保育士業界への社会の眼差しの違和感

保育士。

子どもの命を守って、幼児期の感性や体力、社会性を存分に育んでくださる本当に素晴らしい職業。

心からそう思う。

私自身、働く母として、娘も息子も保育園には言葉にならないほど、お世話になった。保育園に預けられなければ、今のキャリアを歩んでこれなかったし、何より子育ての相談相手でもあり、家族以外で一緒に成長を喜んでくれる特別な存在だった。保育園に預けている親御さんとして、同意見の方も多いような気がしている。

一方、社会からの眼差しはどうだろう。

私が保育士を目指していた2016年に起こった”保育園落ちた、日本死ね”のニュース。保育園不足による待機児童問題が深刻化していたのは確か。言葉の威力というのか、破壊力というのか、衝撃が走ったことを今でも覚えている。

そこから浮き彫りになった、低賃金、重労働、人手不足という保育士の労働条件問題。ニュースで見るたびに、保育士業界への眼差しは、現実であるかもしれないが、働く保育士さんの気持ちになって考えてみると、どうも違和感を感じる。

子どもの未来を育むこんなに素晴らしい職業を全うする保育士業界に、暖かい眼差しが集まるような、エネルギーある業界にできないのだろうか。

2年間、現場で保育士(施設長)を経験させてもらった時、古い業界ではあるが、とてつもなく進化する可能性も感じるとることができた。

違和感は、きっと、変われる原動力が埋もれてる。

そんな気がしている。


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