
香りで目に見える世界の解像度をあげる
香りのワークショップを実施しました
このnoteでも告知させていただきましたが、先日色と香りのワークショップを日本橋高島屋さんのコミュニティスペースにて開催しました。やはり開催すると、気づきがたくさんあるもので…。講師をしている私自身が香りの力を再度強く感じたんです。そのときにあらためて感じたことや気づいたことを今日はまとめたいと思います。

個人ブランディングと香り
私が今、自分の会社で一番熱心に取り組んでいるのが、100%天然香料を使用した香りによるブランディング。主に法人向けに、オリジナルの香りをつくり、それを執務室やエントランスなどのオフィス、店舗、イベントなどに香らせることを提案しています。個人向けのサービスとしては、アロマ商品の販売をしていますが、香りの啓蒙活動として、ワークショップも開催しています。「個人ブランディングと香り」実は親和性あるよね…とずっと思っていたので、今年の3月のイベントで、個人ブランディングに香りを活用するという内容でワークショップを開催しました。ありがたいことに、このときのワークショップに非常に好評をいただき、「再度開催してほしい!」という声にこたえる形で開催を決めました。ありがとうございます。

今回のワークショップでプラスしたこと
おおまかな内容は前回のワークショップと一緒なのですが、今回は時間も長かったこともあって、2つの要素をプラスしてさらに内容をもりもりにしました。
↓前回の開催レポ参照
ワークショップでは、自分のブランドカラーをチェックシートを元に診断しています。メインとサブの2色が決まって、それぞれ色に対応するブレンドエッセンシャルオイルを用意しているので、それをかけ合わせてオリジナルのブレンドをつくっていきます。今まで体験してくれた方の反応をみて、今回は個別に精油をプラスする「プラスワンの時間」をつくりました。希望者の方は個別に相談受けますよーとご案内しましたが、結果全員相談に来ていただき、足したい要素を香りをかぎながら決めてプラスしていってもらいました。あとは個人ブランディングを進める上では大切な、自分のルール(マイクレド)をつくる大切さをお話して、マイクレドをつくるベースになるたたきを考えてもらう時間もつくりました。

プラスワンの相談タイムがとても楽しかった
結果全員の方のプラスワン相談を受けまして、それが私としてはかなり楽しくおもしろい時間だったんです。色ごとに用意していたのはあらかじめつくったブレンドオイルだったんですが、相談の方に用意したのは、シングルオイル約50種類。お一人お一人の「もうちょっとこうしたいな」を聞きながら、こんな方向からだとこんな香りがあるし、別の方向からだとこんな香りもあるよ…みたいな感じでシングルオイルを紹介して、実際にかいでもらいながら、ぴったりくるものを一緒に探していきました。
自分のなりたい姿を言語化するのは難しいはずなのに
このプラスワン相談を受けていて、驚きだったのが、みなさんがかなり具体的にこういう要素をプラスしたいということを教えてくれたこと。「もう少し軽やかにしたい」「もう少し芯がある感じにしたい」「もう少し凛とした雰囲気を出したい」などなど、しっかりイメージをもって伝えてくれたんです。今回の香りのテーマはそれぞれがなりたい姿。実はこれって言語化していくのが本当はとっても難しいことのはずなんです。

香りに例えると具体的な姿が見えてくる
今回、参加者のみなさんとやりとりしながら「香り」の可能性やすばらしさに気づくことができました。ひとくちに「爽やか」「穏やか」「明るい」「華やか」などと言っても、そのなかには無限に要素があって、自分がなりたい姿はいろんな要素が含まれているはずなんです。それをばちっとフォーカスして表現するってとても難しい。でもそれが香りというもので例えていくと、足りない要素がちゃんと言語化できるんです。自己分析を頭のなかで考えて、言語とだけ向き合ってうんうん考えてきたらこういう微調整って難しいと思うんですよね。それが香りで例えられた瞬間に、「華やかっていったって、なりたいのはここまで華やか一辺倒じゃないよね?」みたいな気づきがあるんです。「もうちょっと〇〇な感じが欲しい」は今回のようなテーマがあった場合は、そのまま自分が自分に求めている要素に置き換えられてしまうはずです。
香りの力をあらためて知る
私はワークショップのレクチャーをする側ですが、前回もそうですが、いつも参加者のみなさんとコミュニケーションすることで、あらたな気づきがたくさんあって、さらに香りを好きになってしまうんです。ワークショップは準備も大変だし、集客も大変だし…という思いもありましたが、あまりに楽しく、気づきが大きく、やはり定期的に開催していきたいなとあらためて思いました。

見える世界の解像度があがる
今回、この香りを媒介することで言語化が簡単になる、ということが私にとっては大きな発見であり、気づきでした。香りを通して世界をみると、見えている世界の解像度がぐぐっとあがっていくのだと実感したんです。今回のワークショップでは、対象は「自分」であり、自分の今の姿となりたい姿の解像度をあげるという過程でしたが、これは対象を「他者」にすることもできるし「モノ」にもできるし、所属している会社やコミュニティ、部署やチームにもできると思ったんです。と考えれば、自己理解、他者理解、相互理解の役にも立つし、チームビルディングにもなる、会社のブランディングにもつなげられるし、商品のブランディングにも使える。見えてる世界の解像度をあげる助けに香りは相当応用できると思うんですよね。
香りってすばらしいよね
結果、私が心から感じているのが、これです。香りってすばらしい。可能性がいっぱいあるなって。私がうまくまだ使いこなせていないだけで、香りを使ってできることはこの世界にはきっとたくさんある。このすばらしさをちゃんと伝えていきたいし、最大限活用して人の力になれることを見つけ出して行動にうつしていきたい。そうあらためて思わせてもらいました。

そしてなにより香りで人ととるコミュニケーションは楽しい
ワークショップで久しぶりにレクチャーをして、とってもとっても楽しかったんですよね。香りを通して人が気づいたり変わったり、笑顔になっていくのをまざまざと見せてもらって、私には信じられないくらいの幸福感がありました。私がこれまで仕事で最も喜びを感じてきたことの多くが「人の変化に立ち会う」ということでした。参加してくれた方のためになるというのは大前提ですが、仕事の喜びをダイレクトにそれを感じられる、ワークショップのようなことは、自分のためにも開催していきたいなと思いました。
香りのすばらしさを伝えるためになにができるか
今回もワークショップの開催にあたってたくさんの方が協力したり応援したりしてくれました。支えてくれる方の存在に、本当に心から感謝してます。本当にありがとうございました。香りを使ってなにができるのか、どんな形で社会に還元して貢献していけるのか、またいろいろ考えて試行錯誤しながら、挑戦していきたいなと思います。ワークショップに参加してくれたみなさんに生活に少しでもよい影響があったらいいなを願いつつ、また次の活動につなげていきたいと思います。たくさんの力をもらったワークショップでした!ありがとうございました。
