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【読み聞かせ】「1-2-3 peas」数を数えたくなる洋書絵本

「1-2-3 peas」ってどんな本?

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洋書絵本に高い確率で登場する食べ物、それはpeas

peasはgreensmallroundbeans
つまりグリンピースのこと。
本日紹介する絵本は、そんなpeasが主人公です。

The Peas Series(Keith Baker著)はアメリカで乳幼児向けに出版された絵本で、全部で5作あります。その中から本日は数え方の本「1-2-3 peas」をご紹介します。

とっても可愛い、手足が生えたpeas。
初めは1人だったのが、2人、3人…と100人まで増えていきます。数字ごとに違うアクティビティをしているので、そのアクティビティにまつわるモノの名前や動詞もたくさん覚えられます。例えば…

ONE pea searching -  look, look, look
TWO peas fishing - hook, hook, hook

このほかにも、ダンスしたり、競争したり、家を建てたり…日常生活で使える表現が沢山出てきます。すべての文は、同じ表現パターンに沿って書かれていますので読みやすいです。

小さい数のうちは、子どもは大きな反応を見せないかもしれません。小学校低学年くらいだと目で見てすぐに数えられてしまうんですよね。この本では、11以上の一の位が1~9のもの(例えば21~29、31~39)は紹介されていません。つまり、1~10まで数えてきて、11かと思いきや一気に20に飛ぶんです。次は30、40…。

すると、さっきまでは何となくぼんやり話を聞いていた子どもが、突然ざわめき出す。そして、「本当に20あるの?」「50もないんじゃない」勝手に数え始めてくれるんですね。というのを繰り返していると、最終的には結構な回数を自発的に発話していることになります。

読み方のポイント① 考える力を育てる

数が多くなってくると、大人でも正確に数えるのが難しかったりします。そんな時は、子どもと一緒に良いやり方を考えてみてください

この時のポイントは提案方法です。大人が提案するのは「どうやったら数えられるかな?」というところまでどうやるのがいいのかは、子どもに考えて貰うと良いです。

例えば、左ページはわたし、右ページはママ。

例えば、全部数えると分からなくなるから、1から10を5回数えよう。

例えば、一人ずつ違う数え方をして、一番速かった方法を試してみよう。

当然ながら正解はありません子どもが決めた方法に、大人はただ協力するだけで良いと思います。数え終わった後に、上手くいったと思うか、もっとうまいやり方があったと思うかを一緒に考えてみるのも重要です。この時も、大人が正しいと思う答えに誘導しないことが大切です。

読み方のポイント② 英単語を調べて書き込む

本に書き込みたくない人はコピーを取っておくと良いかもしれません。別のノートに英単語と意味をメモしても、書いて終りになってしまうのでお勧めしません。

絵の中には色々なモノが登場します。名前を知らないモノも多いのではないでしょうか。そんな時は、是非辞書を活用してください

例えば、水やりの「じょうろ」の英単語が分からなかった場合…
① 辞書で英単語を調べる
② 絵の中に英単語を書き込む
※「じょうろ」は「watering can」と言います

ポイントは絵本の中に英単語だけ書き込むこと。日本語の意味と一致させる意味はありません。絵本の中に書き込むことによって、自分だけのpicture dictionaryが出来ます。

もし…
コピーを取るのも嫌だし、書き込むのも嫌だと言う方は、ノートを使いましょう。ただし、単語はトピック毎にまとめてください。関連語彙はまとめた方が効率よく覚えられます。

読み方のポイント③ スペルも一緒に覚える

英語で数を数えられる子は多いんですが、英語で書ける子は意外と少ないです。コミュニケーションを重視した英語教室から始めた子たちは特に、書きたがらない子が多いように思います。

そんな時に私は「漢字で1~10まで書ける人?」と尋ねます。小学生以上だと基本的には書ける子が多いですので、「当たり前じゃん」みたいな顔をされます。そこで「だったら英語も1~10まで書けて当たり前じゃない?」と返します。すると、(私の教えている子たちが素直なだけなのか)納得した顔で単語を書く練習をしてくれるようになります。

この絵本は大きなフォントでスペルも紹介してくれているので、指でなぞったりしながら音と一緒に覚えていくと良いと思います。


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