保育士さん、自分を主語に向き合う時間ありますか?

子どもの命を守るミッション=一定の張り詰めた緊張感は常にある。
職務中も、むしろ休憩中も頭から離れないくらい、安全への意識を張り巡らせているはず。その上で、子どもの「見て!聞いて!」を全力で受け止めてあげる保育士。

体力的にもメンタル的にも本当にタフな仕事だが、プロの責任は絶対。

保育現場で働く人なれば、子ども主体に!という確固たる想いは、どなたも仕事の核となっているはず。なっていないと教育者ではないですよね。

でも、思うんです。

この業界、すごく真面目な方が多い分、自分自身の心を押し込めてしまっている人が多いのではないかと。

先日、保育士さんの話を聞かせていただいた時、”ずっとお家に帰っても、子どもたちのことを考えてしまう” ”子どもではなく、自分のことを主語として考えるのが申し訳ない、遠慮してしまう”という言葉を聞いて、ハッとした。

私自身、2児の育児に翻弄されていた時、コーチングを受けさせていただた時のことを思い出したのだ。「今何を目指したいか、何がしたいか、自分を主語にして話してみて」と言われた時、言葉が詰まって、ふっと涙が出てきた。「自分のこと考えていいんだな」という安堵感だった。

母と保育士はもちろん違うが、保育現場で働いていると、”自分を主語に”見つめる時間というのがなかなか取れない現実も知っている。

自分を大事に見つめ直す時間を持つことで、働く意義や喜びが大きくなったりする。自分を主語にして労う時間を持っていいんだよ、そう言ってあげられる存在が、必要だと思う。

少し話が変わるのだが、息子の保育園で、年度初旬に開催された保護者懇親会に親として参加させてもらい、すごく感動したことがあった。

今までの保護者懇親会経験から、まず、親に”子どものここが好き!”を紹介する…など、子ども軸の発表が多い気がしていて、その心積りをしていたのだが、その回は、予想外だった!

先生たちから、”なぜ保育士になったのか?のきっかけを一人一人お話します!という内容だった。保育に対しての熱量や、人柄、ストーリーが伝わり、親としても、安心感と共に、信頼感を覚えたのを記憶している。

自分を主語に、何がしたいか、どういう人を目指しているか?自分のどういうところが好きか?どういう時にリラックスできるか?

どこの社会でもそうだが、ここを追求できている人(=自己肯定感が高い)は、生き生きとしているいし、一層信頼感を得て、輝くような気がするんです。

5年後、10年後、保育業界で働く人は輝いてるでしょうか?

誇りに満ちて、働いているでしょうか。

子どもの大事な幼児期に、どんな背中を見せますか?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?