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満月の夜に、自分を愛でる

目立つのは気がひけるけど、気にはしてもらいたい私

周りと同じであることに安心感を覚えるのに、周りと一緒だなんてまっぴらごめんとも思う私

一人で過ごす自由な時間が大好きでありながら、大勢で楽しそうに騒いでいる人たちをみると、輪の中に入りたい衝動に駆られる私

私の中には、そんな相反するわたしが存在している

よく「〇〇を一言で表すと…」という表現を耳にするが、

自分という生き物を、一言で説明することは難しい

自分を一単語で表したいなどとは、思っていない自分もいるように思う

そんなに単純でもないし、単純でありたくもない

呆れかえるほど自己肯定感の低い私の中にも、どこから湧いて出たかわからない自信が確かに鎮座している

わたし、わたし、わたし、わたし、わたし、わたし

人と比べたらきりがないから、私はわたしとわたしを比較する


嫌なことは嫌と言えるようになったわたし

やる気の出ないときは、何もしないことを自分に許せるようになったわたし

前より少し、人の好意を素直に受け取ることが出来るようになったわたし

自分を優先できるようになったわたし

どんな感情も、素直に表現して良いんだと思えるようになったわたし

自分の好きなことを、前よりたくさん思いつくようになったわたし

休息を取ることの大切さに気づくことが出来たわたし


私が本来の自分に戻っていく旅路

あっちにもこっちにもすごい人がいて、
よそ見すると見失いそうな自分に声をかける

わたしはわたし

これは意識を自分に戻す、
おまじないの言葉

誰かの価値基準の上に成り立つ「良い人生」ではなくて、唯一無二の「自分の生きたい人生」へ思いを馳せる

外側はいつだって騒がしいけれど、内側は自分で整えることが出来る

他人はコントロール出来ないけれど、私は幸せを選択することができる

自分が自分を信じてあげれば良い

春めいた穏やかな日差しと、その陽気を全身で感じていると、未来の自分がこちらに微笑んでいる気がした


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