#01高校情報科の授業で初めてPython(パイソン)というプログラミング言語に取り組む 第1回
10月に入り、後期が始まった。
予定表を確認すると、15回くらい授業できそうだ。
新型コロナウイルス感染症やインフルエンザで学級閉鎖などないことを祈っている。
後期からは私自身が初めてのことに挑戦することにした。
プログラミングの授業は今までもしていたのだが、Python(パイソン)というプログラミング言語を教えることにしたのだ。
目的
2022年度から高校の情報科でプログラミング学習が必修化される。
文部科学省の高等学校情報科「情報Ⅰ」教員研修用教材(本編)にはPython(パイソン)が取り上げられている。
私自身は、Python(パイソン)というプログラミング言語を扱うようになって約1年だ。
授業で生徒に教えるのは今年が初めてで、不安もある。
環境も整っていないし、さまざまなエラーに対処できるか未知数だ。
それでも試行錯誤しながら、後期はPython(パイソン)に取り組むことにした。
その記録をnoteに残しておきたい。
これからPython(パイソン)を学ぶ方の参考になれば幸いです。
経緯
高校の情報の教科書は「社会と情報」と「情報の科学」がある。
「情報の科学」の教科書にはプログラミングが含まれていて、昨年までは初学者向けプログラミング学習環境のPENを学んでいた。
今年度からデータサイエンスも学ぶことになり、プログラミングをするならPython(パイソン)と思うに至った。
テキスト
テキストは、高校の授業用に市販されたPython(パイソン)のテキストを見つけられなかったので、大型書店で一般向けの書籍を読み比べて、担当の先生と相談して、この本に決めた。
表紙にも書かれているが、全くの初心者がゲームづくりや機械学習まで学べる。
サンプルプログラムをダウンロードすることもできるので、動作確認もしやすい。
自分で一通りやってみて、他の言語に比べてプログラミングの行数が少なくて済むし、エラーになってもデバッグしやすいと感じた。
環境
できることならテキストの通りにPythonをインストールしたかったのだが、私には勤務校のパソコン教室に新しいソフトをインストールする権限がない。
権限を持っていらっしゃる先生にお願いはしたものの、多忙で時間がとれない。
勤務校のパソコンのブラウザにGoogle Chromeが入っていれば、
Colaboratoryが使えるのだが、ブラウザはInternet Explorerしか入っていない。
Paiza.ioというオンライン上でプログラミングができるツールを利用することにした。
勤務校のパソコンでは、ひらがな漢字など2バイト文字を入力すると、反応がとても遅くなるので、英数字だけを使うことにした。
Python(パイソン)が人気の理由
「ゼロからやさしくはじめるPython入門」には人気の理由が5つ挙げられている。
①人工知能ブームを支えている
機械学習のライブラリが充実しているそうだ。
②初心者に優しい
他人の書いたプログラムが読みやすい。
③生産性が高い
プログラムがシンプルで短く、改良もしやすい。
④汎用性が高い
Webアプリケーションからデスクトップアプリ、バッチ処理、ゲーム、IoT、ロボット、科学計算、人工知能、機械学習とさまざまな用途のアプリを作ることができる。
⑤オープンソースでマルチプラットフォーム対応
Python自体を無料で利用できる。
Windows/macOS/LinuxなどさまざまなOSやプラットフォームで動作させることができる。
学習内容
「ゼロからやさしくはじめるPython入門」に沿って、Paiza.ioでできることを確認した。
Helloと表示させ、「こんにちは」を飛ばして「Bonjour」と表示させた。
四則演算、実数の割り算、整数の割り算、剰余、累乗などを確かめた。
最後の123の300乗はとても大きな数で何と読むのか分からないくらいの数になる。生徒たちはこんな大きな数も扱えることに驚いていた。
40人のクラスで、2~3人は動作が不安定になってしまったが、生徒たちは、「楽勝!」と笑顔だった。
プログラミングに親しみ、楽しいと思わせられたようだ。
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