月前までは、ただの「一部マニアの遊び」だったのがNFTです。

多くのNFTプロジェクトの公式ページには注意書きがあります。
「これは投資商品ではなく、画像やコミュニティを楽しむためのものです」
NFTは多くの方の人生を変えるかもしれません。アーティストが創作活動で食べていけるようになるかもしれません。素晴らしい技術と使い方だと思います。

ただ、熱狂に巻き込まれて過信しないで。
冷静に対峙していくべきものだとも思っています。では、よい10月を。

▼10月1日~5日の国内NFTリリースカレンダー。
注目プロジェクトが固まっています。まとめたので、ぜひご覧ください!


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