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空也上人は道重さゆみ。

こんにちは、仏像が好きすぎて仏像に近づくべく日々精進しているアイドル、みほとけです。

6月の中旬に、3日間京都に遠征していろんな仏像・お寺に巡り合って来たの感想と考察。(みほとけの超絶独断と偏見と妄想による解説)

その1 六波羅蜜寺の空也上人

祇園の横っちょにある六波羅蜜寺
歴史の資料集に引っ張りだこの「空也上人」がいるお寺です。
(((みほとけがいっっちばん好きな仏像さん)))

他にも、国宝や重文の仏像がたくさんいます。
が、今日はこのお方に密着してゆきましょう。

一緒に見仏してくださるのはこの方

京都で噺家さん、語りべパフォーマーとして活躍される
空果梨(うっかり)堂 満茶乃(まさの)さん 
素敵なお着物でしょう!
関西TV「怪談グランプリ」に出演されてたり、お寺で昔話を語ってくれたり、お能をやったり、多才なお方で、仏像にも造詣が深いんです!
満茶乃さんInstagram:https://www.instagram.com/masa_noh/

一緒に巡ってゆきますよ〜^^

さて、
空也証人の造形の特徴は何と言っても
口から出てる6体の仏像。

「南無阿弥陀仏」と唱えられた言葉がそのまま一文字づつ仏様の形になってしまったんです。


こんなとんでも伝説!昔の人、ふざけすぎでしょ!
と、初めてこの仏像を知った時の印象はありますが、この造形にはいろんな秘密が隠されているんです(みほとけ調べ)

本堂にお参りして、裏手の宝物館へ、、、

さあ!ご対面!

第一印象「小柄な人だな〜」

身長117cm。

この絶妙な小ささ。
小さくしようとしたらもっと小さくできたはずだし、何かのお厨子に入っている感じもない。
当時の平均身長からいったら、この身長は不思議ではない?

等身大なんじゃないか?
そうに違いない!!!(と思い込む私たち)

(調べたら当時の平均身長は160cmくらいあるらしいです。なので、等身大説は、あくまでみほとけの妄想。。。
それは一旦さておき、としておきます。はい。)

み「体の大きさがこれぐらい、このまま9世紀の京都の街を動いてい他のか。。。」
満「そうかもしれんねぇ。。。」

私たちの脳内には、当時の京都の荒れた街並みを歩く彼の姿が、ぐんぐん浮かんできます、、、

さ、脳内がすっかり平安時代の京都になった我々です。


とってもいい声だった!

実際に動いていたとはいえ、口から仏像が出ていたのはさすがにデフォでしょう。
その理由は?

満茶乃「ええ声やったに違いないな。」

ンンン〜!

確かに!満茶乃さん!いいこと言う!!

それは美声!
歌(お経)も上手だったんでしょう。
言葉が仏様に見えてしまうくらい、尊かった。
イケボ。

で、きっと、言葉の一つ一つに気持ちがめっちゃ乗っかってたはずです。
空也さんの言葉の力。言霊。

空也さんは病気が流行り荒れた京都をの人々を癒すために、自分で十一面観音像を掘って持ち運び、梅こんぶ茶とお経を街の人に届けるべく、その足を動かし続けた伝説が残る、そんな方。

苦労している人や行動力のある人が言葉の力を持ってるのは、今身の回りでも感じることです。

その最たるものだったのかもしれないです、空也さんは。

言霊の宿った美声。それを可視化した、ということなんですね。


ダンスがかっこよかったに違いない!
踊念仏の発祥も空也さんと言われています。

貴族文化だった仏教を庶民に広めるために、体を使って表現したのでしょうか。
それが魅力的だったから、民衆は虜になった。

つまり
相当ダンス上手かったってことだ!

歌うま×ダンス上手

これで一世風靡。
人々の心を癒して、ありがたい存在として崇められた。
大アイドル。
一時代を築いた。
道重さゆみさんだ。
これはもう、道重さゆみさんだ。
今、道重さゆみさんの口から、仏像さまが出ているように見えている方々はたくさんいられるんじゃないだろうか、、、?(小声)


眼力の秘密
実物を見るまで知らなかったのですが、空也証人は”玉眼”の持ち主でした。

玉眼とは、仏像の目を作るときの技法の一つで
顔の内側から、目玉に当たる部分をガラスではめ込むとゆう技です。
目玉の輝きや艶めき、色味が再現されるので、仏像が一気に生々しく宿すことになります。

これ、写真で何度も見てきた空也さんで下が、初めて知ったことでした。

顎を上げて、虚空を見つめる儚げな表情で、薄眼を閉じているから。まっすぐじゃ見えない。

左頬の、下から、見上げて、ある角度に行くと、目元が

『『『キラッ』』』

光るんです!!

み「ああああ、光ったああああ」
満「ほんまや!!!!」
み「下から見つめられすぎて、嫌になったのでしょうか、、、」
満「そうやろか・・・(冷静)」

仏像自体は薄眼しか開けていないのに、その中に仕込む玉眼。

「空也さんの持っていた、目の鋭さは、こうじゃなきゃ、いけないんだあああ」

と言うような製作者様の声が聞こえてきます。



キッラっが見えるポジションに、立って、離れて、立って、離れて、

キラッ、、「おおお」、、、キラッ、、、「おおお」、、、

を繰り返すみほとけ。

何度もやっいるとね、泣いてるように感じるんです。
誰のために泣いているんだろうか。
非常にエモいです。

右頬の顔
左頬側から見ると、虚空を見つめる感じですが
逆サイドから見て見ると

「とっても、苦しそう」という印象。

『大切な人のために思いを伝えたくて心の中から思いを叫んでるんだけど、うまく届かなくて、それでも届け、届け、届け、届けええええええ!!!』

てゆうお顔でした。

なんだこの左右のギャップは。

本当はもっといろんな表情があったけど仏師さんは、泣く泣く空也さんの慈悲深さを表す2面の表情を再現したのでしょう。
笑顔もかわい、歌った時の真剣な顔もたまらん。
道重さゆみさんだ。(佐藤優樹ちゃん説も浮かびました)


話は戻るけど、こう思うと、京都で念仏を唱えて回った空也さんは、
街の人々のために、「俺はやる!」
と使命感を持ったヒーロー


歌とダンスを武器に街を平和にする。。。歌とダンスを武器に街を平和にする。。。



そんな大アイドルの元祖のような方でした。




ちなみに、脇に持っている杖がジビエ〜な印象を受けますが
その印象の通り、これは鹿の角です。

仲良かった鹿が武士に殺されてしまい、
それを悼んで、肌身話さず持ち歩くようになったらしいです。



最後に空也上人になりきった私。

では、これにて。

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