可愛い人間になりたい

「いま、ここ」と真摯に向き合って生きる。
最近読んだ本にそのことの大切さが説かれていた。

それにはすごく納得したし、人は、今と此処しか生きられないって強く感じさせられた。
わたしは過去にも未来にも生きていない。

「いま、ここ」を大切にできないわたしは、可愛がってくれた先輩の「できること増えたでしょう」という言葉に「できるようになったこと、ないです。」と返した。なんて可愛くないんだろうな。

今に真剣になれずに、此処を見ない生き方は、最高にダサい生き方だと思った。
過去に縋って、未来に期待だけして、何もしない。隣の芝は青いかもしれないし、前後のもつものはキラキラした宝物のように見えるかもしれない。
けど、そんなふうに人のことばかり見て、自分を大切にしない、大切にできない生き方は、もったいないって、気がついた。

同じ本に、人生は点の連続で、線のように見えるのは点が連続しているからだって、書かれていた。
未来は私が描く、というよりも、小さいころに、どのタイルを踏むか、黒線か、白線か、それとも点字ブロックか、ちょんちょんちょんって飛びながら進んだ、そんな感じがずっと続いてるものなのかもって思った。

「いま、ここ」を大切にして、嬉しい言葉にありがとうって、できるようになったことを見て、できないことはこの先どうしてこうって考えて、自分のことを受け入れてあげられる可愛い人間になりたいって強く思う。