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【イベントレポ】マーケティングトレースWORK SHOP

2月23日にシーライクスのマーケティングトレースに参加してきました。3時間のワークショップの中で、全員で1つの企業をフレームワークを行い、その後各自で好きな企業のトレースをするという、ボリューム満点の内容でした。

そもそもマーケティング自体が、私の人生ではかなり縁遠い位置にあったのに、今回なぜ参加しようと思ったのか。ライター志望であることをコーチングで話していた時、コーチの方に「マーケティングトレース出てみると面白いし、ライターやるのに役立つよ」と教えていただいたから。

そんな単純な理由でしたが、参加してみてとても有意義だったので、簡単ですが記憶が新鮮なうちにまとめておこうと思います。


講師は黒澤友貴さん。ABCクッキングスタジオに通っていらっしゃるというギャップがなんだかかわいい…

最近、マーケティングトレースの本を出版されたそうです。


フレームワーク

マーケティングトレースとは簡単にいうと、以下の3ステップで仮説を立てていきます。

1、テーマ企業を決める(発見)
2、フレームワークで分析する(分析)
3、自分がCMOだったらを考える(仮説)

ポイントは、①いつもより視座を上げて考える、②定量・定性を往復しながら考える、③フレームワークはSTP/4Pは必須で、他はできるところから進める、です。

分析するときは企業が出している、ビジョンや会社概要、IR情報、プレスリリースなど情報源のしっかりしたものを見るようにします。競合の情報と照らし合わせる必要もありますね。


6curry

まずは全員で6curryについてトレースをしました。

私は初めて知った企業さんなのですが、ビジュアルがすごくかっこいいです。プロモーションツールがSNSというのも最近の企業っぽいなぁ、と。完全紹介制で顧客を増やしているところも斬新。見方によっては閉じられたプロモーションで、顧客があまり増えないのではないか、とも思うけれど、一方で口コミが口コミを呼ぶので大きなプロモーションになっています。

更に、顧客は自分にとって信頼のある人を連れてきてくれるのだから、新規顧客の人物像も保証されている、一石二鳥な方法。

もっと調べていくと、「カレー」というみんなが好きな食材をコアにして、ワークショップやコミュニティを得られる新しいモデル。そこで完全紹介制のシステムが、コミュニティの価値を更に上げる要素になっています。

ターゲットは20~30代の働く男女。つながることや情報を得ることが好きな行動特性があると分析しました。

そしてたどり着いた、仮説(自分がCMOだったら?)は、

40代以上の年齢層にアプローチする。例えば、思春期の難しい時期のお子さんを持つ親世代が集まって、情報を共有できるようなコミュニティを作る。

比較的若い年代がターゲットになっているので、次に狙うのは働き盛りで収入もある、それより上の世代。つながりたいと思っている人はいるはずで、老若男女が好きなカレーを食べながらスナックのママみたいな人がいるといいんじゃないかなぁと思いました。(最後は私の主観も含まれています)

仮説を立てただけなので、きっとここからは顧客や市場に出て検証が必要となりますが、一旦ここまで。

休憩を挟んでからは、自分の選んだ企業さんのトレースをしました。


STAUB

私はツヴィリング・ヘンケルスグループの、1ブランドをトレースしました。プロも認めるSTAUB(ストウブ)です。

STAUBは1974年、フランスの誇る三ツ星シェフのポール・ボキューズらとの共同開発で生まれた。当初プロ向けに開発され、多くのレストランで利用されてきた。現在では、ヨーロッパをはじめ、日本、韓国、アメリカなど世界50カ国に輸出され、一般の家庭でも広く愛用されている。(wikipediaより)

私も2つお鍋を持っていて、特にお米が簡単においしく炊けるので、炊飯器は買いませんでした。競合はもちろん、ル・クルーゼやシャスール、最近ではバーミキュラの勢いもすごいです。

フレームワークを通して分析をした結果、成功要因を3つ考えました。

①ル・クルーゼはカラフルで形が可愛いのに対し、STAUBは武骨でかっこいい。→性別を問わず使える。
②プロも使う本格ツール。その生の声を発信することで、普段の料理がワンランク上の仕上がりになると思える。
③鋳物の特性上、重たくて高価だが、それゆえに高密封で素材のおいしさを引き出せることを、クッキングスタジオや百貨店のデモンストレーションで体感できる。→デメリットをメリットに変える

ここから、下記の仮説(自分がCMOだったら)が立ちました。

重たくて高価なために、高齢層へ広がらない。→販路拡大の余地あり。同じ年齢層ユーザーの声を発信する。

HPで紹介されているユーザーの声はプロがほとんど。インスタグラムでハッシュタグ検索しても、若い年代が多い印象。そこに、例えば着物に割烹着姿の方がいる年配の女性が入ってくると、「重くて洗うの大変そうだけど、同じくらいの年齢の方も使っているし、私にも使えるかもしれない…」と、ハードルも下がるのかなぁ…なんて思いました。


まとめ

フレームワークができたら、アウトプットします。#マーケティングトレースをつけてTwitterやnoteで発信して、フィードバックをもえたら改善していきます。小さく始めて徐々に負荷をかけるようにするといいそうです。継続して取り組み、戦略の引き出しを増やすマーケティングの筋トレをしましょう。「言語化することが大事」と黒澤さんはおっしゃっていました。

初心者の私でも気づきがあって楽しかったので、ほかの企業でもトレースやってみたいと思いました。ここまでこれたので、最後にワークの成果をアップします。

あと3週間でシーライクス卒業なので、最後のイベントだと思いますが、今までで一番頭使いました(笑)楽しかったです。


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