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ステイホーム期間後の自殺者の推移と相変わらず高い男女差

いつも耳の痛いことを発信して下さる木下さんのこの記事がずっと気になっていたのと、自治体の目的である、住民の福祉(幸せ・豊かさ)の向上について、「幸せとは何か」を掘り下げる必要がありましたので、統計をチェックしてみることにしました。日本は令和元年ですと約2万人が亡くなっていて、世界的に見ても自殺者が多い国と言われています。

コロナ禍の状況では、家庭内では、虐待やDVが増えそうな期間で、実際深刻な声も届いていたので、心配していました。しかし、全体としてステイホーム期間の全数は減っていることが分かりました。

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出典は警視庁Webサイトです。

これがテレワークにより対人関係のストレスが減ったことによる影響なのか、危機が迫った時には一時的には自殺率が低下するという話もあるようなので(戦時中などでもみられる現象らしい)断言はできません。しかし今後R2の年次統計が出た時に被雇用者・勤め人(経済・生活問題/勤務問題)が明らかに減っていたら(下表の赤枠の部分です。これはR1のデータですが)、仮説の確からしさが増すと思います。

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年次推移をみると、H22年から自殺者総数は減少しているものの、男女比は相変わらず大きく男性は女性の2.3倍と高いですね。先日、某対談で「男性陣は本音を言わない」「女性は自分の意見を空気読まずモノを言う」という話がありましたが、男性陣は大分我慢しているのかもしれませんね。。

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原因・動機別のデータをみると「経済・生活問題」「勤務問題」については、大分男女差が大きい。

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例えば自殺者のうち「被雇用者・勤め人」の男女比が(男)5,293/(女)1249= 約4.2倍に対し、「経済・生活問題」は(男)1084人/(女)89人 = 約12.2倍、「勤務問題」は(男)1,413/(女)183=約7.7倍です。

無職者に至っては、(男)6,547/(女)4,747=約1.4倍で比較的差が無いのに対し、「経済・生活問題」では(男)1220/(女)281=約4.3倍。


一方で、男性0の「主婦(このカテゴリ名もどうかと思いますが・・)」の動機を見ると、家庭問題・健康問題に偏っていることが分かります。

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家庭問題はDV関係が頭に浮かびます。

原因・動機別自殺者数を男女別割合を出してみました。悲しいくらいに偏っていますね。

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