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絶望してインド


なぜ突然、人生2度目のインドに行く決断をしたのか?
答えはもうタイトルのまま。逃げだろうが何でもいい。私はインドへ旅立つ。

1度目の体験記はこちら
https://note.com/mihowakame/n/n780b394c1097?sub_rt=share_

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私は、今年2度3度ほど生きることに絶望して危ない橋を渡りかけました。正確には落ちかけたというか。ギリギリ落ちずに済んだというか。

「死にたい」わけではないのに、生きているのが苦しすぎて頭がおかしくなり、冷静な思考も判断もできなくなりました。それは恐ろしい事です。思考が止められず、自暴自棄を繰り返し、パートナーに手を握って背中をさすってもらえるまで暴れまくるという状況でした。

私は、今年赤ちゃんを亡くしました。産む予定でいたし、つわりもひどかったしお腹も張っててヒトとしての存在を自分の体で感じていたので。その出来事は、とてもショックで毎晩毎晩泣きました。喪失感というのかな、祖父母を亡くした時とはまた違う悲しみと、赤ちゃんを助けられなかった無力感で自分を責めるようになりました。考えなくても突然、悲しみの落とし穴に突き落とされるような感覚が続いて不眠になり、パートナーへの失望感なども合わさり、どんどん悲しみと怒りに支配されてコントロールが効かなくなりました。

病院へ行くと、それは「産後うつ」でした。いまもまだ、その症状の波はユラユラと漂い、時に頭からザバーと被さってくる感覚の中でオドオドしながらなんとか外では普通ぽいふりして生きてる状態です。

本題に戻します。
私がインドに行く理由は、「自身の中に沸き起こる悲しみを振り切るため」です。
南インドのマイソールという、アシュタンガヨガの発祥の地で、シャラと呼ばれるヨガ道場、いわばスクールと寮に入り心身のヨガ修行をしてきます!三食ベジ、朝から晩までヨガ修行!
しかも!高校生の息子を連れて!笑
「インド ヨガ留学 親子 」でググったけど、うちみたいな事する記事は見つけられなかった笑!
なんというアラ治療でレアな体験。
自分でも正直ビックリしてます!

感謝のことで言えば、
今年、私が体調不安定な時には、友人をはじめ、snsなどを通して知り合った方、パートナー含め家族もだし、私を助けてくれる人はたくさんいて、話を聞いてくれたり、家に来てくれたり家事をサポートしてくれたり、遊びやご飯に連れ出してくれたり、心をほぐすためのヒーリングをしてくれたり、返せないほどのdmをもらったりと。本当に本当に本当にたくさんの支えがあり、ギリギリセーフで今この呼吸ができています。それは間違いない事実で、とても感謝しています!

だけど、どうしてもね。私の中で湧き上がってくる悲しみや怒りとかの感情を、自分で扱いきれないのです。これが心の病気なんだなと知りました。皆んながしてくれるのは【対処療法】として、傷や病気の【手あて】なんだと解釈してて。人に話を聞いてもらうことで、悩みが落ち着くような【傾聴】という手段がケアの一つであることも知ってる。割合でいうと、女性は人と話す事で、回復していく傾向にあることが多いらしい。私もたくさん話は聞いてもらった。

だけど、私の場合はもともとが「人に自分の話をすることが苦手」で、話すほどに苦しくなってしまう自分がいることに気づきました。周りに心配や迷惑をかけてしまうので、ますます消えたくなって「助けて欲しい」が言えなくなってしまいました。

私に必要なのはおそらく【根本治療】で、原因を取り去り、自分を変える、強くアップデートさせることなんだと思った。これから未来で起きるかもしれない【不運な出来事】のたびに毎回揺らぎたくない。

悲しくも、私は東日本大震災で被災しており、その時も逃げて津波から助かったり、原発事故で避難することになったり、シングルマザーになったりと心が削られる経験があり複雑性PTSDと診断されているからなおさらだと思う。


話を戻して、アシュタンガ。
アシュタンガヨガを練習する、アシュタンギーニはマイソールの地を目指すと言われています。レゲエやるならジャマイカ行くのと同じ感じだと思う。
私は、アシュタンガをはじめて4年ほどでまだまだ初級なのでいつかは行ってみたいなーぐらいに思っていました。

ある日、友人が経営する映画館、土間シネマでタイトル「薬の神じゃない!」という、インドから薬を密輸するアクションコメディドラマな映画を見てました。煙たいインドのシーンが映るたびに、昔行ったインドを思い出しては友人と談笑しました。

その夜のこと、スーパームーンなる満月を眺めていた所、頭に「インドで修行してこようか?」と浮かんだのです。

すぐにチケットを調べ、翌日には息子に告げました。
「ねぇ?インドに行かない?」
「え?インド?カレーだよね?好きだしいいよ」
私のいつもの無茶苦茶な発言に驚くこともなく、冷静に対応してくれる息子と、アシュタンガヨガの道場にヨガ留学してくることが決まったわけです。

つづく




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