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ジェネラリストって何だろう

たけなか

これは フェンリル デザインとテクノロジー Advent Calendar 2021 20日目の記事です。

こんにちは。今年春にフェンリルに入社したUIデザイナーのたけなかです。
デザインと技術…というより思いっきりキャリアや働きかたに傾いた雑記となりますが、去年は読者として読んでいたこのnoteで、日々感じていることを書こうと思います。

即答できなかった、ひとつの問い

フェンリルへの採用面接時、そして入社時にマネージャー陣から聞かれたたくさんの質問の中で1つだけはっきりと答えられない問いがあった。
それは、「スペシャリストとジェネラリストどちらを目指しますか?」というもの。

私は特に「ゴリゴリに人をマネジメントしてプロジェクトを動かしていきたいぜ!」といった欲が薄く、組織やプロジェクトがどんな大きさであれずっと手は動かし続けていたいな、と思っていたので
「ん〜、スペシャリスト(=ずっとプレイヤーでいたいの意)よりですかね?」と曖昧な回答をしていた。

(後日談:弊社でいうスペシャリストはそのトピックだけで人を指導できる高い専門性をもった方を指すもので、生半可な気持ちでは目指せないものだと後から知りました。)

ジェネラリストも誰もがなれるわけでない

キャリアパスとしてはディレクターを志望しているので、後者に該当するらしいのだが、私個人としては心の底から「ジェネラリスト志望です!」と答えることにやはり躊躇する。日々接する会社の同僚たちも「デザインのプロフェッショナルだな」と思うが、「ジェネラリスト」という言葉自体にはなんだか腹落ちしない。

この問いに対して、なぜここまでもやっとした気持ちになってしまうのだろう。
行き着いた考えとして、この問いはビジネスマン個人として今後の人生どうありたいか、ではなく「この会社ではどうありたいのか」というあくまでも組織目線になっている問いなのでは?ということだ。
外の世界に目を向けてみると、ジェネラリストはスペシャリスト同様、誰もが到底なれるものではないと感じてしまう。

業界の外に目を向けてみる

自分は嫁ぎ先が家族経営の米菓屋という環境の影響で、
ここ数年でプライベートで会う人や家族ぐるみで付き合いのある人たちは個人で商売をされている方が圧倒的に多くなった。
和菓子屋さん、職人さん、料理人さん、農家さん、etc….
そのほとんどが街や地域を主軸にした経済圏で、自分たちの手で商品を作り、自らの手で直接お客さまにお届けをしている。

(そんな彼らの仕事を目の当たりにしていると、自分が普段当たり前のようにやっている、リモートワークで日々家に閉じこもりながら仕事をし、UberEatsで注文した誰が作ったかわからないご飯で食事を済ませる行為に、ある種の奇妙さを覚えることがある。)

毎年末、家族総出で作るお餅

彼ら商売人は観光雑誌の〇〇特集といったようなメディアにも掲載されるそのカテゴリのスペシャリストでもありながら、自分たちで経理・採用・営業・商品企画・広報もこなす、非常にタフなジェネラリストでもある。
高単価・少量生産で無理のない働き方を実現している、敏腕マネージャーでもある。(お財布事情までは知らないので炎上している方も一部いるかもしれないが)
そのスタイルのまま数十年も次世代に引き継ぎながら商売を続けているお店がごろごろといる。
最強のハイブリッド人間なのではないだろうか。

そんな彼らには、「あなたはスペシャリスト?ジェネラリスト?」と問いを投げかけても、野暮な質問になってしまうだろう。

おわりに

今では、この最初の問いに対してあまり深追いして考えはせず、あくまでも形式上聞いてるものなんだな、と勝手ながら捉えることにしている。

ハイブリッドに仕事をこなす街のおっちゃんたちこそ正真正銘のジェネラリストなんじゃないかな、と日々感じているというお話でした。

余談:
記事のアイキャッチの田んぼの風景は、兵庫の山奥にて1人で農業を営む同年代の友人の田んぼの写真です。インターネットと電力があるから仕事ができている身からすると、一から食べ物を作っている一次産業に従事している方には日々リスペクトの念を抱きます。


デザインセンター1部1課 武中