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子のことばたち5


紡ぎたい言葉も残しておきたいエピソードも次々溢れるけれど、かたちにまとめて記すことが出来なくて時間が開きがち。書けるペースで残しておこう。と毎度決意してまた先延ばしに。

2歳9ヶ月。いつのまに大きくなっていたのかしらと驚きの連続。

子が寝静まってから片付けをしていて、少し物音をたてていたら、ムクっと起き上がり「なにしてんの?」と一言。はっきりしゃべるものだから思わず笑ってしまう。
(これは余談だけれど、介護の仕事をしている時。認知症のが夜中や朝方寝起きのふとした時に、日中の朦朧とした雰囲気とは違うクリアな会話や思考をしている場面に出会うことが度々あった。子に対しても似たものを感じていて、昼寝明けや目覚めの良い早朝寝起き、はっきりとさらさらとお喋りすることがある。その時は表情もなんだかすっきりとしている。寝ているあいだに、別の世界にいっていたのかしら?と思わされる)

車で走り、わたしがよく道を間違えるので「まま、Uターンするの?まちがえちゃったの?」と後ろのチャイルドシートから尋ねられる。保育園駐車場の満車待ちをすると「くるま、いっぱいだった?待ってよっか」と、状況をよくみて理解しているから感心する。

記憶力(短期、長期ともに)もびっくりなもので。空間把握の能力も合わさり、道路を示し「あっち、おうどんやさんあるね。行こうか。」と。「おいしいもの、食べ行こう」と。道や建物をよく覚えている。

地元のことばに馴染んでて「髪切ったと?」「〇〇したと?」「お料理しようと?」「ぱぱもお仕事しよる?」と自然なもの。

言葉遊びのようにもかんじたのは、あるとないが対義語なことを理解しているので、「痛くない?」と尋ねれば「痛くある」と真顔。
「大丈夫?」と尋ねると「大丈夫ある」「大丈夫ない」と使い分ける。

オリジナル語はいつまで聞けるかなあと訂正せずに聞いている。「ひさぶりだねー」と久しぶりは何度も言い切らず。数字は勉強したわけではなく、数え歌から学んでいるようで、「いち、に、さん、ごー、ななー
はち、さん、きゅー」とランダムなのもきっと今だけ。

相変わらずお歌が好きで、大好きな自転車ではチャイルドシートでずっと歌っている。ひとり遊びながらも気付くと歌い、季節を感じ、日本の土地を感じているのかなあと。

ヤルヤル期らしく、口調が強くなることもしばしば。自分でやりたかったことを主張する時は「〇〇がするっていってるよ!」。今していることを中断したくなくて、終わったら行くよの意味で「これ、してからっていってるよ!」と。この口調はすっかりわたしが子を促す時に言っているままだから面白いやら反省させられるやら。

わたしもパートナーも、仕事柄なのか性分なのか体にがたがきていてしょっちゅうあちこち痛がり、よくないなと思いつつ疲れた様子を見せてしまう。子が大好きなぬいぐるみと遊ぶ時に、座布団に寝かせ、ハンドタオルを何枚も重ねて長いタオルを掛けて「くまくま、腰が痛いの」と教えてくれる。このハンドタオルを掛けると治るらしい。「治ったよ。ままもしてあげる、ねんねして」と寝かされる。どこかが痛い時は「おてあて」と手を当ててくれる。ほんと子のパワーはすごいなあと。そして「〇〇疲れちゃったの」って、言われた時には、気をつけなければと焦る。疲れたのポジティブ変換を意識しようと、パートナーと話し合う。

子に振り回されて助けられて救われて。毎日を生きている。

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