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和山やま「カラオケ行こ!」が面白すぎた

日本中の本好きが熱狂したDMMブックス70%オフセール。わたしも例にもれず、キッチリ100冊購入してしまいました。完全に予定外の買い物です(笑)

そのうちの3冊を和山やま先生の漫画にしました。マンガ大賞2021第3位の「カラオケ行こ!」同じく第7位の「女の園の星」、そして、なにわ男子・大西流星さん主演でドラマ化した「夢中さ、きみに。」です。

どれも読み終わりまして、腹を抱えるほど笑ったのですが、ここはいちおう音楽ブログということで「カラオケ行こ!」を推したいと思います…

「カラオケ行こ!」は、KADOKAWA『ビームコミックス』より2020年9月12日に発売(全1巻)。

Amazonの作品紹介はこんなかんじ。

歌がうまなるコツ教えてくれへん?
合唱部部長の聡実はヤクザの狂児にからまれて歌のレッスンを頼まれる。
彼は、絶対に歌がうまくなりたい狂児に毎週拉致されて嫌々ながら
歌唱指導を行うが、やがてふたりの間には奇妙な友情が芽生えてきて……?
話題の作品が描き下ろしを加えて待望のコミックス化!!

Kindleでも16ページまでは試し読みができるので、最初のほう、すこしネタバレしていいでしょうか…?

***

あの日はなんだか蒸し暑く、息苦しかったのを覚えています。

梅雨の時期だったからでしょうか。

観客の熱気で会場の空気が濁っていたからでしょうか。

合唱部長として立つ最後の大会にプレッシャーを感じていたからでしょうか。

それも違う気がします。

僕はずっと誰かに

見つめられているような気がしてなりませんでした。

その人は

その男は

突然 僕に向かってこう言ったのです。

カラオケ行こ!(どどーん!)


という感じで始まります。(笑)

登場人物は、

森丘中学校合唱部の部長で、真面目だけど毒舌な岡 聡実。

四代目祭林組若頭補佐で、組長が主催するカラオケ大会の罰ゲームを回避するために歌がうまくなりたい39歳、成田狂児(得意な歌はX JAPAN の「紅」)。

ヤクザと普通の中学生、このふたりの運命的な出会いが、全人類をあたたかい気持ちにさせるであろう男の友情のはじまりなのです。。

単行本では描きおろしで成田狂児の過去が描かれ、下の名前の謎やヤクザの世界へ入ったきっかけ、組長が主催のカラオケ大会の思わぬ誕生秘話が語られます。

おまけページのプロフ帳(90年代生まれはわかりますよね!!)もめちゃくちゃ面白いです。

和山さんの作品は、大きくて刺激的な展開はないんですが(いや、ある意味刺激はあるのですが)、ごくごくありふれた日常を、自分の思うままに面白く・楽しく生きている人を描いていますね。丁寧なセリフや微妙な表情の変化、コマ割り、独特な擬音語…。そして、メインの登場人物は男ふたり、というのが多いみたいですが、例外なく仲がよくて。おっさんずラブ的なほっこり感。みんなとにかくカワイく思えてきます。

未読の方にはまずは「カラオケ行こ!」をオススメしたいですー!1巻完結ですし!

「女の園の星」は連載なので、必ず次巻も買います。こんなにツボにはまった漫画は今までなくて!買ってよかった。

和山先生好きだー^^



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