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「ADHDだから出来ない」は許されないインナーナショナルスクール

マレーシアで3人の子を育てている美帆です。


障害名をアクセサリのように使うな
そんな衝撃的な言葉から始まるツイッターを見かけました。

「ADHDだから頑張っても出来ないことがあるんです」

「ADHDだから仕方ないんです」

そんな言い訳をするな、と。


まさしく、日本にいた頃の長男です。



長男は18歳。マレーシアにあるブリティッシュ系のインターナショナルスクールに通っています。
彼は小学2年生の時にADHDの診断を受けました。

中学2年まで日本式の教育を受けた彼の口癖は

「出来ないんだから仕方ない。だって俺はADHDだから」

でした。

マレーシアに来て6年数カ月。
インターナショナルスクールに入って5年数カ月。

過去記事でも書きましたが、今彼は
俺はナチュラル・ボーン・天才。まだ本気出してないだけ」
と思っている節があります。


日本にいた頃と180度違います。


平均点が70点で、0点しか取れない。

努力はしてる。
勉強時間は、多分多い。

人より多くの勉強をしてるのに頑張っても0点が5点になる程度。

「どうせ出来ない」

だんだん、努力もしなくなってきたように親の目からも見えていました。


その彼が、今は自分のことを
ナチュラル・ボーン・天才
と思っているのです。

まだ努力してない、もしくは実を結んでないだけで、俺はやれば出来る、と。


長男が変わったのは、今通っている学校のおかげです。

「ADHDだから○○は出来ない、やりたくない」
そんな息子にかけられた言葉。

No excuse.(言い訳は許さない)

でした。

ただ、そこで無闇に書き取り練習をさせられたわけではありません。

「『出来ない』『やらない』では社会に出たら困るよ」

至極当たり前のことを言い、
「出来ないのはやり方の問題じゃないかな?」
「テスト時間は集中力が保たないなら、途中で水を飲んだり一息入れたらどうかな」
「授業中に集中力が切れたら『水を飲んできます』と先生に断って、廊下で水を飲んでみたらどうかな」
そう提案して
「どうすれば課題を達成できるのか」
長男と考えてくれたのです。

テストは私が知らないうちに追加時間が設けられていました。

周りの環境で集中が途切れるのでは、と個室受験になっていました。

今彼は
「出来てないのはまだ実を結んでないだけ。自分なりのやり方が見つけられてないだけ。

俺はやれば出来る

自信ある表情で言い切るまでになりました。
そして実際に、学業面でも飛躍的に伸びたのです。
日本で受けた模試の偏差値35。
インターナショナルスクール初年度と2年目で、ある教科で優秀な成績を修めて表彰されるまでに。
なおこの学校は進学校です。

件のツイッターに関して、
私の感想は「言い方は厳しく感じるけど、正論」です。


無闇に書き取り練習をさせられたり
「ADHDだから君が出来ないのは君のせいじゃないんだ。出来ないのは仕方ないんだよ」
と「出来ない呪い」を学生時代にかけられてしまった大人や現役の子どもたちには厳しく感じてしまうかもしれません。

あなたは「自分なりのやり方」を見つけてないだけなのに、「自分なりのやり方の見つけ方」を提案してもらえなかっただけなのです。

落ち込む必要も理解されないと思う必要もありません。

「ADHDだから出来ない。仕方ない」が許されないインターナショナルスクールは、厳しいわけではありません。
出来ないことを出来るようにするやり方を教えてくれるだけです。

#ADHD #海外留学 #マレーシア #インターナショナルスクール

ここまで読んでくださりありがとうございます。